第十四話拓巳編「運命トリガー」
おはようございます。
那祢です。
書き途中寝てしまいまして中途半端に投稿してしまいました。
すみません。
しっかり書き直しましたので是非こちらを読んでください
「う~ん!今日もいい天気だな!」
眩しい光で今日も清々しく目を覚ます。
いつも通りスーツを用意しながら朝食の支度をする。
朝食はパンを焼いて食べ牛乳を飲んでカルシウムも取った。
さあ出勤だ!
バス停に着くといつもの時間なのにバスが来ていない。
列に並んでいる人もいつもと違う人だった。
-おかしいな。何でだろう?-
そう思いながら時計を見てみるとまだ朝の七時だった。
-ミスった!一時間早く来てしまった!-
学生時代よくこういうことがあったが社会人になってからは初だった。
出勤時間までどうやってつぶすかな。
そう思っているとバスが到着した。
一時間早いバスの中には通学中の学生がいっぱいいた。
俺はバス内で痴漢と間違われた時を思い出した。
あの時は立って乗っていた時にお尻を触ったという疑いを女子高生にかけられた。
またそんな風に言われるのは嫌なので急いで空いている席を探した。
そうすると一番後ろの席と真ん中の二人座り用の椅子の片方が空いていたので近い席に座る。
隣には・・・
女子高生だった。
背は俺より少し小さくで少し細い目。
体型はグラマーというよりもスポーツ体型かな。
どちらかと言うと可愛いというよりは○塚の綺麗が当てはまる。
そんなクールというのか物静かな彼女が一人雑誌を読んでいる。
しかし誰かににてるんだが・・・
-チラッ-
じっくり女子高生見てしまったので彼女から不審の目で見られてしまう。
俺はあわてて会釈した。
謝ったのがわかったのかまた彼女は真剣に雑誌を読み始めた。
なんの雑誌をみて・・・
そ、それは!!
俺がネットで頼むか悩んでいるぐらい入手困難のコード付き雑誌「月刊チェインリングス」だった。
新しいクエストの攻略方法や新武器防具の情報まで詳しく乗っている。
そして、付録には便利なアイテムや限定武器のコードがついてくる。
ちなみにコードは何枚も使えるので買い集めてゲーム内で商品として売る人までいる。
そのためになかなか買えないレアな雑誌なのである。
チェイリンファンなら読みたくて読みたくてたまらないものなのである。
-ぜひ、読みたい!ー
彼女がうなずきながらその雑誌をみている。
それを俺は隣でチラチラ雑誌をうかがっている。
このままだと俺が不審者に見えてしまう!
どうする!俺!
悩んでいるときだった。
「すみません。これ、読みたいんですか?」
いきなりの声に俺は驚く。
隣の女子高生が声をかけてきたのだった。
-チラチラッと見ていたのがばれたのか!-
社会人の自分が中学生みたいにしていることがばれたのでとっても恥ずかしい。
そう思っていると彼女がページを開いて見えるように見せてきてきた。
「このゲーム、最近やりはじめて詳しくなりたいんです。」
そう言ってきたので俺も答える。
「俺、一年半ぐらいから始まった時からやってるんですよ。」
「そうなんですか!じゃあ先輩プレイヤーですね。私は遊び始めてやっと一ヶ月たつぐらいです。」
「じゃあ今、素材集めしてるんだね?」
「はい。」
「今の時期だったらイベントクエストが・・・」
いつになっても好きなゲームの話をするのはとっても楽しい。
バス内で背広のお兄さんと女子高生の不思議な二人はゲームの話題で盛り上がった。
楽しい時間は何のその。
あっという間に降りるバス停近くになった。
「そろそろバス停につくのでおりますね。」
「楽しかったです。ありがとうございます。」
「いえ、綺麗な高校生と話ができただけでも俺はとても満足ですよ。」
「ふふっ。お世辞だとわかっていますがうれしいですね。」
「そんなわけ・・・」
-キキキーーッ!プシュー!-
バス停に付き俺は急いで鞄をもって支度をする。
「ではまた会えたときはまた『チェイリン』の話をしましょう。」
「楽しみにしていますね。え~っと。」
「俺は高根拓巳。拓巳でいいですよ」
「拓巳さん。ではまた。」
乗降口に向かいバスを降りる。
彼女は窓からは手を降ってくれた。
バスは発車されどんどん遠ざかる。
また会えるかわからない約束。
そんな思いもあったが・・・。
会えるといいな。
そう思い会社に向かう。
-よし!今日も仕事頑張ろう!-
足どりは思いの外軽かった。
しかし出勤時間、一時間前に着くことには気がついてはいなかった
バスの中では二人の姿を見ている者がいたとは知らずに・・・
今回はいかがだったでしょうか?
次週、少し早めに書くようにします。
次回もまたよろしくお願いします。
那祢でした。