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第八十四話「誰かに呼ばれている?」

こんばんわ。

那祢です。

今回はバス内の話になります。

バス内では何があったのか!?

無事帰れるのか?

またあとがきで。


「あ、こんばんわ」


俺は三人に挨拶をしてバスの座席に座る。

三人と少し離れた場所。

最近は彼女達から近い場所に座らないようにしている。

何故なら・・・・


「・・・乗ってきたわよ。あの男。あら、今日は三人も話しかけてる!」

「まあ、女子高生にいつも囲まれていた・・・・もしかしたらっ爛れた関係?!」

「あら、本当なのっ?三股なんて!お下品な!!」


座席の前の方からちらほら聞こえてくる。

完璧に悪口だ。

まあ、彼女達が座っている一番後ろまで聞こえない距離だから大丈夫だろう。

しばらくおばさん達はわざと俺に聞こえる声で言っていた。

いつになくもりあがってる。

俺に近づく足音が後ろから聞こえる。


「旦那様、なぜ私たちの近くで座らないんだい?」


千鳥が俺の様子が気になったようで来たみたいだ。


「いや、世間の目が気になってさ。女子高生と仲良くしてる大人って違う目でみられるからさ。」


うん、良い答え方。

さすが俺・・・・

そんな自画自賛している俺に千鳥がいきなりネクタイを掴んできた。


「誰がそんな目で見てるって?交渉してくるから教えてくれないか?」


顔っ!

顔近い!

千鳥はネクタイを引っ張り回りに聞こえるように言い回りを見渡した。

あ、おばちゃん達は必死に目を会わせないようにそっぽを向いて誤魔化そうとしている。

背中に竹刀を背負い引き締まったスポーツ少女にさすがに絡まれたくないからな。

ちなみに俺も。


「だーれもいないじゃないか!!!」

「ちょっと!千鳥っ!」


バス内の人が困っていることに気が付き未歩がやってきた。


「未歩!だってさ。旦那さまがいつも私たちの近くに来て話をするのに最近離れているからさ。」

「確かに私も気になっていました。」


ジト目で見てくる二人。

あーっ!

真剣に答えますか。


「わかりましたよ。話します。進路を選ばなければいけない時に会社員の俺が君達に近づくのは世間体からはよく思われない。俺が悪く言われるのは良いが君たちが悪く言われるのは・・・・嫌だからな。」


そう、何処で見ているか解らない。

援助交際や青少年育成条例違反など。

君達には迷惑をかけたくないから。


「私たちはそんなの気にしませんが?」


そう答えたのは未歩だ。

バス社内の人が一斉にこちらを見た。


「だって、私達。拓巳さんの事が好きですから。」


視線が痛い!

めっちゃ見られてますが!


「ちょっとその話は・・・・」

「私がいじめで傷ついたときに寄り添って優しく支えてくれた。そんな方に思いを寄せない人いますか。」


未歩ちゃん、声大きい。


「わ、私だって男に絡まれたときに助けてもらった。か、かっこよかった。」


丑が未歩の後ろからやって来た。

やめてー!

バス内では尊敬の眼差しと冷たい視線が・・・・


「私は男気に惚れただけだからな。約束守って私たちに手を出さないし。」


自信満々に言うの千鳥。

男気?

外野はバス内では男気の理論を考え始めていた。


「わかりました。次回から近くに座るようにするからこの話はおしまいで!」


話を切り上げないと色々暴露される。

キスの話なんてされた日にはたまったものではない!

そんなこんな話をしている内に降りるバス停についた。


「じゃあまたゲーム内で。」


俺は支度してバスを降りようとした。

そんな時、


ー バシンッ! ー


おばちゃん三人に背中を叩かれた。

振り替えると・・・・


「あんた、本気で惚れられてるんだね。大切にしてやりなよ。」

「一人を選ぶのはたいへんだね。一夫多妻制の国にいけば?」

「手を出さないあんた。男気あるね。でも、ゲームはほどほどに。」


笑顔で答えられた。

頭を下げ会釈をしてバスを降りた。

走るバスには投げキッスをする未歩。

両腕を前にガッツのポーズをとる千鳥。

ばれないように小さく手を降る丑。

手を降る笑顔なおばちゃんズ。

刺すような視線の他のバスのお客さん。

俺も小さく手を降り皆さんに答えることにした。


ー ブルルルルル・・・・ ー


発進するバスを見送る俺。

あー。

疲れた。

違う意味仕事より。


「・・・・・飯買って帰るか。」


俺はいつものコンビニに向かい


ー イランスミマセーン。マタキタナー! ー


何時もの店員にむかえられるのであった。

青少年育成条例。

疑われる彼女らの仲。

そんな中おばちゃんズに気に入られた拓巳。

どうなるのか?

・・・・・どうなるんだろうか?

次回は久しぶりのみんなでゲーム。

また、よろしくお願いします。

那祢でした。

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