第七十七話拓己編「リアルラック」
こんばんわ!
那祢です。
書いたのが消えたのでまた書き直しましたが消えた内容と今の内容が違う所がある。
修正してるうちに変わる本編も。
さて今回はバイジャとドラグがメインです。
ドラグはパーティーに入れるのか?
またあとがきで!
振り返ったが・・・・
ー プイッ! ー
また前を向く。
見なかったことにしよう。
無視をすることにした。
「おーい!何で無視をするんだよー!」
慌てて走ってくるドラグ。
スピードが遅い、重い装備。
ヘビーフルプレートなのだ。
何時もは関節や首が動きやすい中間のフルプレートを着ている。
そのため防御力は少ないがテクニックでシールドガードを使い上手く攻防している。
だが今回はヘビーフルプレート。
素早い飛竜にとっては格好の的。
そう、自殺行為なのである。
「ダーリン。置いていっちゃうの?」
トガリが聞いてくる。
「バイジャさん。無視して置いていくなんてドラグさんが可愛そうです。」
続けてセフィロが言う。
はー。
ちなみに怒っているのはもう一つある。
それも弁解しないといけないかな?
『じゃあ、何で無視するか言うね。』
『『はい!』』
俺は走りながら口答で説明することにした。
『じゃあ、今日俺たちが戦うのは?』
という質問に
『先生!空飛ぶ飛竜です!』
とセフィロが答えた。
『正解です!』
誉めると
『あ、ありがとうございます。』
声色から照れているとわかるセフィロの答えが聞こえた。
すると・・・
ー 痛いっ! ー
太ももをトガリにつねられた。
『じゃあ先生。それがどうしてバイジャさんがドラグさんを無視する理由にはならないのですが?』
トガリさんからつねりながら質問が。
『いっ!え、えっと彼はフルプレートを着ています。それが一つ目。今回の敵は飛び回る飛竜です。』
『あ、それはさっき聞いたので知ってますよ。先輩。』
あっ!
痛くて忘れたと思ったのか今度は太ももを優しく撫でてる。
あ、ありがとう。
『じゃあ、重い装備を着たドラグさんは飛竜にとって格好の的なんです。』
『『あっ!』』
『だから彼が入ると・・・・』
『クエスト失敗になる?』
『確実ですね。』
うん。
周りがザワッと動く。
みんな頷いたようだ。
だが・・・・・・
「バイジャ!待ってくれよー!」
遠くにいるが全力で走ってもずっと追いかけてくるドラグ。
うーん。
やはり諦めてくれないか。
ならまくのを止めて説得させるか。
ー ギュッ! ー
俺は走るのを止める。
『バイジャさん?なにを?』
『先輩?!』
止まった俺に話しかける二人。
『最終手段で説得させる。』
そう言うとドラグの元に向かった。
すぐにたどり着く。
「バイジャ、なんで逃げるんだよ!」
少し起こっているドラグさん。
そんな彼に
「ドラグさん。今回のクエストはフルプレートでは無理な敵なんですよ。」
と伝える。
「大丈夫!今回は鍛え上げたやつだからあらゆる攻撃のダメージは受けないよ!」
自慢げにポーズをとるドラグ。
「だから違うって!今回は飛竜。火炎ダメージは受けるんだよ。だから君の今の姿だとすぐにやられてしまうから逃げてたのっ!」
「大丈夫!当たらなければどうってこと無い!」
あー。
これ聞かない奴だ。
なら最終手段だな。
「多分俺の勘違いじゃなければいいけど・・・・」
「ん?なんだね?」
俺は使いたくない切り札を使用した。
「先ほど買い物でコンビニ行きました。」
「あー!ありがとう!売り上げに貢献してくれて。」
「そこに貴方がいましたが?」
「あっ・・・・・」
「ということは今、仕事中ですよね?」
「・・・・はい。」
「じゃあ、この事は奥さんは?」
「・・・・知りません。」
そう、俺の切り札。
それは「サボりを奥さんに伝える」だった。
こないだこれに対してかなり怒っていたから。
「じゃあ、奥さんに伝えますね?」
「なっ!何で知ってるの?」
「入院中に、奥さんから教えてもらった。」
「えっ!もしや・・・・」
「違うよ。君の監視さ。邪魔な虫がつかないようにってさ。」
「なっ!こんなオタクモテないよ?」
首をふるドラグ。
ちなみにこいつは案外モテる。
しかし自分ごり押しするから避けられるようになるんだが。
「まあそれはいいけど。この事、奥さんに言いますが?」
「ちょっ!バイジャさん!まって!止めますから!また夜よろしくお願いします!しっかり仕事します!」
そうは言うとドラグさんはログインをやめキャラクターが消えた。
これでクエストに行ける。
俺は彼女らのいる方を向く。
あ。
そういえば周辺チャットだ。
二人にじっと見られる。
すると
「バイジャさん。また女性の影ですか?不倫はいけませんよ?」
そう文を送りながら体を当て俺にしがみつくセフィロ。
少し必死だ。
「ダーリンはそんなことしないもんね?そうだよね~?」
脇腹を撫でたり突っついたりするトガリ。
複雑な気分なのが伝わってくる。
そんな俺は二人の気持ちを知らないフリをしながら
「しませんよ。さあ!飛竜を倒しに行こう!」
クエストに向かうのであった。
ドラグを脅す親友バイジャ。
またまた疑われる女性関係。
どうなる!飛竜戦。
次回はお休みします。
またよろしくお願いします。
那祢でした。