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2014年/短編まとめ

仮説の話

作者: 文崎 美生

Q.明日世界が滅びるなら貴方はどうしますか


A.どうもしない


私はそう思っている、心の底から。


否、する必要がないのだ。


皆まとめて死ぬのだから何もない。


世界が滅びる?人類滅亡?


だから何。


明日死ぬのが嫌なら今日死ねばいい。


今すぐにでもその赤い舌を噛みちぎって、白い喉に紐を括って、青い血管に刃を立てて。


世界が滅びるせいで死ぬのが嫌なら自殺でもなんでもすればいいじゃないか。


何を迷うの、何が不安なの。


いつか来る死が早まっただけでしょう?


世界の死は人間の死。


「独りで死ぬよりいいじゃない」


きっといつかは全てがなくなる。


全てが滅びる。


皆さん揃ってサヨウナラだ。


まぁ、それは一つの仮説に過ぎないのだろうけど。


所詮私の戯言でしかないのだけれど。


あぁ、今日も平和だ。


目を焼くような青空が広がっていた。


……仮説なんて立てるだけ無駄だろう。

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