第八十七話拓己編「再び会えるのか?」
おはようございます。
那祢です。
書き途中眠ってしまいました。
そのため・・・・・書き途中のものが入ってしまいました。
大変すみませんでした。
正しくはこちらです。
またあとがきで。
飛竜二頭。
俺はあの時を思い出していた。
あの美しい竜人になった飛竜を。
「あー。皆、トラウマかな?やめとく?」
無言のプレッシャーに気になったドラグが聞いてきた。
俺は美女ならぬ美竜に会っただけだが彼女らにとっては全滅した相手。
しかも、圧倒的な力で。
さすがにトラウマ・・・・
「私はかまいません。」
「詠唱スキルあげたからだいじぶ!後々練習したし。」
「リベンジだね。」
「アイツだけは許さない。」
セフィロ、トガリ、ゲイル、アバランが直ぐに答えた。
おおぅ!
やる気を燃やしているよ。
「じゃあ、五分後またここで。今回は人数多いから早く倒せるさ。」
そうドラグは皆に伝え、各自、ギルドから出ていった。
さて、俺も支度しに・・・・・
「おーい、バイジャ。」
動こうとした俺はいきなりドラグに呼び止められる。
「どうしました?ギルド長?」
ギルド内は今二人きり。
も、もしや・・・・・
「なあ、お前。俺の番にならないか。」
「ちょっ!困ります・・・・」
「よいではないかよいでは・・・」
「そんないけません。」
「・・・・という展開に期待に胸を膨らませるバイジャだった。」
ー バシンッ! ー
机下に隠れていた者のおしりを蹴り飛ばす。
出てきたのはミスティだった。
「痛っ!何するんですか!おしりが二つに割れたら誰が責任とるんですか!」
ゲーム内でもテンションが高いミスティ。
頭にきた俺は・・・
「じゃあ、俺が責任とる。それで良いな?」
「えっ、な、ええっ?」
「おしりが二つに割れた責任で結婚すれば良いんだな?」
「ちょっと!待ってください!私にはリボティーがっ!」
「そんなの構わない。いやでも力ずくで奪う。」
そんなプレッシャーにミスティは・・・・
「大人をなめてずみませんでじたっ!支度してきます。」
キーボード入力ミスしながらダッシュで逃げていってしまった。
そして残ったのは二人。
俺とドラグだけになった。
「コントは終わったようだね。少し聞いていいかな?」
「はい。」
と早速ドラグに質問された。
断る言われもなかったので二つ返事で答える。
すると・・・・
「なあ、バイジャ。お前さんが言っていたあの飛竜。心残りなんだろう?」
そう、ドラグとギュウジンマルにしか知らないこと。
仲間が全滅したあと俺は竜人と交わった。
そしてそのまま部屋にいた仲間にVRを外されエラーとなったため結末は知らないのだ。
・・・・・・
あと、VRごしの柔肌が今だに忘れられないのもある。
うーん。
溜まっているのかな?
「た、多分。でも大丈夫だ。」
少しはスケベな気持ちがあったが誤魔化し半分で答えた。
「じゃあ、次に会ったら倒せる?話に聞くと偶然出てきたバグでも無いみたいだし。もう会えない・・・・とは思わないけどな。」
運営には知らないと言われた。
だが、俺達は紛れもなく会った。
自分の意思で話せ飛竜から竜人になる彼女に。
だが、自分の大切なものまで傷つけた相手。
また会えたら。
・・・・・・
「次こそは、必ず倒す。直に攻撃できないなら罠やサポートに回ってでも!奴を倒す」
俺は決心した。
守りたいものを守る。
それが俺が選んだ決断だった。
「ふむ。その勢い良し!なら準備をして戦いに行くぞ!いそげっ!」
話を聞いて満足したドラグ。
急いでギルドから出ていった。
「あー。準備万全なんだけどな。」
装備やアイテムなどしっかり用意してある。
ただ今回の討伐に彼女が出てくるのか。
それだけが不安だった。
「ただいまー。あれー?準備していなかったんですかー?」
一番最初にきたハヌマが同じ場所にいた俺に驚く。
「いや、準備は終わっているからいるんで・・・・・」
「そうなんですかー。早いですねー。」
早いですねー。
うん、男があまり言われたくない言葉・・・
「あ、早いですねーは失礼ですよね?素早いですねー?んー?」
悩んでいる。
素早いですねーだとGKになってしまうぞ?
「おっ?お二人さん、速いですな。」
「まあ、男は準備早いって言うし。」
リボティーとギュウジンマルだ。
今回はガッチリした鎧の二人。
パーティーを守るんだろう。
「お待たせしました。」
「魔法は任せてっ!きっちり補助しまくるよっ!」
「セフィロと回避練習したんだ。次こそは負けない!」
セフィロとトガリ、ゲイルがやって来た。
軽装で決めてきたようだ。
あと残りは・・・・
「あれ?私が一番じゃないのっ?」
「私が帰ってきた!」
「・・・・ほんとバカばっか。」
ミスティとドラグ、アバランが来た。
全員集まったようだ。
「さあ、野郎共・・・・と女郎共!いくぞっ!」
引き締まらない何処かの海賊みたいなドラグの一言。
それが俺たちの出発の合図。
俺は決心する。
アイツに会うために。
「リオラ、待ってろよ。」
そう言い町を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「んっ?私を誰か呼んだか?」
何者かに呼ばれたようで山の上から下界を覗き込む一匹の竜がいた。
「まあ、いい。暇潰しになればな。」
一言呟くとまた巣の上に寝転がる。
なにかを待ち続けるように。
ピンクの竜人にまた会えるのか?
このメンバーで勝てるのか?
次回は飛竜二頭戦。
お待たせしました。
そろそろもうひとつの方も書いていきます。
またよろしくお願いします。
那祢でした。