第八十五話拓己編「来る。きっと来る。」
こんばんわ。
那祢です。
今回は拓巳さんのお風呂・・・・ではなくゲーム編。
なにかが待ち受けているのかは読んでから。
またあとがきで!
ー ガチャン! ー
「ふぁふぁいまー。」
コンビニの袋と鞄で両腕が塞がっている俺は口に袋を咥え上手に鍵を開けた。
マナー的には悪い見本だが・・・・
独り暮らしの人なら一度は経験をしてると思う。
さて・・・・
家に戻った俺は早速お風呂を溜める。
ゲームが終わったら歯を磨くだけですぐに寝れるように。
面倒なのは嫌いなのだ。
お風呂を溜めている間コンビニにで買ってきたものを食べる。
うむ。
弁当、うまい!
・・・・・・・あっ。
弁当を食べ終わった俺。
しかしおにぎり、二つ買ってあった事に気がついた。
お腹がいっぱいだしー。
「また明日食べるか。」
そう思いおにぎりを入れた袋を机の上に置いてお風呂に向かう事にした。
早く入らないと!
体をしっかり洗い湯船に浸かる。
ふー。
生き返る。
「じゃあ、死んでたのか?」
男の風呂ってダレトクっ?
一人で突っ込みをいれる。
虚しい。
しばらく暖まり俺は風呂を出た。
「ん?」
なんか違和感を感じた。
あれっ!?
今さっきと違う気が?
部屋になにか・・・
何が?
「まあ、気にしても仕方がないか。」
この気にしないが後々後悔となる。
寝巻きに着替える。
そして居間へ。
さて、ゲームの世界へ。
皆が待つギルドに向かう。
あ、入り口にいるのは!
「やあ、バイジャ。二年待ちましたよ?」
フルプレートアーマーのドラグさんだ。
今回は何処かのドラゴンの鎧・・・・
「それってもしかして!!!」
そう、皆で挑んだ飛竜の素材で作ったであった。
「カッコいいだろう?黒い飛竜って倒すの結構簡単だからすぐ作れたんだよ!」
確かに簡単だった。
そのあとのピンクなのを倒せれば。
「じゃあ、ピンクのも倒したんですよね?」
「えっ?そんなの何十回行ってもいなかったよ?」
「やっぱり。うん、わかった。」
多分ドラグさんは怪訝顔してるんだろう。
ドラグさんには出てこなかった。
じゃあ俺達があったのは何だったのか?
運営にもいないと言われたあの竜人。
それと行為をしてしまった俺。
誰もわからない。
会ったのは5人のみ。
バグがあったのか?
俺は不思議に思いながらギルドに入る。
広間のテーブルに全員集まっていた。
「あっ!いらっしゃい。待ってましたよ!」
元気にギュウジンマルが。
「待ちましたよ?強制労働、お疲れ様です。」
「いない間、かなりレベル上げましたよっ!お助けできますよっ!」
ミストとリボティーが並んで座っている。
ステータスには婚約中となっていた。
あら、いつの間に。
「こちらもー調べたけどー誰も知らなかったよー。」
「おまっ!くっ付けすぎっす!先輩、スミマセン。」
ギュウジンマルの後ろから抱きつきながらハヌマが答える。
情報通のこの子が知らないとなるとお手上げだ。
「先輩、気にすることはないですよ。」
「うん。誰も辞めていない。あなたも無事だし。」
ゲイルとアバランがご飯を食べながら答える。
気を使ってくれたのか?
心配させちゃったな。
「ああ、大丈夫だ。あんまり気にしていないよ。だからクエストに行こう!」
誤魔化すように仲間に伝えた。
ん?
回りを見渡すといない人がいる。
「あれっ!?セフィロとトガリは?」
いつも騒がしい二人がいない。
ログインは・・・していない。
いつもいるのに。
「あー、あの二人は?」
そう聞くとみんな会わせて。
ー まだ来ていない。 ー
ギュウジンマルこと優午に個別チャットを送る。
ー ピロリンッ! ー
コメントが帰ってきた。
「芦川なら先輩が帰ったあと直ぐに帰りましたが?」
なら入っていないのは?
そう思っていると
ー ズシンッ! ー
「うおぅー!!!」
いきなり胡座をかいて座っていた俺の上に何者かが座った様で重くなる。
俺は確認するためVRの休憩ボタンを押しゴーグルをはずた。
そこには・・・・・
「い、いつからいたの?」
「ずっといたよ?『ふぁふぁいまー』からかな?」
「お風呂の時にもいましたよ?」
何故かそこには芦川と未歩が座っていたのであった。
まあ、普通怖いですよね。
知ってる人でも。
次回もゲーム編。
またよろしくお願いします。
那祢でした。