第八十九話拓己編「決断」
こんばんわ。
那祢です。
風邪が長引き体調不良。
でも社員なので仕事は休めないんですよね。
ふう。
さて今回はリオラ戦前。
飛竜を倒して何回目かの話です。
リオラは出てくるのか?
ではあとがきで。
ー ザック!ザック!シュッ!シュッ! ー
俺達は倒した飛竜達の素材を剥いでいた。
これで同じクエストを受けたの八回目。
一つのクエスト十分位。
皆でやればこんな簡単なクエストなのになぜ俺達はあの時、失敗してしまったんだろう?
そんなことも考え始めてしまうほど簡単だった。
皆が剥ぎ取り終わりクエストが終了。
そんな時だった!
ー 私の声が聞こえるか? ー
重圧。
いきなり俺のヘッドフォンから声が聞こえた。
驚いた俺は回りを見渡した。
が、声の主はいない。
この声は・・・・・・
ー フフフ・・・。回りを見渡しても見つけることなど出来んよ。今、直接お前に語りかけているからな。すごいだろぅ? ー
リオラだった。
まあ、確かにすごいな。
敵の飛竜がプレイヤーに直接話しかけてくるなんて。
まあこちらの思いなど聞こえないだろうが。
そんなことを思っていると・・・・・
ー まあ、そんなことはどうでも良いだろう?さっきから上から見ているが・・・我が同族を殺し続けているようだな。さては私に会いたいからか? ー
ああ、確かにお前に会いたい為にしている。
そんなことはメッセージボードには書き込めない。
何て打ち込むか悩んでいると
ー 書き込む必要など無い。お前の言いたいことは伝わっている。 ー
と言ってきた。
な、なんとっ!
戦う時などバレバレで大変じゃないかっ!
慌てて動揺する俺。
ー だからお前と戦えば負けるのは確実だ。だからこのクエストをまた受けるな!我がお前達を迎え撃ち殲滅す!これは警告だ!わかったな? ー
そう告げると自分にかかっていた重い雰囲気が消えた。
「ふぅ・・・・・・」
俺は一息つき、座り込む。
すごいプレッシャー。
次のクエスト、確実にアイツが俺の前に現れる。
伝えるべきか、止めるべきか。
「どうしたんですか?」
気になったようでトガリが聞いてくる。
「あ、いやー。ピンクの飛竜・・・・」
「出てきたんですか!」
「どこっ!アイツ何処にいるの!」
「確実に倒す!」
セフィロとゲイル、アバランが反応する。
うん。
過敏な反応。
今、伝えていいのか?
悩む俺。
そんな俺を汲み取ったのか。
「アイツから宣戦布告がきたんだろう?」
リーダーのドラグの一言に皆が注目をする。
笑顔なんだろう。
兜で見えないがこちらに何かしている気がする。
合図しているんだろう。
みんなを見渡す。
頷く者。
手を降る者。
構える者。
皆、覚悟をしている。
ならば・・・・!
俺は伝えることにした。
「なら伝える。次の戦いは確実にピンクドラゴン、リオラ戦だ!先ほど直接奴と会話をした。どうやら俺とアイツは繋がっているらしい。そのため俺の心は読まれているらしい。なので作戦はそれぞれに任せます。俺がアイツの気を引いているうちに頼む。あと、俺に作戦内容は秘密にしてほしい。奴を皆で倒したい。俺からのお願いだ!」
俺はみんなにお辞儀する。
すると・・・・・
「先輩、俺は付いていきますよ。部下なんで。楽しそうだし。」
ギュウジンマルこと、優午。
「まあ、部下と彼女・・・・候補ですもんね。ダーリン!」
トガリこと、涼子。
「そう簡単にはなれませんよ?私がいますから。バイジャさん、私はあなたに救われた。だから次はあなたを救います!」
セフィロこと未歩。
「入院中に暇潰しで色々教えてもらったから手伝いますよ。かわいい彼女できたし。恩返しですかね。」
リボティーこと影虎。
「えっと、迷惑かけたし。彼氏がするって言うならね。やりますよ。」
ミスティこと卯月。
「守るなら任せて。もう抜かせない。あなたの心も掴み離さない。」
アバランこと丑。
「まあ、指令役ならーまかせてー。牛ちゃん守りー頼んだー。」
ハヌマこと美申。
「まあ、今まで受けていた恩を返すのも一つの案だね。私、ゲイルが手助けします。」
ゲイルこと千鳥。
そして、最後に
「僕は何処にでもついていきますよ?だってこのギルドを作り始めたのは君じゃないか。誰でも気楽で仲良く遊べるギルドってさ。君のお陰で楽しくない日も無いし。だから君に力を貸すよ。」
リーダードラグこと龍が答えた。
そしてみんなの気持ちが一つになる。
皆と目が合い・・・
ー コクッ ー
俺は頷きクエストを受けにいく。
内容は飛竜二頭討伐。
皆をもう一度見渡してから
そして俺はギルドから出た。
次回は皆でリオラ戦。
前回はとことんやられてしまった仲間たち。
リベンジなるのか!?
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。