表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/144

第三十話拓巳編「ヤンデレのデレがない。」

おはようございます。

那祢です。

今回は斧戦士完結編。

斧戦士は誰なんだろうか?

なんで襲ってきたのか?

(設定決めないで書き始めたので自分も曖昧でした。)

今回もよろしくお願いいたします。

捕まってた斧戦士は暴れていたが動けないと解ると大人しくなりしぶしぶ事のいきさつを語り出した。


「僕の名前はアバラン。所属チームはトガリ先輩率いる『トガリ親衛隊』というギルドに入っている。」


-な、なんだそりゃ!?芦川、なんと言うもの作ってんの!?-


俺はつい一人でツッコミをいれてしまった。


「トガリ先輩は高校での先輩でした。みんなの中心に立ち、何でも出来るトガリ先輩。僕はその姿を見て憧れていました。」

「確かにゲーム内でも何でもこなすよね。回復係は周りを見ながらやらないといけないからね。」


確かに色々見ている。

数時間前には女子高生と一緒にいるのも見られていたし・・・

一応トガリこと芦川を知っている事は黙っておこうと思った。

・・・なにか面倒くさい事に巻き込まれそうだし。


「それである日、高校時代の先輩に好きな人ができまして・・・先輩、その人の為に一生懸命綺麗になろうと頑張っていました。相手はあり得ないぐらいの凡人に対してですよ!そして成績が良いのに四年制の大学には行かず二年制の短大にしてその人を追いかけて行ったんです。」


それはすごいな!

恋がなせる技なのか?

でも彼女、この仕事以外働いていないような・・・

この会社にいたのかな?

俺は少しもやっとした。


「でも最近ではその人が好きだといっていたのにゲームで何故かお前達とよく一緒にいる。わかりますか?僕の気持ちが。わからないでしょうね!あなたには!!」


確かに最近はゲームでよくトガリとパーティーになる。

あとはセフィロとドラグさんでの4人で敵を倒しに行くことがほぼ毎日。


-コイツ、遊びたいのに我慢してたんだな。-


彼にちょっと同情の意を覚えた。

質問に変えてみる。


「ところでなんで俺を襲ったんだ?会ったこと無いし(゜ロ゜)」


アバランは少し黙ってからこう答えた。


「僕がギルドの他のプレイヤーと遊んでいる時、先輩が間違えてグループチャットであなたに甘えているメッセージをギルド全員に送ったんです。」

「えっ!?どういうこと!Σ(゜Д゜)」


俺が聞き返すとアバランはこう答えた。

骸骨兵と戦っていたあの時にトガリが俺に送っていたメッセージ。

個別チャットの文は二つあった。

それは・・・


「ダ~リン!頑張ったから私をめちゃめちゃにしてほしいな!」

「ダ~リン、結婚しよっ!名前で読んだ方がいいかな?バ・イ・ジャ・さ・ん!」


俺は頭を抱えたくなった。

アバランの所属するトガリ親衛隊。

彼らはトガリを愛するあまり作られたギルドだ。

その仲間全員に間違えて送ってしまったというのだ。

気になった同士達は親衛隊のリーダーのアバランに確認&消去を依頼してきたのだ。

そしてアバランがやってきたという理由なのだ。


「ええっと・・・色々ゴメンな。」

「いえいえ、私こそ襲ってしまいほんとすみません。バイジャさんがトガリ先輩に害を為す人ではないので安心しました。」


俺はふと思う。

多分アバランのステータスにあるキル数はもしかしたらトガリに対して邪魔になった人の始末した数なのでは。

『十六人』は狩られたんだろうな。

うーん。

あぶなかった。

そう思っていると・・・


「そういえばこの間、先輩が私に会いに学校に来まして。でも、すごく期限が悪く名前がわからない女子高生を探していましたよ。何だったのでしょうか?」

「確かにそういうのがあると気になるよね。何があったのかとか。」

「そうなんですよ!なんか携帯で撮った写真を皆に見せまわっていました。あんなに小さければわかりませんよね。」


多分、芦川は未歩を探していたんだろうな。

その後お店でもめたし・・・今はあんまり会いたくない。


俺はそう考えていると会話に不思議なことに気がついた。

先程から会話している『アバラン』。

彼の会話がおかしいのだ。

最初は『僕』と会話していたはずが今では『私』になっているのだ。

気になった俺はつい聞いてしまった。


「なあ、アバラン。」

「なんですか?」

「君って女の子?」


沈黙が流れる。

そして答えが帰ってくる。


「何を言っているのか?僕は男だ。間違えないでほしい。」

「いや、いいって。さっき『私』とか言ってたし。」

「・・・・・」


表情が変わらないが何か考えているようだ。

そして・・・


「バイジャさん。」


呼び掛けに俺は返事をする。


「はい。」

「私が女性だという事をばらしたら殺しますよ。」

「な、なんで!!Σ(゜Д゜)」


そして巨大な斧戦士、アバランはこう答えた。


「二人だけの秘密ですから。」


照れながら斧戦士に言われて俺は・・・

あんまり嬉しくなかった。


-ガサガサゴソゴソ・・・-


しばらくして俺はトラップを外し、アバランを解放した。

するとアバランは早速、俺に近寄ってきた。

俺は武器を構える。


「構えないでください。攻撃なんかしませんよ。バイジャさん、これからよろしくお願いします。ぜひ!いつでも冒険に誘ってください。」


-チャラララ~ラン-


バイジャに心強い戦士が仲間になった?

ちょっと厄介で芦川の事が大好きな女の子。

俺はどうすれば良いのかな~。

そう考えていると・・・


「失礼な事を考えているのですか。殺しますよ?」

「な、何でだよ!」

「ふふっ。冗談です。」


ヤンデレが仲間になった。

いやデレが無いので『病んでる戦士』が仲間になった。

書き途中で寝たりといい加減な自分が恥ずかしい。

パソコンにしたほうが良いのか。

・・・変えても多分寝るんだろうな。


次回はドラグさん出てきますのでお楽しみに。

那祢でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ