第九十伍話拓巳編「知らないことが罪」
こんばんわ那祢です。
リオラ編完結。
倒したリオラ。
彼女が残した言葉とは。
またあとがきで。
ただ今、俺達はギルドの部屋にいた。
そして俺のキャラクターだけが円卓のなかで一人正座をしている。
なお、回りからは冷たい視線が俺に向けられていた。
そう、俺は絶賛女性陣に囲まれていたのである。
うん。
この状況を説明させてもらいます。
「貴様ら、・・・覚えておれ・・・復讐・・・が・・・」
そう言いながらリオラは倒された。
「復讐・・・?」
俺はこの言葉が頭に残る。
復讐をすると言うのか?
それとも彼女らを?
聞いても彼女は答えてはくれない。
そう思い解体しに向かったのだが。
「あれ?」
「ここは?」
戦いが終わったあの後、俺たちはリオラの解体などはできないまま崖下へ戻されていた。
クエスト欄を見る。
あー、クエスト依頼は一応クリアになっていた。
リオラに関したスペシャルアイテムなどのドロップなどは無くただ飛竜系のアイテム系が通常の10倍ぐらい多かった。
「・・・・・・・ちょっとバイジャさん。」
「こちらにきてください。」
引っ張られるようにつれて行かれる。
そしてギルドに着いた僕は今この状態である。
「で・・・・早速説明をお願いします。」
「どういうことなの?」
「簡易的にお願いいたします。」
「説明責任。」
と各自、言われた。
「ふふふ・・・」
「がんばれー」
俺を応援するミスティとハヌマ。
「はい、わかりました。」
俺は説明を始めることになった。
俺の部屋で未歩と涼子の三人で休みにゲームを始めたこと。
飛竜二頭討伐をうけたこと。
その時リオラに遭遇したこと。
自分以外仲間が全滅したこと。
リオラから誘惑されたこと。
そしてVRヘッドを無理矢理取るときにモニターにチラッと見えたリオラ裸体を見たこと。
外れたあとしばらく間があったこと。
一つ一つ説明する。
そのたびにみんなは険しい顔になる。
しばらく沈黙になる。
しかしそれをすぐに壊すものが。
「じゃあ、バイジャはあの飛竜とピーをしてピーちゃってピーたの?」
卯月ことミスティーが話をする。
ピーは多分禁止用語で文字変換されてしまったのだろう。
そういう話をするのは難しい。
特に今、学生たちもいるから。
言葉で答えた方がいいのか?
言い訳は男らしくない。
だから俺は頷いた。
その瞬間だった。
ー ドンッ! ー
誰かが机を叩いた。
叩いた人をみんなで注目する。
えっ・・・・セフィロ?
キャラクターは笑顔だが・・・・・
「えっと何か?」
「なんでもないです。アクションボタンを間違えただけです。」
「怒って」
「いません!私はそんな女じゃありませんよ?ふふふふふ。」
あ、おこっている。
しかもかなり怒っている。
助け舟を求めてすぐ横のアバランを見る。
「見ないでください。不潔です。」
盾を前に構えて壁を作られた。
セリフ的にはどこかで聞いたセリフなのだが・・・
反対方向のゲイルを見る。
「軟弱ものがっ!恥を知れっ!」
ー ゲシッ! ー
「ぐはっ!」
アクションボタンのキックを受け俺は転がった。
ー ゴロゴロゴロゴロ・・・・・グニッ! ー
先はトガリがいた。
そのまま踏みつけられる。
「先輩が誰かとピーしていましたことに驚きを隠せません。ピーを立ててピーをしていたんですよね。先輩はピー野郎ですか?ピーですね?」
「あ、ひどっ!」
なにを言ってるかは解らないけど。
なんとなくいいたいことがわかる。
ー 誰がいったのかわからないが言われてみれば確かに聞こえる ー
のフレーズを思い出した。
なんか楽しくなって・・・・・・
「注意されているのに何を考えているんですか?」セフィロ
「いじめられて喜ぶなんてピーですね。」トガリ
「バイ菌、汚れ、種馬。」アバラン
「男なら潔く!さあ答えなさい!」ゲイル
「うぐぅ!」
俺の言い訳に納得してもらえるまで一時間かかるのであった。
裏があったり淡白になれたり。
大変なヒロイン達です。
次回は久しぶりに通常ストーリーに。
また次回もよろしくお願いします。
那祢でした。