表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/144

サブストーリー第六話未歩編「ご飯と恋と友達と」

おはようございます。

那祢です。

今回は未歩のサブストーリーですが一応本編になっています。

がんばる未歩。

拓巳をゲットできるのか?

今回もお楽しみください。


「今日はここまでにしよう。」


私は拓巳さんと一緒にゲームを夕方まで遊んだ。

この方と一緒に遊ぶのはやはりとても楽しい。


私はVRを取る拓巳さんをみる。


-うん、優しいしかっこいい。-


しかもフォローまで出来、まさに大人の男って感じだ。

私の理想の男性に当てはまっている。


「ん?なに?どうしたの?」


見つめていたことがばれた。

ごまかさないと!!


「今日はありがとうございます。いっぱいボスを倒せてました。色々アドバイスをもらって強い装備を作れましたし大満足です。拓巳さんありがとうございます。」

「いえいえ、未歩ちゃん段々上手くなっているからこっちも安心して前衛を任せていたし。後はドラグさん(のメンバー方)が凄かったからね。」

「そうですね。ドラグさん(のメンバーの方)がうまかったですね。」


あっという間に倒すドラグさん達のチームプレーはさすがでした。

いつもは必ずや行動や操作や間違えるドラグさん。

それが目立たないのが凄いのである。


「今日はとても充実している1日でした。」

「確かにね。面白かった。またこのメンバーであそ・・・」


-ぐきゅ~~。-


いきなりお腹の音が鳴った。

はずかしい!

拓巳さんの前で!

何でこんな時まで元気なの!

私は顔を隠しながら謝った。


「すみません!お腹がなりました!」


とても恥ずかしかった。

すると・・・


-ぐ~~!-

私のお腹じゃない方から聞こえてきた。


「・・・お腹空いたね。何か食べに行こうか?」


恥ずかしそうに彼がそういった。


『食べに行こう。』

私はお財布にお金があまりないことを気がついた。

多分外食すれば彼がおごると言うはず。

でも、お世話になってるのに奢ってもらうも嫌。

今日一日の恩を返したいので何かしたい・・・

そう思った私は彼の家で料理を作ろうと思った。


私は早速拓巳さんに聞いてみる。


「台所借りれますか。」

「いいけど何かするの?」

「あるだけの材料で何か作ろうかと思いまして・・・」

「いいものはないけど台所にあるのは何でも使って大丈夫だよ」


そう言われたので私は台所へ行く。

冷蔵庫をまず開く。

中には何故か冷やされたパウチタイプのスパゲティのミートソースとレトルトカレーが入っていた。

その横にある戸棚を開くと中には素麺やうどんが入っていた。


-これなら作れる-


私はスパ素麺とカレー素麺を作ることにした。

えっ!うどんは?

うどんは煮る時間が長いので止めました。

作り方は簡単。

そうめんをゆで、レトルトパウチを温めてかけるだけのすごい簡単な料理である。

しかも、かなり美味しいです。

ちなみに冷蔵庫にはパウチ以外に缶チューハイと牛乳、それと納豆しかなかった。

まず、私は素麺を茹で始めた。


「がんばっていますか~?」


気になったのか拓巳さんが覗きに来た。

観察していると言うか心配して見に来ている感じだった。

会話をしながら作ったらあっという間にできあがった。


居間に準備をして二人で仲良くいただきますをする。

早速食べ始める。


「うん、美味しいね。」


拓巳さんが嬉しいそうに食べている。


「手料理って感じはしないけどごめんなさい。」

「いや、美味しいよ。誰かが作った手料理なんて久しぶりに食べたよ。ありがとう。」


その言葉に私はとても嬉しくなった。

二人で 会話をしながら食べ続けて四人前の素麺は全部あっという間に食べきった。

お腹がいっぱいで動けない。

二人して休んでいると外は真っ暗だった。

すると


「そろそろ帰らないといけないよね。家まで送って行くよ。」


拓巳さんは笑顔でこう言った。

私は家に帰る気はなかった。

帰っても私一人だけ。

寂しい気持ちに押し潰される。

学校に行っても虐められハブられる。

そう思っている私の頭を優しく撫でる。

拓巳さんだった。


「寂しくなったらまたおいでよ。俺はかまわないから。」


そう言いながら笑顔で撫でる彼を見て私は帰る決意をした。

私はパソコン片付け帰る支度をする。


家を出て私の家まで二人並んで歩く。


-本当にこの人の彼女は良いなぁ。優しく包み込んでくれるんだろうな。付き合うならこんな素敵な人がいいな。-


そう思っていると


「さっきから何をニヤニヤしているんだい?」


拓巳さんに見られてしまった。


「なんだか拓巳さんと一緒に歩いているとちょっと彼女になった気分がして。彼女さん、羨ましいなと・・・」


しまった!

私は自分の気持ちを素直に答えてしまった!

そんなことを言われて動揺したのか迷惑だったのか拓巳さんも恥ずかしそうな顔をして頭をかいていた。

そして彼は答える。


「彼女いるとか言ったっけ?俺は付き合ってる人いないけど?」

「えっ?」

「いきなり彼女が羨ましいって言うからすごくディスられていると思った。俺は悲しいけど独り身です。」

「そ、そうなんだ。」


気持ちが緩んで笑顔になる。

気がつくともう少しで家に着く。

そう思ったら急に別れが寂しくなり私はたくみさんについ言ってしまう。


「拓巳さん。私、あなたとお付き会いしたい!彼女になりたいです。いきなりは無理かもしれないので友達からでもいいから。お願いしたいです!」


必死な私の発言に拓巳さんはすごい難しい顔をしていた。


「未歩ちゃん、おれ・・・うっ!がはっ!!!!」


そして彼が結論を出そうと思った時、私の横に風が吹き抜けた。

凄まじい勢いで彼に飛び蹴りをする女性が一人。


「未歩を泣かせたのはお前か~!!!」


私の親友だった一人、千鳥だった。

バードキックを受けた拓巳。

大丈夫なんでしょうか?

色々考えてこの結末になりました。

次回拓巳視点のバードキックをお楽しみに。

那祢でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ