表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「勇者さまご一行、こちらでーす。」添乗員はじめました。異世界で。  作者: 爽村 愛
平和の森からシーズナルブラン村へ
23/82

朝食は旅の演出

 フルフラットなベッドで眠りながら進める寝台車両仕様のため、快適にレイトオリーブ洞窟へ向かって移動を開始。


 朝起きると草原の中を走っていた。揺れが全くなく、眠りを妨げられることがないので寝起きも爽やかだ。(ベッドの狭さを苦にしないのはニッポンの狭い家で育ったおかげかもと微妙な感謝を)



 豊富な食材と、充実のキッチン設備を利用して、朝食サービスをすることにした。

 色とりどりの野菜をゆがき、グリルで魚を焼く。同時にあったかパンが食べられるように、魔法オーブンでパンの暖めも開始。


 いくつかの柑橘系とおぼしき果物を絞って生ジュースも作り、たっぷりお湯を沸かして朝食用茶葉でミルクティも。

 このキッチンの最高の利点は魔法ウォッシャーだ。

 お鍋、ジューサー、食器。大きなものも複雑なものも瞬時に洗い上げてくれるので、一人での調理時にキッチン器具を贅沢に使うことに躊躇しなくてすむ。


 旅行気分を盛り上げるため、盛り付けは、一人一人にガラス製の大皿を用意する。


 センターにサーモンイメージのお魚のグリル。海藻まじり、キノコまじり等いろんな種類のお塩を添えて、味の変化を楽しめる用にする。


 また、センター下部からお皿の際を270度分、ゆがいた野菜を並べていく。ドレッシングは赤っぽいのと緑っぽいの2色を交互にかけて華やかに。


 空いた右下にはあったかパンにバターを添えて。


 旅先のホテルでは、非日常を演出する彩り豊かな朝食が、登場し気分を高めてくれる。それを再現しつつ、一人配膳を可能にするワンプレート料理は、この旅での定番となりそうだ。


 魔法馬車で本格朝食を取るのは手狭なので、森が見渡せる丘に一旦停車し、タープを張って、簡易ダイニングを作る。


 この辺りの作業、楽しむように手伝って下さる皆さまってほんとに素敵です。


 吹き抜ける風に、みどりの芝、遠目には森の深い緑。こんななかで朝食を食べる。


 ああ、私、まさに「旅にいます」。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ