第二十七話拓巳編「偶然必然突然?」
那祢です。
投稿遅くなりましてすみません。
三回寝落ちで朝になってしまいました。
今回は帰宅途中のお話です。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
ではあとがきで。
俺は未歩を家まで送り届けた帰りだった。
もうすぐ家につくその時だった。
「・・・先輩!」
「えっ!!!」
突然後ろから声をかけられた。
振り向いてみるとそこには芦川涼子がいた。
「お~。芦川さんお疲れ様。それとこんなところで何をしているんだ?」
-こんなところで何しているんだ?-
俺はふと不思議に思ったのでつい聞いてしまった。
昔、男数人で集まって話をしたときがある。
その時に涼子の家の場所を上司が言ってのだ。
-個人情報なんだけどな。-
そのときはそう思っていた。
それを会社の近くと覚えていたので自分の家の近辺で出会うなんて・・・。
すると黙っていた芦川涼子がこう答える。
「今、友達の家から帰り途中だったんです。先輩こそこんな時間 に何してたんですか?」
「ちょっと野暮用でね。今、帰ってる最中。」
「野暮用・・・ですか。じゃあ今は暇なんですね?今からご飯、食べに行きませんか?」
若者だな。
グイグイ話が来る。
「うーんごめん・・・。ちょっと今日はパスかな。さっきご飯食べたばかりだから。」
今日は朝から夜までの出来事で大変お疲れである。
家に早く帰ってお酒を片手にチェインリングスを遊んでいたい。
ゆったりしたいのだ。
そんな思いは芦川には伝わらなかった。
「ならコーヒーとかでも良いので行きましょうよ。お腹にはたまらないですよ。」
「・・・分かったよ。」
俺はため息をつき、後輩の誘いに乗ることにした。
「ヤッター!ありがと~!さあ、いきましょう先輩!」
というと芦川はいきなり俺の腕に手をかけてきた。
彼氏彼女の繋ぎ方。
別名『乳当ててますよ繋ぎ』とも名付けられる。
彼氏彼女なら一度は経験したい逸品。
でも実際違うと・・・
「おいちょっと芦川!?ついてくから離してくれ!」
「駄目です。先輩遅いから!」
あとで口実作られるかわからないから怖い、
それでもぐいぐい引っ張っていく。
誰もみていないのを祈り喫茶店まで急いで向かった。
「いらっしゃいませ!リトルガールへようこそ」
喫茶店と言っていたのに何故かついた所はレストランだった。
俺の表情が気になったのか芦川が聞いてきた。
「何ですか先輩?不服そうな顔して。」
「いや、なんでもない。」
「何ですか先輩。そう言われた気になってしまいますよ。」
さすがに口に出して言えない。
いいにおいでお腹すいてしまったとは。
「ねえ先輩、何を飲みますか?私はアイスティーとパフェを頼みます。」
俺は早急に彼女にアイスコーヒー告げた。
「じゃあ注文しますね。」
そう言い、店員を呼んで注文をする芦川。
彼女は気が利くので会社では大人気である。
そんな子と二人でご飯はさすがに会社にばれるとめんどくさいのである。
注文をし終わった後、芦川がニコニコしながら聞いてきた。
「先輩さっき、若い子と一緒にいませんでしたか?」
いきなりなんだ?
未歩を家まで送るのを多分みられていたんだろう。
俺は嘘をついてもバレそうだったので気のない返事をした。
「そうだけどそれがどうした?」
一瞬空気が凍りついた感じがした。
彼女はニコニコしているがただいつもと違う部分があった。
笑顔がひきつっていたのだ。
会社での彼女は営業や上司に対応するとき可愛らしい笑顔をする。
ただ今日の笑顔は威圧感があると言うのかなんと言うか。
そう思っていると水を飲んでいると・・・
「先輩、ダメですよ。援助交際するなんて。」
「げほっ!」
これはテーブルに置いてある水を飲んでいる最中だったので水を吹き出しそうになった。
何を勘違いしてるんだ?!
気管に入った水をおちつかせた。
俺は芦川を見てこう言った。
「俺が女子校生に手を出しているとでも?外が暗かったから家まで送り届けていたんだけどな。」
「そんな暗がりまで何してたんですか?不潔です!」
「その想像が不潔だよ。学校での話をしたり悩みを聞いていたんだが。」
「じゃあ何であんなに寄り添って帰っていたんですか!」
「だから相談にのったから多分気に入られたんだと思う。」
まあ、告白みたいな感じなのだが。
「絶対あちらに好意がありますよ。その気持ち無下に出来るんですか?」
「何故そこまで思える?もしあったとしても単に大人に向けての憧れとかじゃないか?」
俺はこの言葉で自分を抑制している。
芦川がなにかを言おうとしたとき・・・
「お待たせいたしました。アイスコーヒーとアイスティーです。」
注文がやって来た。
二人は飲み物を一度飲み・・・
そして、攻防戦が始める。
まず、俺は聞き返した
「じゃあもし俺が女子高生と付き合っている、付き合うことになったならば何か問題でもあったのか?」
その言葉に反応するように芦川の笑顔が崩れた。
いつもの可愛い顔がノーリアクションしたときみたいになっている。
多分かなりのお怒りだろう。
芦川はアイスティーを飲むと・・・
「私は先輩に犯罪者になってほしくないから言うんですよ。デートしてたら普通に職務質問ですよ。ふぅ~困りました。私は大人なら大人の恋愛をして欲しいんです。」
「大人の恋愛?恋愛に大人も子どももあるのか?」
「なら十歳位下の女子高生と付き合う25歳の社会人がいますか?付き合っていくうちにジェネレーションギャップ感じますよ。」
心にグサグサする言葉だった。
特に今日、未歩とは友達からで付き合うことになった上に千鳥には何故か気に入られ狙われている。
それは多分芦川に言ったら激怒するんだろう。
俺は話を濁らせた。
「まだ若い子だからまだまだ恋愛とかそういう意思はないはずだよ。」
「なんでそう簡単に考えられるんですか。向こうは違うかもしれないじゃないですか!」
その時・・・
「お待たせしましたパフェとなります。ご注文はお揃いですか?」
「はい。」
「こちらが伝票となります。それではしつれいします。」
「「・・・・・」」
俺はため息をついた。
ここまで彼女が気にするのは何でだ?
もしや俺のことが好きなのでは?
流石に自惚れ過ぎだよな。
う~ん、わからない。
あと疲れているから早く帰りたい。
頭の中がぐるぐるしてきた。
よしっ!
俺はアイスコーヒーをぐいっと全部飲み干して伝票を持ってこう答えた。
「何でそこまで心配してくれるのか分からないけどご忠告ありがとう。ここの代金は俺が払うよ。じゃあまた明日、会社で。お疲れ様。」
俺のそっけない態度で彼女は驚いたのか目を見開く。
いきなり話を切り上げたのだ。
「ちょ!拓巳先輩!まだ話が!まってください!私が心配してる理由は・・・」
俺は気にせずそのままレジに向かった。
そして、お会計を済ましてそそくさと店から出た。
「・・・疲れたさっさと家に帰って寝よう。」
俺は真っ直ぐに家まで帰った。
-これで芦川に嫌われただろう。-
そう思いながら・・・
次回はサブストーリー予定。
今日出てきたあの人の気持ちを書きます。
性格的に苦手な人が多いかもしれませんが・・・
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。




