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異世界生活の始まり
数日間、私は慣れない宿屋さんのお手伝いをしながら、すごした。そして、毎日数時間の休憩時間、わたしは旅にでた。徒歩数十分の探索。でも、見知らぬ宿屋を起点としたそれは、紛れもなく旅。
徒歩5分でたどりつく公園。ふつうの芝生に池、花壇が並んでるんだけど、花壇を遠くからみると、花の色合いである角度からみると、「ありんこ達のダンスコンテスト」に見える!とか。
近くの食堂で、パンで楽しむためのディップは、焼きたてソーセージと食べると甘みと辛味の絶妙ブレンドが楽しめるとか。
統一感のある、クリーム色の壁、三角屋根の街並み。屋根の色が同じかどうか見ていくと、3件青、3件赤、7件茶色と337拍子になるとか。
小さい事柄も、発見して嬉しくなる。
これこそ旅だなあ、と思いつつ、日本で日帰りツアーに参加されてた人達に、最近はそういう発見のお楽しみ伝えるのしてないなかったなあとしんみりすることも。