第九十四話拓巳編「女性は怖い?」
こんばんわ那祢です。
いつもより遅くなりました。
今回もリオラ戦。
どうなるのか?
またあとがきで。
俺は大変遺憾だ!
えっ?
なぜって?
仲間に誰も教えてもらえなかったから。
・・・・・この人間シールドのことは。
知ってしまえばリオラにリンクしてしまいバレてしまうから。
でも・・・
でも羽交い締めからお姫様抱っこはないでしょう!
確実にヤバい二人に見られたよ!
仲間全員に見られたし!
汚点にしか感じないのだ。
BLとか好きだったら喜んでしまうだろう。
多分ここにはいないよね?
まあいいか!
ー よし、ついた! ー
考え事をしている間に俺はたどり着く。
そこはリオラが落下した場所。
羽を貫かれて落下したリオラを俺は一番最初に見に行くことにした。
なぜなら俺ならダメージを受けないし殺されないからだ。
そーっとそーっと。
穴を覗く。
落下の衝撃でクレーターみたいに穴を・・・・。
ー あっ!いた! ー
そこには横たわり弱々しく息をしているリオラがいた。
それにしてもドラグ。
よく飛んでいるドラゴンの重なった羽をタイミング合わせて二枚とも撃ち抜いたものだ。
普通の人ならまず出来ないだろう。
そう考えているとリオラが首をあげる。
「よくもここまでやってくれたものだ・・・・私も嫌われたものだな。」
リオラはこちらを見ている。
が、脳に衝撃を受け焦点が会わないのだろう。
キョロキョロしていたがしばらくして頭を垂らす。
龍の顔をしているが・・・・なんとなく表情がわかった。
多分しょげているんだろう。
「なあ、リオラ・・・・」
話しかけようとする俺に
「優しい言葉をかけるな!情が移るだろっ!」
とリオラはピシッと失敬をかける。
体中傷だらけで首を動かすのがやっとなんだろう。
そんな彼女を言葉を尊重することにした。
「なあ、リオラ。」
「なんだ。」
「お前に聞きたいことがある。」
俺はある疑問があった。
そう、あの疑問を聞いてみたかったのだ。
「嫌か?リオラ・・・」
俺の問いにリオラは縦に首を降りうなずいた。
許可が出たので聞いてみる。
「何でお前だけ会話が出来たり意志があるか?他の竜には出来ないのに。」
「チェインリンクス制作スタッフがベータテスト時、私を作った。その際に試しに新技術の人工知能AIを私に使ったのだ。作った者たちは私のことなど忘れてしまったようだが。まあ、そのおかげで私はフィールドを飛び回りいろんな知識を得ることが出来たからな。」
「なら、なぜ俺たちを襲った?」
「それは偶然だ。たまたま仲間の飛竜を襲う奴がいたからな。」
「ならなぜあの時、俺と契約しようと?」
「・・・・・それはな私は色々見て回った中でこう考えた。この世界で必要ないものは?それは人間だと気がついたのだ。だから征服しようと考えたのだ!・・・・だが私の一人の力ではこの世界を征服することできない。そして気がついたのだ。
私と同じAIを作ることに。」
「AIを作る?データーなのに?」
「ふふっ。」
リオラの不適な笑い声。
それに俺は少し不安を覚えた。
リオラは前回の戦いで俺の意識が飛んでいた時、何をしていたんだ?
そうあの時、俺に何かをしたのは確実だった。
なぜそう思うのか?
あの時、俺と未歩と涼子が揉みくちゃになりVRが外れた。
その転がるVRゴーグルのレンズに裸のリオラが映っていたのだ。
そのあと俺は強制終了したとしてペナルティを受け、再訓練をする。
その時にステータスに見慣れないものがあったのだ。
「竜の強運。」
「お主気づいたな。」
竜の加護。
竜の加護とはあらゆる状況を打開できるスキルなのだ。
俺には竜の強運というものを与えられた。
それからというもの俺の不運体質が消えたのだ。
「ということは俺はお前と・・・・?!」
「ああ、そうだ・・・」
身に覚えがなく真のつがいになっていた。
そう俺が気を失っているうちに彼女、リオラに抱かれてしまったようなのだ。
ならば・・・
「たしかAIは・・・・」
二人で交わればできる。
そう子どもを指していることになる。
するとリオラは笑顔で
「もういるよ。」
と言う。
ー ズシャッ! ー
「ガッ!!?」
「なっ!」
いきなり、頭上から巨大な氷の槍が彼女を貫いた。
「ぐがっ・・・・・・・」
目の前で絶命するリオラ。
さらに続き斬撃をかます女性陣。
動かなくなるリオラ。
そして女性方の視線がこちらを向いた。
「「「「「ねぇ?・・・・したの?」」」」」
その一言に俺は頭を抱えることになった。
リオラ討伐。
仲間がほしいそのために動き出したリオラ。
でも願いは叶わなかった。
女性陣を怒こらせたバイジャはどうなるのだろうか?
次回は休ませていただきます。
那祢でした。