サブストーリー第十八話未歩編「帰りました!」
おはようございます。
那祢です。
今回は結果発表。
誰が勝つのか!
見てのお楽しみで。
またあとがきで。
「「「「・・・・ただいま。」」」」
クエストを終え私たちはギルドにまっすぐに帰ってきた。
そこには男性陣が座っていた。
一部を除いて。
「あっ、お帰り。みなさん。」
「どうでしたか?」
リーダーのドラグと新しく入ったリボティーが今回の結果を聞いてくる。
「「「「・・・・・・」」」」
私たち四人は聞かれた言葉に黙ってしまった。
何故ならば
「は~い。おまたせ~。」
「あっ!リボティー!来てたんだね!待っていたよ!」
すると遅れて二人帰ってきた。
今回の結果をまとめていた二人だ。
えこひいき無しでと伝えているので計算に時間がかかったようだ。
「で、結果はどうなった?」
早速気になったようでドラグが聞く。
「そうそう!先輩の結婚、楽しみっス!」
今回の騒動を楽しんでいるギュウジンマル。
「一人の女性のみ愛する。奥深い。」
と頷いているリボティー。
男性陣は皆、楽しみだった。
それに比べて女性陣はというと
「まず、討伐数は私が一番多いはず。」
ゲイルが自信満々に言う。
確かに止めを指した時はゲイルが多い。
おこぼれを貰うように倒していた。
「何言っているの?範囲魔法を使ってダメージを与えたりHPを下ずった量なら私が一番だわ!」
ゲイルの言葉にイラついたトガリが怒る。
フォローしたり敵を燃やしたり活躍していた。
「まあ確かに。でも、活躍なら私も負けていない。かなり切り殺した。」
アバランはタンクとして敵を引き付けたりカウンターで倒したりしていた。
しかも効率よく倒していた。
なら私も!
「ヒット数や一撃なら負けてないです!」
負けじと私も今回の活躍を自慢する。
止めを指したり一撃必殺を当てたり。
私なりに工夫して倒した。
でも、それが評価になるのか?
結果発表を待つ。
五分後。
「お待たせしました。ただいま集計がとれました。」
卯月ことミスティが喋りだす。
どうやら美申ことハヌマ話し合って決まったようだ。
「今回は三つの点で評価をつけました。一つ目は討伐数。二つ目は与えたりダメージ。三つ目はコンボ数。流石に手数あってもポイント無しはダメージ弱いキャラにはつらいからね。だからこの三つを選びました。」
「ま~それで~どんな感じか発表します。」
二人ならんで発表し始めた。
「まずは~討伐数~。一位はゲイル~。隙を狙い止めを指していたね~。二位はトガリ~。高威力魔法をかなり使ったんだね~。三位はアバラン。カウンターが綺麗に決まっていました。」
と美申から。
「次は与えたりダメージ。まず、一位はアバラン。コツコツダメージを与えていたかな?二位はトガリ。確かに一撃は魔法が強かったが連発は無理みたいで。三位はセフィロ。連擊の削りがかなり良かった。」
「そして最後はコンボ数~。まあ、一位はわかりやすい~。一位はセフィロ~。双剣は強いな~。」
「二位はゲイル。大剣とナイフでコンボを隠れながらしていた。」
「そして三位は~!アバラン~!カウンターとたまにコンボしていた~!?」
「な結果です。」
二人が喋り終わる。
あれ?
中途半端では?
そう思ってあると・・・・・
ー BGM ー
ドラムロールが鳴り響く。
これ用意してたから時間がかかったのでは?
「因みに得点は一位は五点、二位は三点。三位は一点計算です。」
「では~発表します~。」
「「一位は二名!」」
「「「「「「「「えー?!」」」」」」」」
皆、驚いた。
でも私は普通だった。
何故ならば・・・・
三項目しかなければ当たり前。
一位と二位をとれば対象になる。
しかも、四名しかいないので二分の一の確率で慣れる。
三位は一点なので一二三となれば優勝。
でも、とれてないとなると・・・・
とすぐさま計算したのだ。
「優勝はトガリとゲイル!!!」
拍手が鳴り響く。
これも用意していたのね。
私は微笑ましく二人優勝した二人を見つめた。
ー あれ? ー
二人をみた私は固まった。
トガリとゲイルは睨み合っていたからだ。
先に話をしたのはトガリだった。
「ねぇ、結婚の権利を渡してくれない?」
とゲイルに言うトガリ。
「はあ?何言ってる?」
と返すゲイル。
ゲーム内で結婚。
今回これが目的でクエストをしたのだ。
その権利を寄越せとなると・・・・
ゲイルは気にいらない。
「なんでだよ!理由を教えろ!」
「えー簡単じゃないですか?二人も妻はいらないと思いませんか?」
「独り占めしたいと?」
その言葉にトガリが笑う。
「違うわ。このゲーム結婚出来るのは一人しかできないの。ご存知で?」
「知っている。」
前に結婚の話をしたときにゲイルは食いついてきた。
アビリティアップやステータス付加。
可愛い子どもなど。
だから私が良い利点をくわしく教えた。
「ならわかるでしょ?私が求めているもの。タダとは言わない。私のお金、アイテム半分の譲与もあげる。」
「えっ?」
「今、手持ちが五億ぐらい。アイテムは年で貯めたのが千種類ぐらいあるからそれでいい?」
「な、何言ってるの!私はそんなの・・・・強請よ!」
「いえ、これはビジネスと同じ。私はバイジャがほしい。だから今回真剣に戦った。」
「な、ならそのお金をバイジャさんに渡して豪邸たててもらえばいい!そうすれば妻や夫がたくさんつくれるじゃない。」
そう、このゲームにも一夫多妻制やその逆、ハーレムシステムもある。
そのためには豪邸を建てないといけないのだが。
「私はそれが嫌。独占したいの。」
「だからって!お金では!」
「お金じゃ無理!?なら武器やアイテムも!」
二人は言い合いしている。
私はふと、現況の張本人、バイジャさんを見ると。
頭を抱えて正座をしていた。
それをドラグさんとギュウジンマルに笑われていた。
そして、長い長いその夜はふけていきました。
言い争いが終わらず。
次回は決断!
また次回もよろしくお願いいたします。
那祢でした。