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第二十九話拓巳編「バーチャル鬼ごっこへようこそ」

おはようございます。

那祢です。

また眠ってしまい書き途中のまま更新してしまいました。

すみませんでした。

こっちが本編ちゃんとしたものです。

今回も楽しんでいただければうれしいです。

ではまた後書きで。


-準備も整ったし、さあて始めるか!-


俺はまず、自分に加速のスキルを使った。


-プォーン!-


スキル使用の効果音が鳴る。

この音は自分にしか聞こえない。

何故わかるかは気になって一度ギルドの仲間に聞いてみた。

試しに自分の持っていた弓を振ってみる。


-ビュンビュン!-


風を切る音が部屋の中に響き渡る。

次に走ってみる。


-シュシュ!-


壁近くまで移動した。

そしてもう一度加速のスキルを使った。


-これで準備よし!-


俺は覚悟を決めた。

俺は早速部屋の扉を開け、走り出した。


-ブンッ!!-


いきなり相手はフルスイングで斧を横に薙ぎ払った。

俺はすかさずスキル『スライディング』を使う。

スライディングとはサッカーにも使われるしているのと同じだ。

便利なのがどこでも滑れるし低い体勢なのでかわすのにつかえる。

頭の上に斧が通りすぎる。


-よし!-


そして俺は斧をかわし下の階に逃げる。

その姿を見て斧を持った戦士が俺の後を追いかけてくる。


自分の泊まっている宿屋の下は酒場となっている。

朝早いのに人が集まってけっこう賑やかだった。

俺は颯爽と酒場の机や椅子をかわしながら出口まで走り抜ける。

後ろを見ると斧を持った戦士が真似をしようとするが机や椅子ぶつかりなかなか進めない。

酒場で待機していた他のプレイヤーはその光景に驚き、


「おい!暴れるな!」

「こんなところで戦うな!」

「小僧!何しやがる!」


など注意している。

しかし、それを聞かず猪のように突進してくる 斧を持った戦士。


-バタン!-


俺は宿屋から出ると町の外れにある廃墟の方向かう。

やっと宿屋から出てきたあいつ。


一生懸命探している様でキョロキョロしている。

あっ!見つけたようだ。

俺が待っていることに気がつき怒っているようだ。

俺の姿を見てまた追いかけてくる。

ちょっとこいつを煽ってみますか。

俺はすかさず逃げながら斧戦士にメッセージを打ち込んだ。

暫く沈黙・・・


「ふざけるなぁ!!」


メッセージを読んだあいつは街中なのに斧を振り回しながら追いかけてくる。

かなり怒ったようだ。

打った文はこんな感じです。


-あなたはどちら様ですか?何故私を恨んでるんですか。まあいいや。おっそ~い鉄板さん、こちらにおいで!(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪-


また二人で街を走り出した。


ただいま街の中。

NPCとプレイヤーがいることにお構いなしで暴れている斧戦士。

俺はこいつが何をしたいのか分からない。

その理由を聞くのに話ができる場所が欲しいのだ。

そのため結構遠くにある廃墟まで追いかけっこをしなければいけない。

なぜなら・・・


-あっ!-


斧戦士の前に出てきそうな人が!

斧戦士が攻撃しそうだったので俺はすかさず弓矢で相手の近くにあった木のケースを破壊する。


-グシャン!!-


それに驚いた通行人の動きが止まる。


-ブォン!-


そして通行人の横を斧がなぎ払われた。

危ない危ない。

あいつの持っている斧に当たったらたぶん初心者プレイヤーなら 即死なんだろう。


-デストロイヤーアックス別名『死神の斧』-


スピードや防御を半分に削り攻撃力を二倍、クリティカルも出やすくなる課金の斧だ。

なので仲間殺しをする奴等がよく使う。

それにしても回りに気を付けずにあいつは斧を振り回しながら追いかけてくる。

フォローするこっちの身になってほしいものだ。


「フゥ~。」


ため息をつきながら俺はまた走り出した


-タッタッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・-


やっと廃墟にたどり着いた。

約十分ぐらいかな。

斧戦士は疲れたのだろうかさっきまで振っていた斧を振るのをやめていた。

今がチャンスかな?

俺はすかさず聞いてみることにした。


「なあ、お前は誰だよ。何のために俺を殺そうとしているんだよ?」

「・・・・・・」


斧戦士は何も答えない。

ただ返事の代わりに猪のように走ってきた。

行動はワンパターンだったので斧をかわす。

俺はなにも答えない斧戦士を加速とフェイント、スライディングでかわし廃墟の中に入っていく。

それに続き、斧戦士も入ってきた。


廃墟はでっかい洋館だ。

少しカラクリがあって・・・

まあ、罠を張るかな。

俺はトラップを作る。

罠にはお馴染みの落とし穴や虎ばさみ、スプリングコイルなど色々作れる。

それを利用すれば狩人一人で敵の討伐も可能である。

そしてこの間ボーン達を倒したときにひまつぶしで作ったアイテムを使わせてもらうことにした。

それは・・・


「何処にいるんだ!チキン野郎!出てこい!」


おっ!

アイツ喋れるじゃないか!

一人突っ込みをいれて俺は二階の部屋に罠を仕掛ける作業をした。


-ガシャーン!-

-バキーン!-

-ザッザッザッザッザッザッ・・・-


暴れまわる音や歩く音が聞こえる。

ばっかだな~。

自分で首を絞めている。


「下の階にいないな!二階にいるんだな!」


-ザッザッザッザッザッザッザッ・・・・-

-ギシッギシッギシッギシッギシッ・・・・-


上ってくる足音が聞こえる。

さあて、手はずが整ったし。

やりますか!


「鉄板さん!話し合いしましょう!(^∀^)」


吹き出しの文字を出す。

俺の吹き出しの文字に気がつき斧戦士が部屋に飛び込んできた!


「てめぇ!ここにいたのか!」


ガチギレの斧戦士に弓を構えて待つ俺。


「バカじゃないのか?お前の矢は俺のフルプレートアーマーには効かないぞ!覚悟して死にやがれ。そうすれば俺は」


打ち途中で送ったのを止めようとしたのか話が途切れている。


「気にするな。お前、いっぺん死にやがれ!」


打ち直しと同時に斧を振ってきたジャンプしながらの叩きつけ切り『クラッシュアタック』だ。

スキル『加速』を使い方かわす。


「くそっ!」


・・・コイツ丁寧に打ち込んでるよ。

笑いをこらえながら次の攻撃をする。

この感じは斧技奥義『轟断爪撃破』だな!

俺は構える。

そして・・・


「轟断爪撃破!」


「コイツ、奥義を叫んじゃったよ!」


ついつい一人事みたく呟いて笑ってしまう。

さあてこれをかわさないと!

俺は相手に向かいながら『加速』をして走る。

斧戦士のエネルギーが貯まったのかジャンプをする。

俺はその隙に相手の下を潜り背後をとる。

そして斧戦士は誰もいない場所を目掛け、斧のエネルギー波を

放った。


-バリッ!ズガガガガガガガガガガシャーン!!-


周りに有ったものがほとんど壊れた。

酷い事するな~!

怒った俺は着地しようとした斧戦士に・・・


「うわっ!?」

-ガシャ!ガッキーーーン!!-


いきなり壁にくっつかれて動けなくなった。


「なんで離れないんだよ!コイツ!くそっ!」


トラップ名は「マグネットウォール」

金属製なやつにはこのトラップが便利なのだ。

動けない彼に近寄りもう一度俺は聞く。


「お前は何故狙うんだ?教えてくれ!」

「・・・・・」


・・・答えない。

ならこれは?

俺は気配を消すと誰かがやって来た。

誰か・・・では無いよな。

おぞましい位の真っ暗なアイツ。


「グオァ、ァ、ァ、ァァァ・・・」


死霊系モンスターがたくさんでてきた。

そして斧戦士に襲いかかった。


「ぎゃー!な、ななな・・なんだ!コイツら!」


斧戦士の防御力はいくら固くても精神ダメージを当ててくる死霊系には一切無駄なのだ。

しかも、マグネットウォールのせいで動けないので追い払うことができない。


「俺の体力が!やめろ!お前ら!離れろよ!クソッタレ!」


もがく斧戦士。

そろそろいいかな?

俺は弓矢に光の加護をつけた。

そして死霊たちに撃ち込む。


「ギャ・・オ・ア・ァァァァァァ!!」


当たった死霊の絶命が聞こえ消滅する。

なお、俺はどんどん撃ち込んだ。

あちらこちら死霊悲鳴が聞こえてくる。

五分間で全員倒した。

そして斧戦士にもう一度問う。


「なあ、お前は何故俺を狙う?何かしたのか?(# ゜Д゜)」


すると斧戦士から以外な答えが返ってきた。


「それはなお前が俺らのアイドル、トガリ様を弄んだからだ!忘れたのか!」


意外すぎる答えに俺は・・・


「はぁ?!(゜ロ゜)」


しか答えられなかった。

鬼ごっこの犯人はトガリ(芦川)の関係者でした。

むしろ信者だった今回の斧戦士。

次回は「その中の人はだれ?」でお会いできればうれしいです。

次回もよろしくお願いいたします。

那祢でした。

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