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サブストーリー第九話芦川編「山頂までの苛立ち」

こんばんは。

那祢です。

今回もトガリこと芦川ストーリー。

ほとんど山登りです。

またあとがきで。


昇る前に何時ものパーティーが揃った。


「さて、登ろうじゃないか!」


颯爽と崖下に飛び付くゲイル。


「・・・・・あの人が簡単にくたばるヤツじゃない。迎えにいく。」


不貞腐れながら後に続くはアバラン。

二人もセフィロと同じギルドの仲間。

そして私達三人は・・・・・

ライバルでもある。

えっ!?

何のって?

もちろん・・・・


ー恋のライバルー


ちなみに私以外はみんな学生なんだ。

ちっ!

つい毒づいてしまった。

最初は


「学生と付き合うのは犯罪。」


など先輩を脅していたけど。

あの人言うこと聞かないからな。

どんどん人を引き付けていくんだよ。

女たらしだからなー。

まあ、スポーツ万能の武道家。

何でもこなす万能少女。

妹属性のツンデレ。

ジャルがいっぱいでほんと嫌になるっ。

私だけ見てくれれば良いのに・・・・

はぁー。

そんなことを思いながら登っていた時だった。


『はぁ?!』


いきなり大きい文字が出た。

上にいる先輩のようだ。


『いや、何故あなたの旦那を倒したら俺があなたの旦那をしなきゃいけないのか考えていたんだけど。出なくて・・・・』


先程から誰かと喋っている。

私は上を見る。

頂上が見えない高い山。

この上には誰がいるの?

しかも、会話内容が旦那を倒す・・・?

そしつ旦那になる?

私の頭では全然処理できない言葉ばかりであった。

ただ・・・・・

嫌な予感がするっ!

早く登らないとっ!


『そんなこと?』


どんどん話をしている先輩。

これが終わる前に!

私は・・・・私はっ!

体力を使い必死で上る!

焦る私。


「と、トガリさん?」

「・・・・・いつも冷静な人が?」

「私も嫌な感じがする。急ごう!」


その姿を見た回りの彼女らも異常を感じたらしくで続く。


『えっ?』


まだ会話が続いている。

早くっ!

もっと早くっ!

登れっ!

早く頂上にっ!


『君は色々なキャラになれるんですか?』


この感覚。

セフィロやアバラン・・・・未歩や丑が先輩に惚れたとき。

その時に感じた感覚。

それを感じている。


ー これ以上そいつに興味を持たないでっ!貴方は、貴方は私のっ!ー

その時だった。


『えっ?リオラ?』


ー ピッカーー!!! ー


その一言で山頂がいきなり輝きだした。

その光はピンク色。

先輩を連れていったあの竜と同じ。

私の胸がざわめく。

しかも・・・・

名前を呼んだ。

そして光るってことは・・・・


「も、もしや・・・・・」

「もしや?」



つい言葉に出てしまった。

呟いた一言にセフィロが返す。

昔見たあの本の記憶。


ー 契約 ー


名前のない相手に名前をつける行為。

その行為は相手を支配するに値するらしい。

だから仲間になるモンスターは名前をつけて貰いたがる。

ただ違う場合もある。

名前を知らない者に真名を呼ばせる行為だ。

それは確か契りや契約と同等の行為だと見た覚えがある。


『な、なんだって!!』


やはりー。

どうやらあの人知らずに呼んだみたい。

ほんと先輩、迂闊すぎる・・・・・


『すみませんが無かったことには・・・・・』


あー。

先輩、それは無理だよ。

契約だもん。

断られるな。


『でも、婚約者のステータス欄には載ってはいないですが?』


婚姻って!?

モンスターとの契約だから載らないよっ!

騙されている先輩に募る。


『それって、納得できるんですか?』


なんか絆さられている?

このままじゃヤバイ気がっ!

早く登らないとっ!

山頂まであと少しっ!


『じゃあ、出来なかったら?』


何ができないのっ?


『いや、なにも・・・』


何もってっ!


『あっ・・・・』


だから


「あっ・・・・・」


ってっ!!!

私はヒートアップしてきた。


『否定できない。』


あと少しっ!

握る力が強まる。

その時だった。


ー ミシリッ! ー


私の片手に掴んだ岩が引っこ抜けたのだ。

そのまま落ちそうになる・・・・

スローモーションになる私。

下にはセフィロにアバランがいる。

巻き添えになるっ!

・・・・・・

・・・・あっ?

そういえばあたし・・・・・

落下しながら魔法を唱える。


ー ガンっ!・・・ガンッ!・・・ ー

 

岩だけが落下していった。

私達は・・・・・

ふわりと空を飛んでいた。


「あー・・・・・みんなごめん。私、呪文で空を飛べるの忘れてた。」


少しの沈黙。

そして


「「「えー!!!!!」」」


そして突っ込みが入る。


『あっ?』


どうやら先輩、こちらに気がついたようだ。

私達はこのまま魔法で昇る。

山頂にたどり着いたとき私たちが見たものは。


「「「「えーーーー!!!!」」」」


ピンク色のリザードマンの女バージョンに抱き締められている先輩をを発見するのであった。

バイジャが契約したピンクの竜。

彼女らはこの竜が引き起こす災いを止められるのか?

バイジャはどうなる?

次回もよろしくお願いします。

那祢でした。


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