第七十八話拓己編「激突!飛竜対不運」
こんばんわ。
那祢です。
シフトが代わり深夜になりました。
眠くて辛いが頑張るしかない!
今回は飛竜に会うまでです。
不運スキルの効果とは!?
またあとがきで!
俺たちは話をしながら森の中へ進んでいった。
途中しゃべる話題がなくなって沈黙していたが・・・・
トガリこと芦川はさきほど自分がつねったところを優しくなで、セフィロこと未歩は先ほどから二の腕をむにむにしている。
マップはかなり広いので迷子になったりするのだが二人は片手でコントロールしているのでかなり器用だ。
俺?
できないですよ?
しばらく進むと目的の廃墟を見つけた。
昔は村だったのか・・・
家やお店だったのだろう。
たくさん建物が並んでいる。
だけど全部人が住める状態ではなかった。
『バイジャさん。目的地はここであってるんですか?』
着いても飛竜の声や鳴き声など音沙汰がないのが気になったのかセフィーロが直接聞いてきた。
『マップで確認したけど・・・ここが出現場所となっているよ。たぶんどこかへ行っているんだと思う。しばらくしたら帰ってくるから検索などして待とう。』
俺はクエストを受ける前に前もって攻略本で調べておいた。
それにはここが一番激戦区となっていたのだが。
俺の指示に二人は
『は~い。私は発動が難しい魔方陣を途中まで書いているから先輩は罠を仕掛けておいてね~。』
『なら私は素材集めてきますね。』
と言い散開した。
俺はしばらくここの廃墟を探索することに。
レンガや木で作った二階建ての家や小屋などがたくさん並んでいる。
色々調べてみると結構落し物などもあった。
回復薬や解毒薬。
鉄や銀の矢やダガーなどその場所でやられた旅人の アイテムや武器なども落ちていた。
そして前の住人だったのか村人の死体なども転がっている。
さすがにリアルで気持ち悪い。
『怖いですね。』
怖かったようで未歩が俺にくっついてくる。
なぜ分かるかって!?
ニュー○イプじゃないぞ。
右側に柔らかさが感じ取れるからだ!
『確かに不気味だ。でもこれだけ戦った跡があるのだから敵は必ずここに帰ってくるはずだよ。』
そうセフィロに伝えると狩人の俺は早速色々な罠を仕掛けることにした。
敵が飛んでくる時に横へ吹き飛ばすスパイクボール。
降りてくると地面から発動するスパイクニードル。
巨大な槍を打ち出すバリスタなど沢山用意した。
俺は持てるアイテム大半使って色々な場所に罠をしかけた。
計十台ぐらいぐらいは用意した。
ー ズーンズーン・・・・ ー
んっ!
微かにだが飛竜の足音は聞こえる。
多分近くのマップに来ていると思う。
そう思いながら建物に隠れていると
「まだ帰ってこないね~。」
後ろからトガリから呼ばれる。
「俺のセンサーだとそろそろ来ると思うんだけどな。」
そう言うと俺はもう少し廃墟を検索することにした。
「気をつけてくださいよ~!相手は飛竜ですので独りで戦ってはいけないですよ~!」
「分かった。来たら呼ぶから隠れてて待っていて!」
そう言って俺は隠れていた建物から出た。
そう俺が建物を出た時だったのだ
「ギャオーーーーーーン!」
俺の前に巨大な飛龍が立っていたのだ!
『おぅわぁーーー!』
VRをしているので目の前に巨大なドラゴンが出てきて大声を出されたことについ驚き出してしまったのだ。
どうやら飛龍は獲物が大きかったようで口にくわえて羽ばたいたが空が飛べず歩いて帰ってきた様だった。
だから鳴き声もしなかったのだ。
ただいまの状況は不味い。
問題は獲物をくわえて持って帰ってきた所。
そこに偶然に出会ってしまったということ。
奴は只今、ご飯中なのだ。
そこに俺がいる。
今まさに食事の邪魔をしているのだ。
そのため機嫌がとても悪いのだ。
俺はすかさず飛竜の逆方向逃げた。
「ギャオゥーーーーーーン!」
後ろをチラ見をすると空をホバーしながら飛んでくる飛竜。
ターゲットはどうやら獲物を俺にしたようだ。
俺はすかさず逃げる!
罠がある方へ全力で逃げることにした。
ー これで何度目だよ。ー
そう思いながら俺は森と廃墟で飛竜相手に三回目の鬼ごっこをするのであった。
不運。
恐ろしい子・・・・!
拓巳は生き残れるのか!
ではまた次回もよろしくお願いします。
那祢でした。