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「勇者さまご一行、こちらでーす。」添乗員はじめました。異世界で。  作者: 爽村 愛
平和の森からシーズナルブラン村へ
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セカンドカー

 そういえば、セカンドカーってどんなだっけと思い立って早速見学に。


「豪華絢爛キャンピングカー!?」


 そう、セカンドカーはラウンジ仕様の魔法馬車以上に大きなもので、中は造りは小ぶりながらしっかり宿泊仕様になっていた。

 入ってすぐにはミニキッチン。小さいながら、食材のつまった魔法式冷却冷蔵庫や、ポットもあって暖かいものも冷たいものもお任せあれの状態。


 シャワールームやお手洗いスペースなど水回りもまとまっている。


 水回りスペースを越えれば、3列に別れた個室スペース。

 ふっかふかのクッションマットの敷かれた、2段式カーテン個室には、おっきめの羽枕と小さ目の羽毛布団が完備され、見ているだけで眠りに吸い込まれそう。

 あとは、2段ベッド脇に2列に備えられたクローゼットスペースも、秘密基地っぽくて楽しい。


 必然的に女性2名が一番奥の列を使うことになるだろう。


 このセカンドカーとサロンカーを行き来して旅をするって、世界ホテル列車紀行っていう表現がぴったりくる感じ何ですけど。


 宿が途中でなければ。寝袋で野宿、テント?とかイメージをしていた私は、快適すぎる移動に嬉しい戸惑い。


 が、皆さんは違うよう。エリアルさまが、このセカンドカーについて解説するには、このセカンドカーは勇者さま、賢者さま最後の大魔法の合作で、私と出会った日の屋根裏パーティを参考になさったそう。


 部屋の中を歩き回れないこと、天井が低いことが非日常を演出し、その中にある日常の(きっと羽毛布団とか?)にさえわくわくを感じる仕様を思いつき、魔力を絞る祈りの前に全力で作られたそう。


 参考にしていただき、とってもありがたいけど、部屋の中を歩き回れないなんて、6畳ワンルーム暮らしの私には日常なんですが。さりげに日常を否定されたことは、気にしないでおこう。

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