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識別とは?

 ドラゴンのグレードについては、理解できたけど、私のグレートドラゴンさまは何にあたるのかは、わからなかった。セオロナさまはSSグレードでも、Sグレードでもしっくりなじめそうだけど、私が神官長夫人っていう選択肢はなさそうだけどな。


 すでに膨大なお喋り時間が過ぎているが、疑問に思って精霊王女さまにグレード識別について尋ねる。

ドラゴンのクラスは瞳の色でわかるの。」

「私たちのテーマカラーもそこからきてるのよ。」

「Aグレードは黄色ベリドット・Sグレードは青色サファイア・SSグレードは赤色ルビーね。」


 なるほどと私たちの赤ドラちゃん、もとい、グレードドラゴンさまの瞳をのぞき込む。と、その色は。

 セオロナさまとそっくりな深くでも澄んだ色。『緑色エメラルド』だった。


「あのー。緑色エメラルドのようですが。」

 と、精霊王女さまにさらに問いかけてみると。


「そりゃあ、グレイトドラゴンさまだもの。」

「クラスとか超越したクラスなのよね。」

「超ウルトラレアというイメージのクラスなのね。」


 あのー、じゃあ、さっきまでの永遠に続くかと思っていたドラゴンさまグレード解説っていったいなんだったんでしょうか?なんて、相手は精霊王女さまで、将来の精霊女王さまたち、絶対言ってはいけない。ジュエリーも結局本物だったわけだし。


「グレード解説楽しかったでしょ!?お喋りの基本は楽しいことよ!女性の醍醐味でしょ。」

「大きいからって、ジュエリーを偽物と思うって、今後勇者夫人務まるのかしら?」 

「副音声って聞こえてるからね。」


 あ、発言には気をつけます。って副音声止めようないか。品格ある思考を目指しますということか。


 ともあれ、グレイトドラゴンさまのグレードはSS超えらしいということはわかった。どういったときに出現するのかは、過去に1回しかなかったため不明だが、前回は「超クールかつクレバーな勇者さま」と召喚された「女お笑い芸人」パートナーの時だったという。前回と今回の共通点は、パートナー間のギャップが大きいってことなのかもしれない。SS越えのクラスだけあって、精神的・物質的に人々にもたらす効果は非常に大きいが、最大の効果は、勇者とそのパートナーのチャレンジ成功率50%UPなるもののようで、様々なことに挑戦する際の成功率が例えば、30%だったとすると80%まで上がるらしい。ということは半々の可能性にかけるというようなものがくると成功率は100%。その効果はすごい。


「女お笑い芸人さんのネタもね。召喚前のテレビではまったく面白くなかったのに。」 

「こっちに来てからは、勇者さまとのツッコミが絶妙で爆笑・爆笑・大爆笑だったわよ。」

「ネタのウケ率も50%あがったのね。」


 この方たち本当に『飴ちゃんくれるおばさま』とかではなくて、精霊王女なのでしょうか?という疑問を思考から打ち消すのに必死すぎて、その後の話がまったく頭に入ってこなかった。

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