第九十七話拓巳編「ハーレムとは?」
こんばんわ。
那祢です。
今回は拓巳から見た三人の評価の話です。
芦川、未歩や千鳥にどう思うのか?
またあとがきで。
芦川、未歩と千鳥。
今、彼女達と一緒に歩いている。
男性一人に女性三人の姿。
ー まさにハーレム! ー
といえば聞こえは良いのだが。
・・・・まあ、彼女たちは少し難があるのだ。
まず先ほどから右腕にぎゅっと掴まっている女性。
芦川涼子。
彼女の昔話を卯月から聞いた。
まあ情報は有名ケーキ屋のシュークリーム四つ必要だったが。
この県内で1から2を争うぐらい喧嘩で有名な方。
頭脳でもトップクラスで学生では知らないものがいない位語り継がれている。
俺も気になったので携帯で調べてみたのだが・・・・
『サンダーブルー』
稲妻のように現れ悪さを起こすものを粛清し去って行く。
ネクタイのついていない青いセーラー服姿とその神出鬼没さにこのあだ名となったそうだ。
日本語にするとどこかのアイドルの歌かT○Rの歌のような名前だ。
だがその力は正真正銘でここら一帯を三年間平和にしたほど。
ちなみに組まれている腕はかなり力強く引っ張られているのではずせない。
そんな彼女を見る。
「ん?なに?」
こちらを見上げてキョトンとしながら首をかしげる。
「あっいや、なんでもっ!おっ!!?」
動揺している俺の左腕がぐいっと引っ張られる。
左腕に組んできた女の子。
石和千鳥。
彼女が引っ張ったようだ。
柔道と剣道を受け持つ道場の一人娘なのだ。
父が柔道、母が剣道を経営しているとの。
いつも冷静な彼女なのだが上がり下がりが激しく激情の時の彼女はかなり大変なのだ。
今現在、左腕を組んでいると言ったが
「いてて・・・・」
本当は技で固められているのだ。
卒業後、自分の彼氏として父と母に紹介をするつもりだと卯月から聞いた。
こちらはプリン二つ必要だった。
最近は激情モードが多く、なかなか話を聞いてくれないからね。
「ん?」
「・・・・・」
先程から無言でアピールされている。
市川未歩だ。
出会いはずぶ濡れになった彼女を家に招いたことから色々始まった。
あの時、彼女に対しいじめがあってどうやら俺が彼女を救ったということらしい。
救ったのか?
そんな覚えがないけれどなー。
まあ、そんな感じで女子校生たちと仲良くなった。
今はこの現状となっているけどね。
ちなみ先程から俺の後ろの背広をグイグイ引っ張っていたのだが・・・・
今、飽きてきたようで背中に頭を押し付けて
「ムームー」
と鳴いている。
卯月情報ではゲームでコミュニケーションをとることにどんどん好きになっていったと言っていた。
ちなみにプリン三つの情報だ。
長身でスポーツ万能。
自分をアピールするのが苦手だったそんな彼女が・・・・。
「んーんー」
頭をスリスリしている。
あまえているのかな?
『クンクンクンクン・・・・・』
新たに未歩がいる後ろから音がする。
どうやら匂いを嗅いでいるようだ。
これは困った。
振り替えるにも両腕に捕まられて振りほどけないし。
注意できないし・・・・
ー こんな彼女たちに振り回される・・・・ ー
諦めていままでの説明をまとめようとしていた時だった。
『ピコン!』
携帯が鳴る。
確かこの音はメールだったような。
左手に捕まっている芦川が離れる。
音に気が付き離してくれたようだ。
俺は颯爽と胸に入っている携帯を取り出す。
そして確認を・・・・
文を読んで俺は固まってしまった。
その文には
『私もいるよ。後ろを見てね。』
しか書いてなかった。
俺はゆっくり後ろを振り返る・・・
と・・・・
もう一人女子高生が手を振っていた。
そう、丑だった。
丑ちゃんを忘れていました。
ので少し後付けになってしまった感があります。
主人公はこの一癖あるこの子達。
誰を選ぶのか?
そろそろまとめないとと考えています。
また次回もよろしくお願いします。
那祢でした。