サブストーリー第二話未歩編「私の信じる道」
こんばんわ。
那祢です。
少し長いなと思いましたがしっかり書きました。
そのため荒いところがあるかもしれませんが楽しんでもらえれば何よりです。
チェインリングスを始めるにして私はキャラクター作りに時間がけっこうかかってしまった。
それはずっと一緒に冒険をする自分の分身だから。
「う~ん。かわいすぎかな?」
最初は自分の正反対の小柄でぱっちり目のロングヘアーが似合うキャラクターを作ってみた。
そしてゲームを始めるにして『これだとちょっと感情移入が出来ない。』と思いやり直しをして自分そっくりの糸目で背はやや大きく細めの体型を作りなおした。
職業はたしかシーフが簡単と書いてあったのでそれを選んで能力の振り分けをして早速ゲームを始めた。
まず、ゲームのチュートリアルを全部クリアーした。
次は何をしたらいいのか広場をうろうろしていたら軽装備の男のプレイヤーがチャットで話しかけてきた。
「ねえ、新人さん?一緒に冒険しにいかない?」
私は始めて話しかけてもらったのが嬉しく快く「はい。よろしくお願いします」とすかさずチャットで送ってしまった。
そこから私はずっと、冒険をしながらずっと口説かれて続けていた。
「ねえ、実際会わない?」「電話できない?」「今、彼氏いないの?」「どこすんでるの?」
など休みがなくメッセージを送ってきた。
始めたばかりでゲームとチャットの両立がうまくできずモタモタしていたら
「ねぇ、無視ですか?」「じゃあ、さっさとクリアーしようぜ。」「どうせブスだよ。」「( ^∀^)σ」
など言われ三個目のクエストが終了したときそのパーティーから解放された。
やっと解放され私は目が凄くシパシパしていた。
キャラを作りゲームをしていつの間にか六時間もたっていた。
「あっ!寝る時間だ。続きはまた明日にしよう。」
私はマイホームに戻りセーブしてゲームを終わらして寝る支度をし始めた。
明日も私はゲームの世界に旅にでる。
そして強くなって友達に自慢するんだ!
そう期待をしながら布団の中で目を閉じた。
次の日、学校にて。
私は女子バスケ部のキャプテンの頼みで練習試合の数あわせで体育館に向かっていた。
先輩達が色々教えてくれるのでバスケは好きなほうだ。
ただ問題はいじめのグループの一人がそこにいることだった。
私は学校の更衣室で(いじめが面倒なので)ユニホームに着替えてコートについた。
すると体育館の扉が少し空いていて話し声が聞こえる。
どうやら二年生がバスケ部キャプテンに意見を言っているようだ。
「キャプテン!なんでまたをあいつを呼んでるんですか!」
「何を怒ってるの?練習試合の数あわせだよ。人数少ないから。」
「でもキャプテン、一年生も増えたからもういらないと思うのですが。」
「でもね、未歩のコート内での立ち回り、パスやシュートの正確さが戦力になっているからね。それと君たちも未歩に負けたくないという気持ちになるでしょ?本気を出して怪我しても大丈夫だし。」
「なるほど、だったらかまわないですね。バシバシやっても。あの子頑丈だし。」
そして、笑い声が聞こえてきた。
私はその話を聞いていて悲しい気持ちになった。
・・・信頼していたのに。
・・・技術しか見てもらっていない。
むしろ闘争心に火を付けるための『道具』だって。
しかも怪我してもかまわない存在って言われるなんて思いもしなかった。
私はふと今までのことを思い出し、そして涙が止まらなかった。
「何のために私は頑張っていたの?私はいじめに耐えていたの?先輩たちと仲良くしていたの?バカじゃない。嫌われてまでやっていたのに!」
私は悲しく、悔しくて涙が出てきてしまった。
自分の存在がわからない。
そして、私は涙をぬぐい更衣室まで走った。
途中、「おっ!未歩~!お~い!まっ・・」という男性の声も聞こえたが私は構わず走った。
多分、泣いているのがバレたと思うけどかまわない。
私は更衣室に着くとユニホームをすぐ脱いだ。
むしろ着ていたくない。
気持ち悪い。
心が痛い。
様々な感情が涌き出てきた。
すかさず制服に着替えると脱いで放置していたユニホームをカバンに丸めていれ、バス停まで走った。
ブォーーン。キキキー。ブシュー。
ちょうどタイミング良くバスが到着し私はすぐに乗った。
うーちゃんやちーちゃんに会いたい。
話を聞いてほしい。
でも、部活やバイトをしているから今すぐ会えない。
誰か信じられる人がほしい。
お願い誰か・・・
色々考えているうちに降りるバス停に到着した。
私はふらふらとしながらバスから降り家まで帰った。
家に着くと家族はまだ帰っていなかった。
疲れた私は部屋に向かって歩き出した。
部屋に入るとわたしは布団にうつ伏せで倒れた。
そして思いっきり泣き叫んだ
「うっっ、うわぁぁぁぁぁぁん!!」
私はしばらく泣き続けていた。
私は思いっきり泣いて気持ちが少し楽になった。
色々気を使いながらする部活動をすべて止めよう。
同級生にいじめられたり嫌われるのツラいから。
それとこの事は千鳥と卯月には言わないでおこう。
多分、彼女たちは本当に怒ってくれるから。
でも、二人には迷惑かけたくないから。
そう決心して布団から起き上がった。
「でも、まだ心が痛いよぅ。何かしようかな。」
私は気分転換のため昨日遊んでいたあのゲームを始めようとパソコンに向かった。
それから二時間後、彼女はある男性と出会う。
「チェインリングス」の中で・・・
未歩ストーリーはしばらくお休みして本編に戻ります。
拓巳ストーリー頑張って書きますので又次回。
那祢でした。