グレードとは?
精霊王女さまのお話しを(またしても)要約する。この話しを聴いて、エリアルさまは、今までの古代勇者学の器の小ささに、頭を打たれたようであったが、さすが、精霊王女さま情報。だてにお喋りばかりされているわけではないのだろう。
竜のグレードは、おおむね3段階らしい。さすが、竜さまだけあって、クラスはSS・S・Aと別れており、B以下はないんだそう。
B以下の代わりは、『パートナーを認めない』というものでなんとパートナーが大地の恵みを差し出したとき、卵が割れて、コローンとメダルが飛び出すらしい。再抽選用に魔王の封印後には、大理石製のコイン差し込み口が出来ているというのだから、やはりその祭壇はガチャガチャなのだろう。
魔王さまも、おちおち眠っていられるのだろうか。と心配をしてしまうが、魔王さまからみたら大きなお世話か。
で、いよいよグレードの解説である。
Aグレードは、主に勇者さまが平民で、幼馴染みの女の子と結ばれるパターンの時に、出現されることが多いそう。魔王討伐で多くの報奨をもらい、村に帰ってくる幸せに暮らしましたとさ的な感じの未来を予感させるもので、竜さまは、その後の勇者さまの暮らしには干渉されされず、単独で世界平和に向けたパトロールなどをされることが多いらしい。
このグレードの場合、ミニチュアホースならぬミニチュアドラゴンが種別となる場合もあり、まれに勇者さまのペット的な位置付けの愛されキャラ的役割を努められることもあるそう。
Sグレードは、勇者さまが、王女さまや貴族のご令嬢を救出し、領地を得て、幸せな領地運営をしていくパターン時の出現が多いそうだ。特定の領地から豊かな物が生まれ世界に広がっていく。地域の物質的な豊かさをもたらす象徴として、竜は、その領地に留まることが、ほとんどだそう。この場合は、領主さまが、代替わりした後も竜が次の魔王出現により代替わりするまで、繁栄が続く。そのため、領主さま代替わりの後は、領地の豊かさを狙われることがないようにするのが少々厄介なこともあるそう。
物質の豊かさを象徴するだけに、このグレードの竜は、ゴールドだったり、シルバーだったりすることもあり、それぞれ、金貨・銀貨のつまった卵を産んだりするようだ。(金貨or銀貨って抽選も結構重要な要素だなと思ってしまった私はセコいんでしょうか。)
SSグレードは、勇者さまと巫女さまのように、物質的な報奨等にこだわらない高尚な婚姻の場合に出現しやすい。竜さまは完全に神格化され、勇者さまとパートナーはその第一弟子のような役割で生きていく。神官長となるイメージだ。影響範囲は、勇者の出身大陸全体など非常に広大な地域だ。種別としては、ブラックドラゴンという、人のマイナス感情を飲み込んでくれるタイプや、逆にホワイトドラゴンであれば聖なる光りを降り注ぎ悪感情の芽生えを抑えるものもあるらしい。涙の堆積が、魔王出現の間隔に影響することから、人々の感情に直接影響を与えるこのドラゴンの効果は高く、SSグレードとなるらしい。