第三十二話拓巳編「後ろ後ろ!」
いつもありがとうございます。
那祢です。
今回はゲイルが増えてハチャメチャのパーティー。
トガリの気持ちが爆発・・・。
どうなる?
楽しんで読んでいただければいいです。
またあとがきで。
俺たちが雪山に向かう道で出会ったのはセフィロこと、未歩の友達の千鳥だった。
「ちーちゃん、もう始めたの?」
そうセフィロが質問すると目の前に立ちふさがっていた新米女性プレイヤーがお辞儀をして答えた。
しばらくして・・・
「そうだよ!みーちゃんがセフィロだよね?よろしく!じゃあ、バイジャさんが?」
「そうだよ。ゲイルさん、さっきぶりですね。」
そうなのだ。
先ほど千鳥と一緒にゲームで自分のプレイキャラクターの名前を紹介していたのだった。
名前を知っているとその人の近くで跳んでいけるのだった。
しかしあのプレイ中そこまで見ていたとは・・・
「名前で検索して探した。同じ名前が沢山あるから大変だった。」
よく探したと思うよ。
始めた装備のままだし、多分いたのだろう。
すると・・・
「ゲイルに色々教えたいのですみませんがしばらく個別チャットします。」
とセフィロが言ってきた。
セフィロは先ほどからフィールドチャットで会話をしているゲイルが気になったようで個別チャットの使い方を教えるようだ。
お友達同士任せますか。
「ゲイルのフォローはセフィロに任せるでござる。ところでバイジャ、この子はフレンドでござるか?」
-ドラグさん!今、それを聞いちゃ・・・-
すると・・・
「セフィロさんのお友達にも手を出したんですか~?しかも女子高生に・・・。ダーリン、信じられない!」
「バイジャさん、ゲス極です。何人の女性に手を出すんですか?いっぺん死んだほうがいいですよ?」
と武器を構えたトガリとアバランの二人から冷たいコメントが来た。
なんとか弁解しないと!
「あの方、セフィロさんのお友達のゲイルさんです。俺も最近、二人に会いまして知っているだけですよ。」
「そうなんですか・・・。でも女子高生の友達ですか?なぜか怪しいです。」
と疑うアバラン。
「そうでござるな。ロリコンで警察沙汰は勘弁してほしいでござる。」
と先程の仕返しなのかあおるドラグ。
ん?
なんか寒気が・・・
-じ~~~~~~~。-
トガリが無言で見ていた。
なんだか、⚪ンダムでよくあるプレッシャーを感じるぞ!
するとトガリが
「そうですね。仲間外れみたいでいやなので私もダーリン本人に会いたいな~。だめ~?」
と聞いてきた。
ちなみに、トガリこと芦川には会社で会っています。
今週は休日にも会いました。
-毎日あってるし多分、冗談で言っているんだろう。-
そう思った俺は
「ゲーム内の人に会うのは簡単には出来ないよな。」
「そうですよね。ゲームしている人とオフ会とかしないと中々会えないですよね。でもあなたは会ったんですよね。」
と俺はアバランと会話する。
アバランさん、余計なこと付け加えないで!
-ピクッ!-
俺の五感がなにかを告げる。
失敗したときの感覚だ。
視線をトガリから感じるぞ。
そんなトガリから個別チャットが・・・
『せんぱい?女子高生に会って私には会えないのですか?それはあの女子高生が好きと捉えていいですか?喫茶店での私の話、聞いていましたか?』
トガリさん怖い!怖い!
忘れたわけではありません!
『お前とはほぼ毎日あってるだろ。それ以上何を?あと、女子高生にはおじさんの反応を面白がられているだけだ。』
『はあ・・・先輩、少しは恋する乙女に気が付いてあげないと。鈍感も大概にしないと嫌われますよ。』
『嫌われるってまだ誰にも好かれてないぞ。』
キスはされたけど・・・
からかわれただけだよな。
そう考えているとトガリが首を降る動作をした。
『わかってないです。まあそれはそれで攻略したときの反応が楽しみなんですが。』
『何をいってるんだ?(゜ロ゜)』
「しばらく時間かかりそうですね。ふぅ~。ところで囲まれてるの気がつきました?」
「えっ?」
回りを見ると二十匹ぐらいの狼たちが俺たちを囲んでいる。
「話をしているうちにスノーウルフに囲まれていたでござる!」
「探知はバイジャさんの役目ですよ。」
うっ。
話に夢中で気がつかなかった。
「ごめん!みんな。」
「気にしないでいいでござる。初心者のゲイルを守りながら戦うでござる!」
「「「了解!」」」
「お願いします。」
ゲイルを含めたスノーウルフとの戦いが始まった。
今回もありがとうございました。
他のキャラクターストーリーを考え中です。
次の話数あとになると思いますが。
もうひとつの小説も書かないと!
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。