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「ー子、消ー、子ー消!消子!」


母が半分ブチ切れた様子で階段を登り私の部屋に向かっている。


「いつまで寝てるの消ー」

「もう起きてるよ。」

「あのね朝はみんな忙しいの!起きてるならさっさと朝ごはん食べて支度してよ!」

「わかってるよ〜」

そう言いながら私はまたベットに横になる。

「おい」

母の声のトーンがガチなので仕方なく起きる。

今日から私は小4になる。で、今日は始業式なのです。

春休み中は昼と夜が逆転した生活を送っていたので久々に浴びる朝日が眩しい。このまま太陽の光を浴び続けていたら私は溶けてしまうのではないのか、早く棺桶ベットに入らねば。

など考えながら階段を降りて行き、リビングの机にはすでに朝食が並んでいた。

「やっと起きたか寝坊助」

そこには朝食を食べ終わり学校の支度中の兄がいた。兄は今年で高校2年生。自慢じゃないがまるで少女漫画から生まれたんじゃないかと思うくらい美男子。なのですが性格が合理的でドS、正直人として尊敬できない。

「始業式だから学校行かなくても良いかなって思って」

「バカ、始業式でもクラス替えあるんだろ?しょっぱなが大事なのにその時いなかったら明日学校行きにくいだろ?」

「確かに」

「やべぇもうこんな時間!母さん行ってくるわ!お前絶対学校行けよ!」

「はいはいわかったわかった行ってらっしゃい」

朝食を食べ終わり、歯を磨き、後頭部が爆発したまま服を着替えランドセルを背負い「行ってくる!」 と母に向かって言った。

リビングから「行ってらっしゃい!」と聞こえた気がした。


玄関を開けると家の前に怪しい黒い車が止まっていて、サングラスをしたお兄さんが立っていた。


「すみません、塩谷消子さんですね?後継者の件でお迎えにあがりました。」


後にこのあとの出来事が私の運命を最初は小さく、そしてだんだんと大きく変えるのでした。




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