第十七話拓巳編「導いた糸、重なる歯車」
おはようございます。
那祢です。
またまたすみませんでした!
更新ボタン押す前に寝てしまいました。
こちらがしっかりした本編です。
よろしくおねがいします。
・・・拓巳です。
私は今、ベッドの端で横になっています。
いつもは大きくて自慢のベッドですが・・・
「う~ん。Zzzzz・・・」
背中の方に女の子が寝てているから少し狭いです。
・・・言い訳させてもらいます。
私は一切何もしてませんよ。
安心してください触ったりしてませんよ。
警察沙汰は困るから。
俺はひたすら布団の中で欲望と闘ってる。
・・・だって俺、男だよ?
可愛いよりも綺麗な女の子と一つの布団。
背中にピタリとくっつき俺の首もとに吐息がかかる。
はっきり言って辛い
だって俺、男だよ?
どこかの人がいっていたな~。
「人間、誰しも欲望はあるはずだ!」
とかなんとか言っていたような。
どうしてこの現状になったかというと・・・
-五時間前-
バス停に向かう俺の目にうずくまった朝の女子高生が見えた。
近くによると雨でもないのにびしょ濡れだったので鞄に入っていたバスタオルを頭にかけて渡した。
すると彼女はいきなり大泣きしてしまう。
慌てる俺。
そして冷たい目の周囲の人たち・・・
そして
「あら、お若いお二人さん、色恋沙汰はこんなところでやられると困るのよ。」
「女を泣かすなんて男じゃないねぇ。」
「あのサラリーマン、あんな若いこと付き合ってるの?」
「みてみて!写メ撮ってツブヤイターにのせようよっ!」
「リア充爆死しね!」
「大人の男性は家まで送り届けるものだわ。」
など言われた。
俺はこの場に居たくないので彼女を送ろうと帰りの到着したバスすぐに乗った。
「えっぐっひっぐっ・・・」
それからずっとバスの隣の席で泣いていた。
バスの中では朝、会うおばさんや若い男子高校生などたくさんいたが皆冷たい目でおれをみてくる。
「やべぇ!あのおっさんみてみ?」
「あ~、多分ロリ○ンだぜ。」
「それってやばくな~い?!」
終いには
「ねえねえ、あのお兄ちゃん何でお姉ちゃん泣かせているの?」
「だめよ!見ちゃダメ!あーくんはあんな男性になっちゃ駄目よ!」
「はーい!」
とまで言われていた。
恥ずかしくてバスを早く降りたかった。
家を訪ねても何も答えてくれないので一旦、話を聞くために自分の家で話を聞くことにした。
「なあ、泣いていて解らないから俺に話を聞かせてほしい。俺の家にくるか?」
「!」
大変驚いたのか、涙でグシャグシャになった彼女が顔を起こして俺を見た。
そして、嗚咽を落ち着かせてからこう言った。
「ひっくっ・・・あなたを信用していいの?」
俺は意味が最初、わからなかった。
そして、自分が今、言ったことに気がついた。
女子高生を家に誘っていることに・・・
「そ、そういう意味じゃなくて!話を聞かせて貰いたかったから!それだけ!それだけだからね!ナンパとかじゃなくて!」
俺は動揺した。
顔は真っ赤だと思う。
そんな彼女は俺を見て・・・
「ふふふっ・・・わかってますよ。・・・あなたを信じます。」
ようやく笑ってくれた。
バスで会ったときに見せてくれた笑顔だ。
そして、俺の降りるバス停着いたので二人で降りた。
「まわりに何もないバス停でごめんね。コンビニならすぐそこにあるんだけどね。ちょっと寄ろうか!」
「いえいえ、気にしないでください。私は大丈夫ですから。」
「でも、自分の家に食べ物ないから色々買わないと。」
「大丈夫です。お腹すいて・・・」
-ぐきゅ~-
お腹が空いているようだったので俺達はコンビニに寄った。
いつも通り外国人のハーフの子が挨拶してくる。
「イランスイマセェ!」
そこでサンドイッチやおにぎりをいつもより多く買い、二人で家に向かった。
「アニガトウイイマシタ!」
少し和んだのか道中色々たわいもない話をした。
さっきの店員がいってる挨拶が「イランにすみません」「兄がそう言いました」にしか聞こえないこと。
彼女が降りるバス停は二つ前のバス停だったこと。
おにぎりの具材は何が好きなど本題じゃないことをたくさん話をした。
そう話をしているうちにあっという間に俺の家についた。
階段を登り鍵を開けて扉を開ける。
「さあ、到着しましたよ。ここが俺の家です。狭いけどどうぞお入りください。」
「えっと・・・お、お邪魔します。」
彼女は初めて男性の家に上がるのか少し心配の色が隠せないようで動揺している。
ちなみに俺もかなり動揺している。
頑張って平常心をたもっているのだ。
女性を家にあげるのは初なので心の中ではかなりガクガクブルブル状態。
そんな動揺した二人は順に家の中に入っていった。
次回、この続きです。
もう一つの小説を書き始めようかなやんでいます。
時間があれば・・・
また次回頑張りますのでよろしくお願いします。
那祢でした。