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試験に合格するとは?

 やめてええ、の声もむなしく流された副音声により、私の『勇者さまパートナー試験』は無事合格で幕を閉じた。


 パートナー側の気持ちはどうなるんだとの意見もあるが、まあ、私の態度からありあり恋がだだもれていたらしい……。あれ、仕事モードはどうなっていたんだろう。


「合格するパートナーをみつけると」

「ここ。はじまりの神殿での」

「運命の時よ。」

 と、炎・水・地の3精霊王女さまの語る順番にはぶれがない。その順番を崩すことなく語り続ける。


「この運命は、勇者さまとそのパートナー、あと世界中の人たちの運命も左右するけれど。」

「私たちが、召喚までして、本当にお似合いのパートナーを探すのにはわけがあるのよね。」

「私たちも、この運命に大きく左右されるの。」


「私たちは勇者さまのパートナーが決まり。」

「新しい世界が始まると、精霊王女から。」

「精霊女王となるの。現精霊王おとうさまは消滅なんて行方ではなく。」


「炎の精霊王は、太陽燦燦バカンスに。」

「水の精霊王は、世界中の海をめぐる豪華クルーズに。」

「地の精霊王は、地熱を利用した温泉めぐりツアーに。」


 と、楽隠居をきめこまれるらしい。ついでにいうと、楽隠居先のグレードも竜のグレードと連動するようで、精霊王様も全力で私たちを応援してくれていたらしい。そのあと、延々バカンス・クルーズ・温泉ツアーの醍醐味についてお三方は語りまくっておられたが、あまりの語りスピードとなによりそのハイテンションぶりについていけそうにはなかった。そうして、やっと話が元の場所に帰ってきた。


「そう。精霊王おとうさまの話ではなく、私たちの話だったわ。」

「精霊女王となる私たちの幸せグレードと女王在任期間の長さなどは。」

「勇者さまとパートナーの組み合わせで生まれる竜の種別に大きく左右されるの。」


 組み合わせとは、勇者さま・パートナー本人のスペック(スペックは勇者さまが人智を超えるレベルのため、パートナーの配分はどんな人でも誤差程度らしい。)以外に二人の相性・パートナーが勇者を支える力・そしてお互いの愛情などから総合的に判断してグレードが決まった上で、扉の奥の祭壇で最後のハンドルを回した瞬間の抽選で種別が確定するらしい。


 ほんとにガチャガチャだったんだ。


 で、グレードってどうなんだろう。「グレイトドラゴン」さまという名前的にはハイグレードの予感なんだけど。

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