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どうも紅丸といいます
以前東方の二次創作を半端な所で終わらせてるのに懲りずにまた小説を書き始めてます
投稿は遅い(下手したら月一になるかも)ですが、楽しんでいただければ幸いです。
それは醜悪そのものだった。
目の前には無数の脚と目のついた、まるで蟲のようなシルエットをした巨大な白い肉の塊。その足下ではその肉の塊を小さくしたモノ達に何人もの人間が犯されており、目には生気が無く腹は妊婦のように膨れていた。
″なぜこんな事に″
いつも通りの日常…いつもの通り登校し、いつものように友達と昨日のドラマや好きな人の話をして、いつものように退屈な授業をうとうとしながら聞き、いつものように部活をしていただけだった。
敢えていつもと違うのがあったとしら、それは部活の片付けで少しだけ帰るのが遅くなっていただけだ。
だからこそ少女には何故このようなことになったのか理解出来なかった。
だからこそ逃げることも出来ずに、少女はその場で座り込み、ただ震えていることしかできなかった。
実際には日常なんてものはちょっとした切っ掛けでいとも簡単に崩れる砂の城のようなものであり、深淵を覗き込めばそこにあるのは人間の力ではどうしようもない絶望と恐怖…そして終わり無き暗黒という真実が広がっているというのに。
だからこそ狂う。
日常から非日常へと突き落とされればその落差が激しい程に、高ければ高いほど落下した死体がぐちゃぐちゃになるように精神が壊れる。
この少女もそうだ。全速力でこの場から逃げ去れば、ほんの僅かだが生き残る可能性は無くは無い。だがそれをしない。出来ないのだ。
目の前の恐怖に圧倒され心が負けてしまっているから。
だからこそその場で自問自答を繰り返しているだけしか出来ないのだ。
そうしているうちに少女の頭に直接声が届く…
その問いは非常に単純なものだった…
″受け入れるか?″ ″受け入れないか?″
今回はプロローグです。
まぁ知っている人から見ればタイトルと中身で神話生物がバレバレですが。
とりあえず今回の物語はほんの少し未来の日本のとある学園とその周囲の街を舞台としています。
この日本ではある理由によって拳銃を始めとした武器の所有及び携帯が合法化しています。
そのため以前書いていた東方紅蓮録の主人公のようにガンガンに銃を撃ちまくる感じに思えますが、一応路線としてはホラーですのでとトリガーハッピーで事件解決という感じにはなりません。
ムーンビーストや深きものどもなら倒せそうですが、流石にクトゥルフやハスターを鉛玉で倒せる気がしませんし(クトゥルフは核ミサイルも通用しないそうですし)。
倒す方向で考えると間違い無くデモン○インが必要になってきます。
それに主人公のメイン武器になる銃もかなり癖の強いゲテモノ銃ですので、多人数を相手に出来ませんし…まぁ威力だけは冗談抜きであるので至近距離で打てばムーンビーストにもダメージが通りそうですけど(ケプラー製の防弾チョッキを通るそうですのでムーンビーストのゴムっぽい皮膚にも効果がありそう)
因みにゲテモノ銃、癖が強い、多人数相手に絶望的に不利、威力だけは圧倒的てで解る人は解る″あの銃です″。
とりあえずは茶番が多めのCOCTRPGみたいになる予定です