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第十八話拓巳編「あなたが大切」

こんばんはー那祢です。

いつもより頑張る主人公です。

荒いのでたまに投稿した本文、すこしですが修正しています。

今回も楽しんでもらえるといいなとおもいます。


家主拓巳は鍵を使った。

-ガチャリ・・・-

自宅の扉が開いた。

は前回の続き。


彼女は玄関に入ってから悩んでいるようだった。

そんな彼女に声をかける。


「どうぞ、あがって。はいってきていいよ。」

「でも私、ずぶ濡れですので床が濡れちゃいますから・・・」

「じゃあ、このタオルで拭いて上がってきて。靴下は脱いでね。」


俺はそう言いながら近場にあったバスタオルを渡した。


「はい、わかりました・・・」


そう言って彼女はバスタオルで体を拭き始めた。

しばらくすると・・・


「・・・おじゃまします。」


言っておどおどしながら玄関で靴を脱ぎ揃えて上がる。

そして俺はパソコンが置いてある居間に案内した。


「・・・??」


男性の部屋に初めて入ったのかそれとも驚いているのか回りをキョロキョロしていたが俺に見られているのが分かったようで直ぐに下を向いてしまった。

うん、この空気は気まずいな。

女性をを家にあげるはかれこれ大学生以来で随分たつから俺も緊張しているのもある。

まあ、そのときは闇鍋パーティーで呼んだんだけどね。

さて話を戻して彼女の制服はびしょ濡れで風邪を引かれたら困る。

彼女が体を拭いている時間、俺はお風呂を沸かしていた。

温かいうちに入るように促したが


「いえ・・・結構です。私、風邪引いても構いませんので。」


お断りのコメントを返された。


「流石に濡れたままで家の中にいてもらっては困るからさ。」

「でも、着替えがないのですが・・・」

「お風呂場に乾燥機があるからそれを使っていいから。そうしないと困るんだけどな~。」


そういうと逃げ場がなくなったように素直にお風呂に入りにいった。

-カポーン!ジャー!-

音が聞こえるが俺は明鏡止水で乗り越える。

想像してはいけない!

俺は紳士だ!

すると

-ガチャ-

扉が開く。


「あの・・・すみません。」


どうやら乾燥機の回し方がわからなかったらしく制服が濡れたままだったようだ。

なので一時的な着替えがわりに俺のTシャツ+フードつきパーカーとジャージのズボンを貸した。

そして着替えて出てくる。

俺の服を着る女子高生。

俺的にどストライクであったが紳士なので耐えた。

今、乾燥機を回している音が部屋に響いてる。


さて、二人で黙っていても始まらないか。

俺は女子高生に本題を聞いてみた。

まず名前を。

どうして晴れの日なのにずぶ濡れになっていたのか。

なんであんなに泣いていたのか。


「あの、まだ名前聞いてなかったよね?俺は高根拓巳。」

「あっ・・・私、市川未歩といいます。」

「未歩ちゃんっていうんだ。よろしく。そういえばどうしてずぶ濡れだったの?」

「・・・」

「言えないかな?なら何であそこで泣いていたの?」

「・・・っぐすっ・・・」


彼女は名前しか教えてくれなかった。

いや、訳あって多分言えないんだろう。

そして瞳から涙が溢れだしてしまったので俺はこれ以上聞けなかった。

うーん気まずい。

どう切り出したらいいのだろう?

俺は考えた末、


「なら話したくなったら話してほしいな。さあ、早速、おにぎりを食べよう。」


そう言って話をごまかすように二人をで買ってきたおにぎりを食べ始めた。


-ガシャ、ペリペリペリ-

-パリッ!モグモグモグ・・・-


二人のいる空間にはおにぎりのフィルムを外す音とパリパリとした海苔で巻かれたおにぎりを食べる音のみ響き渡った。

この沈黙、すごく気まずいな。

さすがに耐えられない・・・


「静かすぎるのでテレビをつけるね。」


このままでは気まずいのでテレビをつけた

するとやり途中のゲームの画面が浮かび上がる。

あっ!俺、占い見た後、ゲームを切るのを忘れたって気がついて替えて時間がなく宿まで行けなくてログオフしてなかったんだ!

俺のキャラクター『バイジャ』が画面に映った。


「えっ?!!」


後ろからいきなり彼女が声をあげた。

そして俺を見ながら驚き固まっている。

どういうことだろう?

チェインリングス内の俺を知っているようだ。

ーゲーム内であった人かな?ー

そう考えていると


「あなた・バ・・さん・・で・ね?」


彼女の目には涙がいっぱい溢れている。

そのためうまく聞き取れなかった。

何て言ったのだろう?

反応しない俺に彼女はもう一度大きな声で僕に聞いてきた。


「あなたが・・・バイジャさん・・・なんですね?」


聞き取れた俺は答える。


「あ、はい。私がバイジャで・・!」


そう言い途中で彼女がいきなり俺の胸に飛び込んできた。

俺は訳がわからないが抱き止める。


「・・・私、セフィロです!あのセフィロです!」

「えっ?セフィロ?・・・あー!あの、シーフの?」

「はい!会いたかったんです!色々相談したかったんです!うわーん!」


泣いている彼女を優しく頭を撫でて宥める。

すると彼女は自分におきた話を全部話をしてくれた。


毎日、嫌がらせなどいじめを受けていたこと。

俺と朝、仲良くしたためいじめが悪化したこと。

いじめを受けていたのを友達が知っていて助けてくれなかったこと。

両親が仕事で家にほとんどいなく、ひとりぼっちの生活が寂しいこと。

色々なことがあり、自分自身が分からなくなってしまった、要らないと思ってしまったこと。

彼女の話を聞くと高校生には辛すぎるなと俺は痛感した。

泣きじゃくりながら話す彼女は朝と違い幼い少女に見え、ずっと頭を撫で続けてていた。


「う~ん。むにゃむにゃ・・・」


どうやら彼女は話疲れて眠ってしまったようだ。


「そんなに色々あればさすがに疲れるよね。未歩ちゃんお疲れ様です。」


俺は彼女が寝てしまったので布団に寝かせようと思う。


「んっ?!」


どうやら俺の服をつかんだまま寝ている。

無理矢理離すと起きてしまうぐらいしっかりにだ。

俺はどうするか悩んだ。


そしてゲーム内のあの方がたに『今日は休みます。また明日ね。』とメールを送りゲームをやめた。

そして彼女を抱え、ベッドへ運ぶ。

肉食系男子なら襲うんだろうな。

でも、弱っている子は守ってあげないと。

俺はロンリーウルフさ。

だから噛みつかない。

など色々いいわけを考えたながらも邪心を払い彼女をベッドに寝かせた。

やっぱり横にしても服を離してくれないので俺もベッドに横たわる。

添い寝状態。


まだおわらんよ!

理性が勝てるのか?

やって見せるさ!


それから男としての葛藤を朝まで繰り広げることになる。

明日が休みで良かった。


今日の格言 安心してください。襲いませんよ?



次回は・・・未定です。

多分続きを書くと思います。

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。

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