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第九十六話拓巳編「馬鹿にしてはいけない。なぜなら・・・?」

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

ちなみに作者小売店なので休みが無くがんばっています。

本日は仕事の話。

あの方が事件後変わってしまう?

ではまたあとがきで。

「ふうー」


今日1日の作業が終わった。

デスクの資料を片付ける。

やっと会社での仕事が終わったのだが・・・。


「ふうぅーー・・・・」


さらに深くため息をついた。

疲れたからではない。

しっかりと理由があるのだ。

説明すると・・・・・・

リオラ事件。

あのゲーム内の戦いの後から女性陣の目が厳しくなっていたのだ。

特に一緒の会社の芦川。

パソコン作業していると前の席にいるのだがたまにチラチラこちら見てを確認している。

目が合うと


「あ、気持ちが通じましたね!」


笑顔で言われるので困る。

お茶を自分で組もうとすると・・・・


「あ、お持ちしました。特別ですよ?」


先に用意していたりトイレに行ってきますと言うと


「私もついてきます!」


とついてくるぐらいだ。

しかもトイレの前で待っている時もある。


「よし!優午、昼飯に行くぞ!」


といえば


「お弁当を作ってきました!出る必要はありませんよ!」


と用意してくるぐらいだ。

味はまあ、美味しいが彼女の手料理のためちょっと不安が残る。

あと、外回りへ出ようとすると


「優午、先輩の周りの女性に気をつけてください。」

「ああ。飯も貰ったし了解だ!」


と自分の弁当を餌で釣るぐらいだ。


ー どうしたらいいんだろうか? ー


「ふぅー」


もう一度ため息をつく。

すると・・・・


「先輩ー!寝てるんですか?早く出てきてください!」


壁をコンコンノックしながら声が聞こえた。


「いつまで私を待たせるんですかー。」


扉の向こう。

今俺は男性ロッカー室で色々考え事をしていたんだが。

あー、一人の時間が欲しい。

このままずっと隠れていてもずっと待たれて他の人が困るしいろいろ噂が立つだろう。


「君たち、男女の関係になっているのか?」


と上司にも言われたぐらいだ。


「なんでわざわざ待っているんだ。」


俺はそう言いながらロッカールームを出た。


「何で待っているって?分からないのですか?!」


会社の制服から私服に着替えた芦川が腕を組み仁王立ちしながら待っていた。


「とびっきりの可愛い後輩が一緒に帰ってあげるって言うんですよ?」

「可愛い後輩って・・・・自分で言う・・アイタッ!」


言ってる最中に思いっきりすねを蹴られた。


「ちょっ!お前っ俺っ!痛っ!!」


痛くて言葉にもならない。

そんな悶えている俺に芦川は無理矢理腕を組んでそのまま外に引っ張っていく。

会社から出るときは痛みが少し引いていた。


腕を組みながら歩く二人。

スーツ姿の男女が腕を組んで歩くその姿は他者から見ればまさにカップルと言えるだろうが。

やや引きずられるように引っ張られている。

俺はこんな強い女性は苦手だ。


ー ふりふり・・・・・ ー


手を振りほどこうとするが・・・・

力が強くて外れない。

そういえば何かスポーツをしてると言っていたなあ。

力業では勝てないだろう。

そう思い今度は言葉で伝えることに。


「すまないが恥ずかしいので話してくれないか?」

「嫌です!」


即答だった。


「これはパワハラだぞ?」


力技で引っ張られているのでパワハラだと伝えるが


「部下なのでパワハラじゃありません。コミュニケーションです。」


と自信満々に言いきった。


「じゃあ、胸を当てているのでセクハラだ!」


これなら男女関係なく言えるし離してもらえる。


「えっ?男性はこれが幸せじゃないんですか?」


首をかしげながら俺の顔を芦川が見る。


「いやっ・・・・それは・・・・違う!」

「先輩、正直になりましょうよ。答える言葉に詰まってるじゃないですか!私は構わない確信をもって当ているんですから。」


これは無理だな。

このまま早くバス亭にいけば・・・・

俺は早歩きをしながら目的地に急ぐ。

間に誤魔化すように


「困るから離してくれないか?」


いうが・・・・


「嫌です!」


さらにしがみついてきた。

あともう少し。

そう言い合っている時だった。


「こらっ!ダメ!拓巳さんにベタベタしすぎ!」

「お前の彼女じゃねえのに何やってんだっ!」


街を歩く未歩と千鳥に遭遇してしまった。

そして長い帰り道が始まるのであった。

芦川さん。

彼女がまず進んでコミュニケーションをとるように。

なら次は?

次回はお休み予定です。

またお願いします。

那祢でした。

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