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第六十八話拓己編「存在と執着心」

おそくなりました!

こんばんわ。

那祢です。

最近仕事の疲れで体調不良。

それと睡眠不足も。

書いてる途中すやすやと寝てしまうことが。

朝イチで書いてると誤字脱字が。

難点ばかりの作品ですが

楽しんでいただければ嬉しいです。

またあとがきで。

朝。

俺は会社に向かうため支度をする。


「ふはぁぁぁあ・・・。」


大きいあくびが出る。

昨日、後々どちらと結婚するかしないか揉めて双方から電話がかかってきたのだ。


「私と結婚してください。私と結婚すればナイトと狩人のアビリティを持った使いやすい子どもを使えますよ!それと・・・・あ、貴方とずっとゲームをしたい。も、もしトガリさんがいいなら我慢します。でも・・・・」

「先輩、夜分遅くすみません。長い間、電話繋がらなかったのですが誰からの電話だったのですか?もしかしてアバラ・・・丑ちゃんかな?先輩、聞いてください。私、前にも伝えたのですが先輩の事・・・いえ、拓巳さんのこと大好きです。誰にも譲りたくない位。私、独占欲が強いから。だから丑ちゃんにも譲りたくない!拓巳さん、私を選んでほしい・・・・・」


二人の電話。

それは深夜まで続いた。

まさに寝不足。

どちらかをゲーム内で奥さんにする圧倒的プレッシャーも重なり考え事で胃がキリキリしている。


「どーするかなー・・・・。まあ、成るようになる!今日も頑張るか!」


大きい独り言。

自分に暗示をかける。

そして、支度が終わり俺はバス停に向かった。

ちょうどバスも到着する時間だった。


ー ブルルルルル・・・・ ー


バスに乗って暫く座席で考えていると


「あ、おはようございます。」


前から声が聞こえた。

顔をあげるとそこには未歩がいた。


「あ、おはよう。」


俺は会釈と挨拶を返す。

挨拶は大人の基本。

未歩はつり革を持ち会話してきた。


「あれ、拓巳さん寝不足ですか?」

「うん。昨日、二人から電話があってね。」

「電話・・・ですか?」


不安そうな顔をする。

心配させちゃったかな?

そう考えながら話をしていると


「そ。なんか自己アピールやらお得やら・・・・」


あっ。

これは言っちゃいけない。

俺は押し黙る。

さすがに告白された。

とは言えない。

しかも、このあと会社でその人に普通に会うのだから。


「・・・・・」

「いきなり黙って、どうしたんですか?」

「えっ?何が?うおぅっ!!」


いつの間にか座席の隣に未歩が座っていた。

そのため、振り向いたとき顔がすごい近かったため驚いてしまったのだ。

あっ。

バスの乗っている人達の冷たい視線。


「スミマセン・・・・・」


俺は一応小さい声で謝る。

見ていた皆がもとに戻った。


「拓巳さん・・・なに驚いてるのですか?」

「いきなり顔が近かったら驚くって。」

「私はただ心配だから顔色を見るため覗きこんだだけですよ。」

「いや、解っている。」


そう、わかっているが・・・・

君の整った顔が間近に見えたらお兄さん動揺しますよ。

しかも、一度キスをしたんだし。

これ以上検索されたくない。

ごまかすか。


「近くで見慣れていなかったから驚いただけだよ。」


少しキザかな?

未歩に言い訳を答えた。

これで納得してくれているはず。

そう思っていた。

だが・・・・


「ねぇ、拓巳さん。」

「はい?」

「聞き直していいですか?」

「えっ!なにを?」

「いえ、私に驚いた時です。見慣れていなかったって何でですか?遊びに行ったり部屋に止まったりした仲ですよ。」


真面目な彼女に火を注いでしまったのだ。


「だからそういう意味じゃなくてね。」

「なら私の顔が皆みたいに可愛くないからですか?」

「違うよ!可愛いし綺麗です。だから近くで見たら俺も動揺するの。わかって!?ねっ?」


二人、小さい声で言い争い。

バスの一番後ろの長い椅子に座っているので前にいる方々には聞こえない。


「じゃあ、わかりました。なら私の顔を見てなれてください。」

「えっ?」


未歩はそう言うと俺の頭を両手で掴んできた。

にらめっこ?

真剣な顔をするな。

照れ臭い。

そう思ったときだった。


「ん~。」


未歩は目を瞑る。

あれ!?

これは!

にらめっこではない!

まさかキス!!?


「ちょっ?まてよっ!おっ!」


どっかのアイドルみたいな言葉になる。

俺は振りほどこうと頭に回された手を剥がそうとする。

剥がせない。

本気で剥がせば剥がせるが・・・女性の柔肌を傷つけたくない。

作戦Bだ!

俺は両手で口を手で隠す。

どーだ!

これでキスされない。

この時の思考は思春期の中学生ぐらいしかなかった。

なので口以外はノーガードだったのだ。


「ちゅっ。」


おでこにキスをされる。


「なっ!!」


動揺する俺。

瞬時におでこ手をやると・・・・


「んっ!・・・・・」


口はまさにノーガードだった。

力が強い。

まさに仮バスケ部。

えっ?

なれてるって?

いきなりのキス二回目だもん。


「・・・・・んっ!んんんっ?!」


なんて考えている暇はない。

キスの力も強い!

向こうもなれていないんだ!

すごい力で吸われる。


ー パシパシッ! ー


俺は肩を叩きタップする。

突き飛ばすなんて紳士ではない。


「んっ?」


気がついた!

あ。

まって!

目を閉じないで!!!


ー パシパシッ! ー


もう一度肩を叩く。

離して。

目で未歩に伝える。

・・・・嫌そうな顔してる。

怒られた犬みたいな顔をしてる。

でもダメなので首を横に振る。

唇が離れた。


「キス・・し・・・すぎ・・。」

「あっ。」


俺は息が切れて呼吸が乱れた。


「だって・・・・」

「だって・・じゃ・・・ない・・・。」

「顔、なれないって言うし。・・・・拓巳さん、結婚しちゃうから。」

「現実で・・はな・・いから。」

「じゃあ、私と結婚してくれる・・・・」

「調子にのるな!」


ー ビシッ! ー


「あうっ!!!」


未歩の脳天にチョップをする

それから降りるまでお説教することになった。

拓巳を生命源と考えてしまっている未歩。

どうなるのか?

・・・・・

うん。

どうなるんだ?

最終話。

たくさん考えすぎたのでどれに着地させれば良いか。

悩みすぎて知恵熱が。

あ、でもまだ終わりません。

また次回よろしくお願いします。

那祢でした。

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