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第六十七話拓己編「暇と反省会。」

皆が戦っている間、暇な二人は?

バイジャとドラグのぶらり会話。

はじまりはじまり。

彼女らが戦い続けている間二人は?


ここはギルド内。


「・・・・ねぇ?」

「んっ?なんだい?」


バイジャの問いにドラグは答える。


「何で二人でにらめっこしてるんですか?」

「えっ?にらめっこ?」


男二人、席に向かい合って座っている。

俺はたまにキョロキョロ回りを見ているが・・・

ドラグはこちらをガン見している。


「さっきから・・・ずっとこちらを見ているのはなんでですか?(゜ω゜)」


つい俺は聞いてみた。


「見てる?あー!ゴメンゴメンっ!!俺、今ビューモードにしていた。」

「えっ!!?ビューモード?」


聞きなれない言葉。

ビューモードとは?

驚くついでに聞いてみた。


「そっかー。バイジャはVRだったよね。俺はパソコン画面だからたまにこのモードを使うんだ。画面酔いが酷い時とかにね。キャラの後ろから視点で見れるんだよ。やったことない?」

「いや、知らないです。」

「じゃあパソコンのキーボードの・・・・」


そしてやり方を聞いてやってみることにした。


「おっ!すごい!画面が俺中心で回る!」

「すごいでしょ!それを使えばパンツを見ることだって・・・・・あでっ!」


不謹慎なことを言いそうだったので投げナイフを投げた!

ドラグに五百のダメージ!


「いきなり攻撃とは何するんですか!!!」

「なにするって発言が危ないから黙ってもらっただけです。」

「だからって投げナイフを当てなくても!弱い敵だったら死んでるよ!俺だから死なないんだからね!!!」


怒り方がマイルドなドラグを見て少し楽しくなってきた。


「ドラグさんだけだよ。こんなことするのは。」

「・・・バイジャどの?」

「んっ?」

「そういうのは可愛い子が言うものです。アニメのキャラクターとか。おっさんが言っちゃダメ!」


やばっ!

ドラグさんのフィールドに踏み込んだ!!!


「やっぱり『さしすせそ』だよね!『サービスしちゃう!』は譲れないな!あとは『しんぱいしたんだからねっ!』『すっごーい!』『先輩っ!』『そばにいてねっ!』などあるよね!」

「いや、知らないのだが・・・・」

「知らないなら今、覚えないと!」

「いやいらないよ。」

「そこをなんとか!」

「この前のアニメだって見かけだし。」


あ、やばっ。

地雷踏んだ。


「バイジャどのっ!なんで野生フレンズを全部見ていないんだ!?」

「会社に残った仕事片付けて帰り遅くなる日多いし、ゲームをメインにしてたからなかなかね。」

「じゃあ、一緒に見るか!今から来るか!店で見るか!」


燃え上がるドラグを沈めないと。


「わかった。この後見るから。」

「なら明日、楽しみにしてます。」


ふう。

落ち着いてくれた。

ならば今のうちアニメでも見るか。

ゲームを少し抜けようとしたときだった。


ー バタン! ー


扉がいきなり開いた。


「たっくみさーん。」


どうやらリボティーが来たようだ。


「お疲れ、リボティー」

「お疲れ様です。た・・・バイジャさん。」


本名で呼んだことに気がついたようで新たにキャラ名で呼び直してきた。

リボティーが来たのでアニメの話が終わるはず。

もうこちらに振らない。

そう思っていた。

だが・・・・


「あれっ?皆さんは?」


リボティーは素朴な疑問を聞いてきた。

なので俺は


「クエストいってます。私たちはお留守番です。」


と答えた。

するとドラグが首を降っている。


「違いますよ。愛と正義のために戦いに行ってるんです。」


ドラグはそう答えた。


「「愛と正義?」」

「はい。」

「どっかの美少女戦士みたいな・・・・」


つい突っ込みをいれてしまった。

それがトリガーになった。


「何を行ってるんですか!バイジャさんのご結婚のため四人の女性が今、戦いに行ってるんですよ!バイジャさん。あなたは今、皆さんを帰りをお待ちしている『姫』みたいなものなんです。勇者パーティの誰かと結婚して幸せの家庭を作るんです!」

「おい、姫ってなんだよ!」

「だって『姫』じゃないですか。普通は紳士みたいに選らばなくてはいけないのに彼女達に任せるなんて。じゃあ他に例えられるんですか?」

「うっ・・・・」


言い返せなかった。

確かに今まで求婚していたのに放置していた。

それは選ぶ怖さ。

仲良くしていた人たちの関係を壊してしまうかもしれない。

それが強いからだ。


「しかも彼女たち。君と本当にカレカノになりたがっているんだろ?」

「あっ!たしかに。バイジャさん、同じ病室の時モテモテでしたね。女子高生やお姉さんに。」

「おっ?何かあったの?」

「えーと。たしか・・・・」


ヤバい!

このままだとお説教コース間違いない。

リボティーはミスティと付き合っている。

なので詳しい内容をすべて知っているのだ。

これをドラグさんに伝えたら・・・・


俺はすかさず止めることにした。


「リボティー。」

「はいっ?」

「その話は駄目よーだめだめ。」

「あっ!懐かしいっすね!誰でしたっけ!」


よし!

話がずれた。

これで安心・・・


「で、駄目って全員とキスした事ですか?」


・・・・・・・・・・・・・

やっちまいました。

言ってしまいました。

一番言ってはならないこと。


ドラグを見る。

すると・・・・


アクション『悩む』

頭を抱えて首を降る。

そして・・・・


「そうか。バイジャくんは変態紳士な上、ロリペ◯で節操がないモンキーみたいな人なんだね。」


ドラグの発言に


「いや、それは違うって全員自分からしてきたので。」

「なにっそのエロゲーまたはジャン◯の恋愛系ヒロイン!バイジャ、恐ろしい子!!!」

「だから!」


気がついた。

懐かしいアニメにあった北斗の拳の次回予告。

それ風になってしまうと。


『全員からキスをされ選ぶことのできないバイジャ。そんな彼を試練が襲う。戦いに出る四人。ただ待ち続ける三人はいったいどうなってしまうのか!もう誰にも止められない!!!次回 拓己の件。「刹那!説教残!」』


そんなわけで説教されること十分ぐらい。

女性の扱いとは。

未成年を大きくなるまで待つとは、芦品がおじさんとか。

フラグ立てすぎとか。

一度終わりそうだったのですが。

ギュウジンマルが来て。

またその事をたずねられて。

ふりだしへ。


「・・・・先輩、大丈夫っすか?」

「む、無理・・・・。心が・・・・。」


精神的ボコボコ。

申し訳無さ無限大。

そんなわけで皆が帰ってくるのを正座して待つことになった。


書き始めたら長くなりました。

ちなみに女性人が出ている三十分のお話です。

次回はお休みします。

もうひとつのも書くのでよろしくお願いします。

那祢でした。

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