表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/144

第八十二話拓己編「リオラはお年頃」

こんばんは。

那祢です。

今回は拓巳ストーリー。

リオラに全滅したパーティー。

残された拓巳は?

またあとがきで。

「あ・・・・あ・あ・あ・・・・・」


動けない自分。

その前で死に行く皆。

俺は絶望に落ちていた。


鮮血飛ばしながら動かなくなるアバラン。

真っ二つになり上半身がこちらに転がってきたゲイル。

自分を守るように炎の前に立ち塞がり黒焦げになるセフィロ。

そして魔法を唱えることなく頭を貫かれたトガリ。

その亡骸が今もなお、転がっている。


「呆気ないな。」


ピンクの竜人、リオラが俺の前にいる。

憎き相手。


「な・・・なで・・・?」


な、なんで!?

しっかり文字を打ち込んでいるが文にならない。


「何故だと?決まっている。挑んできたり向かってくるからさ。」


冷淡な声で聞こえてくる。

怒りのような悲しみのような。

そんな言葉に感じる。


「だ、だか・・・らって・・・」

「ならお前は何も殺さないのか?動物は?魚は?蚊等虫は?」

「うっ・・・」

「生き物は生き物を殺す。餌として食べるため。だがお前たちは?娯楽のために殺しているではないか?」

「・・・・・・」


俺は反論できなかった。

当たり前だ。

このゲームをしている限りモンスターは倒される。

俺は装備を作るため連戦までして素材を集めた。

そう。

コイツの旦那さん飛竜も罠を仕掛け倒したりした。

そんな俺が怒るわけには行かない。

無言だった俺を気になったのかリオラは聞いてくる。


「何を考えている?」

「いや、お前の仲間を沢山討伐したから。だから文句は言えないなってさ。」


はにかみながら答える。

その言葉に竜人は一瞬キョトンとしてから笑いだす。


「あっはっはははは・・・・。なるほどな。お前のその性格、女達から好かれる訳だな。」

「えっ?」

「守ってあげたい、かまってあげたいと言う感覚だな。それが女性ホルモンが燻られる。あと、たまに強い信念もある。野望や目標を目指す男らしさとかな。」


なんだか誉められてるのか?

恥ずかしく少し照れてしまう。

それを見たリオラは


「ちなみに誉めたわけではない。単なるタラシとも言えるからな。」


そう言いながらこちらを冷たく見つめてきた。


NPCの竜人。

自分なりの考えを持っている。

俺と契約しているため攻撃は出来ないし当たらない。

なので弓技の秘技を使って逃げるしかない。

だが逃げることはできるが逃げ切れる自信はない。


「どうするかな。」

「何がだ?」


あ。

ついついぼやいた文字を打ち込んでしまった。

それにリオラが反応する。


「いや、何でもないです。」


ごまかしを言うと


「何でもないとは?」

「だから間違えて!」

「ふんっ!何を企んでいるか知らないがな。」


と言いながら近づいてきた。

げっ?

かなり距離があった筈なのに目の前に!


「なっ!近い!」


驚く俺に抱き締めながら


「慌てるな。お前に営みを教えてやる。」


と言うと俺に体重をかけのしかかってきた。

そう言えばリオラは竜。

今は繁殖期。

彼女が求めているものは・・・・・


ー 交尾!!! ー


それが脳裏に浮かんだ。 


「ちょっとまって!」


逃げ出そうとした。

だが逃げれなかった。

のし掛かりのため体の自由が奪われている。


「攻撃出来ないはずだろ!何で触れられるんだよ!」

「知らんのか?」

「何が!」

「交尾は攻撃ではなく男女の営みだ。」

「なっ!」

「だから大人しく私のものになれ。」


そう言いながら鎧や服を脱がされていく。

抵抗する俺。


「だ、だから困るって!」

「脱がぬと出来ぬだろ?」

「岩場とかムードが!」

「早くほしいのじゃ!」


竜人が色っぽい息を立て襲ってくる。

あー。

下着もとられた。

しかも彼女のにマウントを捕られた。

俺は・・・・・

ここで大人に・・・・・


そう思ったときだった。


『拓巳さんっ!』

『先輩っ!』


ー バシッ!ムシッ! ー


『あ、痛っ!!!』


いきなり頭につけているVRがはずされた。

いや、むしり取られた。

いきなりの眩しさになかなか見えない。

そして目がなれたとき目の前には。


「先輩、大丈夫ですか?」

「ギルドに来なくて何してたんですかっ!」


見慣れた顔。

芦川と未歩がいた。

リオラに襲われなくてよかったですね。

ただ、VRをはずした拓巳。

無理矢理はずすとどうなるのか?

次回はお休みします。

またよろしくお願いします。

那祢でした!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ