第七十四話拓己編「朝パン派」
こんばんは。
那祢です。
十五連勤終わりました。
死にかけています。
今回は朝の話。
未歩と拓巳。
どうなっちゃう?
またあとがきで。
朝が来た。
うーん、眠い。
俺は目をこすり布団から起きる。
「あー・・・・」
伸びをする。
美穂と俺はあれからチェインリングスで遊び、朝の五時まで遊んでいた。
隣の部屋のベッドには吐息を立てる未歩がいる。
えっ?
もちろん一緒に寝てませんよ?
未成年だしー俺紳士だしー。
・・・・・・
「一緒に寝よ?一回寝たんだもん!大丈夫だよ!!!」
と服の裾を掴まえて言われましたが・・・・
男としての衝動が止まらないので辞めさせてもらいました。
そのため俺はVRルームで一人、毛布で雑魚寝しました。
なので体が痛い。
俺は時計を見る。
今の時刻は午前11時。
いつもなら会社に行く時間。
今日は休日。
のんびりゲームをする予定を立てていた。
まずは朝食の支度をすることにした。
ー ジュー!! ー
パンと目玉焼きを作る。
二つ作る。
誰の分って?
未歩の分です。
前回もパンを焼いている時に
「おはよー。良い臭いー。」
と起きてきたからだ。
ちなみに家にいる間毎朝だった。
多分だけど今回も起きるだろう。
そう思いながら目玉焼きのふたを開ける。
ー ウニュン!!! ー
料理している俺の後ろから誰かに抱きつかれた!!!
柔らかさがあるから女性だ!
未歩が起きたようだ。
「未歩、今さーフライパンが使っているので危ないから・・・・」
注意しようと顔を見た。
「んっ・・・・・・!!!」
髪の毛をボサボサて白い服を着ている女性が背後から抱きついてきた。
まるでホラー映画のリ◯グ。
俺は一瞬ヒヤリする。
しかし、この家にいる女性は一人。
「ちょっと待っ!おいっ!」
俺は慌てて振り払うとするが離れない。
「フフフフ・・・・・」
笑い声が聞こえる。
脅かそうとしているな?
頭に来た俺は両手で女性の顔を掴む。
髪の毛をめくると・・・・
やはり未歩でした。
どうやら俺のシャツをパジャマ代わりして寝ていたようだ。
ちなみに下は・・・・・
えっ!!!
ズボンを履いていない!
ー ガタッ! ー
驚いた俺はガスコンロに当たりフライパンを落としそうになった。
「料理中はイタズラは止めなさい!危ないでしょ?」
注意する俺に
「だってくっついていたかったんだもん。」
抱きつきスリスリしてくる。
次の質問をする。
「それとズボンはどうしたの?」
「寝ているとき邪魔だから脱いじゃった。」
「ならば履いてきなさい!」
「はーい。」
返事をして未歩が寝ていた部屋に戻る。
ー トテトテ・・・・トテトテ! ー
戻ってきた。
お皿にのせている物に気がついたようだ。
「あっ!目玉焼き焼いてくれたの!」
帰ってきた未歩はテーブルに朝食が置いてあることに気がつき椅子に座る。
「いただきまーす。」
手を合わせて食べようとする。
「ちょっと待て!目玉焼き持ってくまで・・・」
ー もっしゃもっしゃ・・・・ ー
俺が止めるのを聞かずに未歩はパンを食べ始めた。
「おいしー!!!このパン!」
とびっきりの笑顔なので止めるのをやめた。
代わりに
ー ふぅー。 ー
とため息をつく。
そして俺も席に着く。
「高根さん。」
「なんだ?」
未歩が食べている俺に声をかけてきた。
「今日ってお休みなんですか?」
「ん。十一時まで寝てるって事はお休み。」
そう言うと未歩は笑顔になった。
「じゃあ、遊びに来ませんか?」
「どうして?」
休みに外出。
なにかに巻き込まれるかもしれないしゲームしたい。
あんまり気が乗らない。
そんな俺に構わず話しかけてくる。
「せっかくお泊まりしましたし。」
「ちょっと!その言い方勘違いされるから他の人に言わないでね。」
怒っている芦川が頭の片隅から出てきた。
節制せいっ!
そんなこと言われそうだ。
「どうしてですか?」
「わからないならばよく考えて?」
不思議そうな顔をしているみほに俺はそう言い放つ。
そして、俺はご飯を食べ始めた。
少しの沈黙。
考える未歩。
「んっ?」
すると思い立ったようで未歩が話しかけてきた。
「なら遊びに行くところなんですけど・・・・」
やっぱり遊びに行くことには変わらないようだ。
ご飯が口の中に入っているので上手く喋れない。
「リオン行きましょリオンシティ!」
リオンシティとは近くにある大きいデパートのことだ。
何でも置いてあるのでとっても便利なお店である。
無いものがないのでは?
それぐらい置いてある。
その分知り合いに会う確率も高い。
「ごちそうさま!さあ早くリオン行きましょう!」
そう思っている俺に対し先にご飯を食べ終わった未歩。
「じゃあ先に着替えるねー。」
と言うと目の前で着ていたシャツを脱ぎ始めた。
「ちょっと!待って!お前、なんでここで着替えるんだよ」
目の前で着替えられるので注意する。
それに対し未歩は
「気にしないでいいですよ?未来の旦那様に見られるんだったら私、大丈夫ですけど?」
真剣な顔で答えてきた。
好きって気持ちが重いよ・・・・
「でもそこで着替えないで。隠れて着替えてください。」
片言になる。
その反応に気がついた未歩は
「もしかして拓巳さん。私の体で欲情したんですか?」
俺の反応に未歩はカマをかけてくる。
この子は!
ちょっと怒るか。
「襲われたくないならば早く着替えな!」
「襲っていいですよ?あなたでしたら。」
服を脱ぎかけてセクシーポーズをする。
ふざけているな?
それとも本気か?
「さっさと隣の部屋で着替えてこい!」
俺は強く怒ると
「はーい。わかりました。」
返事をして未歩はニコニコしながら着替えに行った。
「ふぅー。」
俺はため息をつく。
若者相手考えていることがわからないから疲れる。
俺はしっかり朝食を食べる。
そして皿を洗い片付けをしてから着替えに向かう。
さて着替えるか。
パジャマを脱ぐか。
上着を脱ぎ始めると・・・・
ー ガタガタ・・・ ー
ん?
後ろから音がする。
しかも視線を感じる・・・・
振り向くと扉の隙間から除いている影が。
ー ギィー・・・ ー
ゆっくりと扉を開けると未歩が覗いていた。
「えーっとえーと・・・」
未歩は何かを言いたいようだ。
ならば話を聞こう。
「弁解を。」
「そこに、隙間があったから!」
「失格!」
「裸を見たお返し?」
「あれは見せられたんだけど・・・」
「うーん。うーん。」
悩んでいる。
「あっ!」
なにか思い付いたようだ!
「女のロマン!」
「退場!!!」
俺は未歩を押し出して鍵をして着替えることにした。
せっかくの休みなのに出発前からお疲れだよ。
なら出発したらもっと大変になったりして。
まさかなー。
それがフラグを踏むことになるとはまだ気がつかないのであった。
未歩、攻めます。
拓巳はどうなる?
ちなみに最近ゲーム内の話がない気が!
書きたいな。
書かないと!
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。