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サブストーリー第十九話未歩編「止まらない衝動。」

こんばんわ。

那祢です。

遅い更新すみません。

今回は未歩編。

なぜキスをしたのか?

答えはこの回で。

またあとがきで。

朝。


「・・・・・・」


私はあの悪夢から戻ってきた。

昨日、私の好きな人が結婚する夢だ。


「私と結婚してください。」

「いえ、私です。」


言い争う二人。

そして拓巳さんが決めたのは・・・


「じゃあ、二人仲良くいただきます。」 

「嬉しいですっ!私・・・」

「ダーリンのだいたんっ。」


こんな夢なので寝不足と苛立ちがあった。


「なんで、私。頑張れなかったのだろう。あの時・・・」


あと大蠍を一匹止めを刺していれば・・・・・

投げナイフを活用していれば・・・・・

魔法より早く技が発動していたのに。

悔やんでも悔やみきれない。

学校、休みたいな。

そう思っている間に学校へいく支度が終わり家を出ることにした。


ー 七時十分 ー


いつものバスが到着する時間にはまだまだ早いけど。

でも、イライラで落ち着かないから。

今、拓巳さんにあったらこの衝動止められないから。

そう思い何時もより早足で歩く。

あっという間にバス停に着いたのだが・・・・。


ー ブルルルルル・・・・ ー


目の前でバスが一台、バス停を出発をした。

間に合わなかった。

このままだといつものバスに乗ってしまう。


「はぁー。」


ため息をつきながら私はバス停のベンチで座る。

顔を会わせたら・・・・

この衝動・・・・

たぶん無理なんだろうな。

でも・・・・

考え込むこと十五分。


ー ブルルルルル・・・・ ー


一台のバスが到着をした。

いつものバスだ。

あの人が乗っている。

私は覚悟を決めて乗ることにした。

バスに乗ってを見渡すと座席一番奥に拓巳さんがいた。

窓を眺めているようで気が付いていない。

何時もは会釈をしてくれているのに・・・・


ー いつもこのバス停で乗ってきているのになんで今日は上の空なんですか!そんなに彼女達と結婚したいのですか!!! ー


苛立ちがつのる。

私は頭に来たので一番奥まで行き挨拶をする。

冷静に、おちついて。


「あ、おはようございます。」


何気ない一言。

拓巳さんは下を見ていた視線をあげる。


「あ、おはよう。」


拓巳さんは会釈と挨拶してくれた。

私はつり革を持ち会話してきた。

あれ?

目の下に隈ができてる


「あれ、拓巳さん寝不足ですか?」

「うん。昨日、二人から電話があってね。」

「電話・・・ですか?」


二人?

もしや・・・・・

私の頭の中に凉子さんと丑が横切った。

モヤモヤする。

少し不快だ。

不安そうな顔をする。

そう考えながら話をしていると


「そ。なんか自己アピールやらお得やら・・・・」


自己アピール?

お得?

あの二人は何してくださっているのだろう?

あ、「しまった!」って顔してる。


「・・・・・」


黙ってしまった。

なにか隠している。

女の直感で感じとる。

私はつり革を持つのをやめて窓を見ている拓巳さんの横に座った。

そしてさらに検索する。


「いきなり黙って、どうしたんですか?」


人は嘘を着くと顔に出る。

特に嘘をつけない人は出やすい。

私はしっかり確認できるよう顔を近づけて聞いてみた。


「えっ?何が?うおぅっ!!」


振り向いたとき顔がすごい近かったのか驚いてしまったようだ。

拓巳さんは回りを見渡している。

バスの乗っている人達の冷たい視線。

それに耐えれなかったようで


「スミマセン・・・・・」


拓巳さんは小さい声で謝っていた。

見ていた皆がもとに戻った。

でも、どうして大きな声が出たのかな?

もしかしてドキドキしたのっ!

少し期待しながら聞いてみた。


「拓巳さん・・・なに驚いてるのですか?」

「いきなり顔が近かったら驚くって。」


そんなー!!!

乙女心がわかっていない!

少しむすっとしながら


「私はただ心配だから顔色を見るため覗きこんだだけです。」

「いや、わかっている。」


わかっている?

聞いていればわかるわけ無い言い訳だよ!

絶対聞いていない。

モヤモヤモヤ・・・


「近くで見慣れなかったから驚いただけだよ。」


見慣れなかった?!

あんなにアピールしたのに?

私は拓巳さんから顔を背ける。

今見たら睨んでしまうから。

キスだってした!

好きと言ったよね!?

誤魔化すなんて許さない。

絶対に!

知らしめないと!

私の心に火が着いた!


「ねぇ、拓巳さん。」


私はゆっくり拓巳さんを見る。

笑顔でスマイルで・・・


「はい?」

「聞き直していいですか?」


質問してやるっ!

そして追い込む。


「えっ!なにを?」

「いえ、私に驚いた時です。見慣れなかったって何でですか?遊びに行ったり部屋に止まったりした仲ですよね?」

「だからそういう意味じゃなくてね。」


へへへっ。

乗り掛かってきた!


「なら私の顔が皆みたいに可愛くないからですか?」

「違うよ!可愛いし綺麗です。だから近くで見たら俺も動揺するの。わかって!?ねっ?」


小さい声で言い争いにみせる。

そうすれば真面目な拓巳さんは逃げられなくなる。

一番後ろの長い椅子に座っているので他の方々には大きい声を出さなければ聞こえない。

よしっ!

準備は揃った!


「じゃあわかりました。なら私の顔を見てなれてください。」


キーカードの台詞をいう。


「えっ?」


驚く拓巳さん。

私はそう言うと頭を両手で掴んだ。

にらめっこだと思っているな?

好きあり!


「ん~。」


私は目を瞑る。

動揺してじたばたする!


「ちょっ?まてよっ!おっ!」


聞いたことある台詞。

だけど私は離さない。

拓巳さんは女性に甘い。

だから無理矢理暴れて傷つけない事も知っている。

薄目を開けると

ガード!

拓巳さんは両手で口を隠す。

してやった顔をしている

まだまだ甘いな。

口以外はノーガード。

ターゲットをおでこにした。


「ちゅっ。」

「なっ!!」


動揺する拓巳さん。

口を隠していた手でおでこを隠す!


「んっ!・・・・・」


ノーガードの口を狙う。

精一杯の力で。

二回目のキスをする。


「・・・・・んっ!んんんっ?!」


歯磨き粉の味。

柔らかい唇。

あー幸せ・・・・

名一杯吸う。

離してたまるか!

好きって知らしめる!

暫く抵抗しなかったが


ー パシパシッ! ー


やはり肩を叩かれる。


「んっ?」


私は目をゆっくり開ける。

目の前には好きな人。

し・・

あ・・・

わ・・・・

せ・・・・・

私はゆっくり目を閉じる。

慌てている拓巳さん。

可愛い。


ー パシパシッ! ー


少し力が強く肩を叩かれる。

ん?

なにか訴えている。

たぶん・・・・

離して?

いや。

絶対に嫌。

唇をさらに押し付ける。

首を横に振る。

ダメみたい。

私は唇を離す。


「ハアハアハアハア・・・・」


息を切らしている。

あ、落ち着いたようだ。


「キス・・し・・・すぎ・・。」

「あっ。」


吸いすぎたようだ。

やり過ぎたかな?

私は言い訳をする。


「だって・・・・」

「だって・・じゃ・・・ない・・・。」

「顔見慣れなれないって言うし。・・・・拓巳さん、結婚しちゃうから。」


少し小さい声で気持ちを伝える。

結婚。

それが私を焦らせる。

私を好きになってほしい。

もっと愛されたい。


「現実で・・はな・・いから。」


拓巳さんが息を切らしながらでも言う。

現実ではない?

ゲームであなたと知り合えたのに?

私にはそれも大切な事なの。

私は・・・・

ならば先に結婚する。

本当に。


「じゃあ、私と結婚してくれる・・・・」

「調子にのるな!」


ー ビシッ! ー


「あうっ!!!」


脳天に拓巳さんがチョップをする。

かなり痛い。

拓巳さんが怒っているとわかる。


「だって私、拓巳さん取られたくない。」

「俺は物ではない。誰の物でもない。」

「なら私と結婚の約束をしてよ!ねっ?」

「ダメだ。フライングなんかしたくない。」

「じゃあ、ゲーム内でも結婚をしないで!」

「それは無理だよ。約束は守らないと。」

「そんな・・・・・」


気持ちを伝えたのに聞いてもらえない。

それどころかお説教が始まった。

私は不服のまま降りるまでお説教を聞くことになった。

心配しながらの私に対してお説教。

その優しさに怒られながらも気持ちがときめいた。


バスを見送りながらつぶやく。


「絶対結婚してやる。やっと見つけた私の光。」


私のほしいものが初めて出来たんだ。

絶対譲らない。

そう誓うのだった。

そんな気持ちの未歩。

拓巳に執着し続ける未歩。

そういえば一人そんな方も。

次回は会社編で。

那祢でした。

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