第八十八話拓己編「お約束」
こんばんわ。
那祢です。
深夜の仕事から昼の仕事に戻りました。
そのため寝不足と環境になれていない状態。
書く文に影響なければ・・・・
てなわけで飛竜再戦一話です。
あの飛竜に会えるのか?
またあとがきで!
「さて、こんなものかな。」
俺達は出発して目的地に到着した。
そして、前回と同じ様に罠を仕掛け・・・・・
ー ギャオー・・・・・・・!グフ・・ゥン。 ー
一匹の飛竜を倒した。
そして、もう一匹の飛竜がくる前に皆から素材を貰いまた廃墟に仕掛けた。
バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!
羽音が聞こえる。
奴が来たんだ。
そう思い俺達は確認してみた。
「んっ?」
驚いた俺はつい反応してしまう。
そこにいたのはピンクの色をした飛竜ではなかった。
色は緑色で黒い飛竜より弱いワイバーン種だった。
どうやら今回は奴は出てこないようだ。
まだこちらを気がつかないワイバーン種。
キョロキョロしながら餌に近づいているようだ。
そのまま。
そのまま進ませて・・・・
ー シュッ! ー
その時、誰かがいきなり飛び出した!
そして、ワイバーンに一撃をっ!
ー ヒュン! ー
「キェーィ!?」
気配に気がついたワイバーンは緊急回避で高度を上げたためナイフが風を切る。
飛び出したのはミスティだった!
空中に翔んだワイバーンはミスティ目掛けて襲いかかる。
「アイツ何やってるんだよっ!」
怒鳴りながらゲイルがあわててワイバーン目掛けて駈けていく。
なぜ怒るのかわからない仲間たち。
このままでは二人がピンチになってしまうので俺たちも後を続くようにした。
にしてもなぜゲイルが?
そう思っていると・・・・・
「お答えしようっ!」
どっかのアニメで聞いたことのあるセリフを言いながらドラグが答え始めた。
「今回ミスティの装備、実は魔法使い用の装備なんだよ。なので今回は魔法補助メインで戦うって言ってたのよ。なので・・・」
「なので?」
つい続きを聞いてしまった。
わかっている展開なのに!
しかし、追いかけながら長文打ちこむってすげぇよ、ドラグさん!
「紙切れだから一撃で即死。トガリさんの防具の防御力のゼロが一つ無いくらいかな?」
「えっ!マジでっ!二十くらいなのっ?」
驚いたのは例にたとえられたトガリ。
自分の防御力をなぜ知っているとは聞かないんだな。
「そうそう。全部会わせて百いかないくらいかな?」
そのまま話すんかい!
一人心の中で突っ込みを入れる俺。
「あっ?見えてきたよー。」
飛竜と戦闘をしている二人を確認した一番前のハヌマ。
その後ろに張り付いていたギュウジンマルがワイバーン目掛けて槍を放つ!
ー ブオンッ! ー
風を切る音がすごい!
その槍は見事に翼の位置をとらえた。
ー ザシュンッ! ー
「グギャン!?」
片翼に穴が開き啄もうとしていたワイバーンがバランスを崩す。
「チャーンスっ!」
「よしっ!」
その隙にドラグとリボティーが迅速で駆け寄り頭部と羽のあるもう片方の翼に一撃を叩き込む。
「ロン○ヌスの槍!」
「ハンマークラッシュ!」
それぞれ技名を叫んで一撃を食らわせた。
体力をかなり削られたワイバーン。
ふらふらとしながらなんとか立ち上がる。
勝てないとわかり逃げ出そうと地面を駆け出す。
「アイスフィールド!」
ワイバーンの足元に氷の板が広がる。
トガリが呪文を唱えたようだ。
足が滑ってうまく進めないワイバーン。
それに対し氷の上を優雅に滑る人も。
セフィロとアバランだ!
アバランをスケート場の押し車扱いにして敵目掛けて走る。
「ギ、ギャオンっ!」
炎の玉を吐き出してくる。
それをアバランが盾で防ぐ。
そして、そのタイミングでセフィロが攻撃を仕掛けた!
よしっ!あと一発!
そう思い弓を引き、溜める準備をする。
よしっ!俺が攻撃を仕掛けようとしたときだった。
「アイスっ!」
ミスティが魔法を唱えた。
氷の塊が敵に飛ぶ。
ー ゴンッ! ー
「ぎ、ギャオー・・・・・・」
ワイバーンは倒れた。
「・・・・・・・・」
引いた弓をどうするか悩む俺。
全く出番がなかった。
喜ぶミスティ。
あー。
なるほどー。
頑張りをリボティーに見せたかったんだね。
リボティーが近づいて・・・・・
も、もしやっ?
「ギャオンッ!」
「えっ?」
そんなミスティに容赦ないワイバーン最後の一撃が当たる。
そのままミスティはリタイアになった。
「えいっ!」
ー ヒュン!ザクッ! ー
そんなワイバーンに俺は情けなく止めを刺した。
「・・・・・・・・・・・」
「「「「「「「「・・・・・・・はぁ、やっぱりこう言う奴なんだな。・・・・・ミスティは。」」」」」」」」
ため息をつく俺たち。
その時にはまだ気がついてはいなかった。
クエストクリアなのに何も起きていないこの違和感に。
まあ、いますよね。
隙を見せてやられる方。
アメリカ映画の定番だよね。
次回はお休み・・・予定です。
またよろしくお願いします。
那祢でした。