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孤独の夜 最後の時に刻まれて

作者: さきと




全てを失った後 この掌に残されたのは………




離れた身体が 音を立てて崩れた


そんな気がした……


歪んだ心さえ 何も届かないなら


いっそ壊したい……




カレタコエデ アナタノナヲヨビツヅケタ………




何かを求めては


何かを無くして


何かを探しては


何かを失っていった



この涙が全てを救ってくれるというなら


例え何も残らないとしても構わないから



どうかあの日の夜をもう一度………




いつか……なんて待てなくて


今すぐにでも飛んで行きたい


この痛みも深い哀しみさえも


全て越えられる翼が欲しくて




縛り付けられた運命に


抗い続けた 弱い心で


霞んだ貴方の姿を求め


宛も無く彷徨い続けた



刻まれた たった一つの事実に


終わりの無い絶望が襲い掛かる



どれだけ流れたのだろう?


繋がれた心を引き裂いてでも


あの夜の続きを探し続けた


悔やみ崩れた全ての欠片を


拾い集めながら




いつまでも いつまでも


あの日の言葉が響いて


いつまでも いつまでも


貴方の声を求め続けた



また貴方に逢える そう信じたから


閉ざされた心でも歩こうと思ったんだ


きっとまた解り合えるようにと願った


哀しみの色に染まる空 ただ祈りを込め




壊れた現実 歪んだ残酷


貴方の面影が胸に痛くて


もう一度抱きしめる事も


叶わないと知っていたのに



色褪せていく記憶のように


愛しいあの日々を いつか


忘れてしまう時が来るのかな


忘れたくない 忘れたくない


ずっと ずっと


永久に 永久に



もう還る事は無い大切な貴方よ


もう一度その声を聞かせて欲しい




ナミダヲナガシ アナタノナヲヨビツヅタ………




全てを失った後 この掌に残されたのは………




愛しき記憶


大切な想い



そして



哀しみだけだった……





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