表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さつこい! 麗編  作者: おじぃ
北海道での日常編2
58/69

現場付近生まれのお話

 麗たち三人が現場である路地裏の袋小路の手前まで駆け付けると、黒装束の何者かと睨み合う勇と、地にへたり込んで震える万希葉、気絶して倒れた威、静香、新史、萌香の姿があった。


 麗たち三人は10メートルほど手前の物陰に隠れて話し合う。


「私、先に行って犯人の気を引きます! 犯人が私に気を取られてる間に勇せんぱいに処刑してもらう作戦です!」


「なるほど、気を付けるのだよ。私はまだ到着しない警察に電話てま道案内をするよ」


 言葉通り、水菜は先に勇の傍へ駆け寄り、見知は電話で警察に道案内、麗は水菜と勇が話し合う様子を見ると…。


 タタタタタッ! ストンッ!


「ぐはっ!」


 目にも留まらぬ速さで黒装束に駆け寄り、踵落としをキメた。


 黒装束は強制的に体内の空気を抜かれ、その場にズドンと倒れ込んだ。


「ふぅ」


 麗は息を吐いて右手で額を拭った。


「…了解です!」


 水菜と勇は先程から話し込んでいて、勇が何か作戦を立てて、水菜が了解したようだ。


 水菜は一瞬躊躇い、ピシッ! と敬礼して表通りのほうへ走った。みんながピンチの中、一人で場を離れるのは気が引けたのだろう。


 一方、麗はそのまま恐怖に怯える万希葉の手を取ろうと一歩を踏み出したのだが…。


 ササッ!


「きゃあっ!?」


「へへへ、一歩でも動いたらコイツがどうなるかわかんねぇぜ?」


 なんということだ。黒装束は麗の攻撃から素早く立ち直り、万希葉に素早く駆け寄って、人質に捕えたのだ。


 麗は困惑していた。この状況と、自分の武術の未熟さに。


 無理矢理立たされた万希葉は蒼褪めて全身をガクガク震わせている。自らの力では立っているのも困難なようだ。


「おい、万希葉に手出しすんじゃねぇ…」


「「ねっぷ!?」」


 ふと、目覚めた神威が倒れたまま声を上げ、万希葉と勇が徒名を呼んだ。


 麗は声こそ出さないが、事態が好転するのではと期待し始めている。


 この後、事態は予想だにしなかった展開を迎える。

 

 ご覧いただき本当にありがとうございます!


 今回のお話は麗が住む街にある手稲駅のきっぷ売り場前にある最後部(左側にコカ・コーラの自販機)のベンチで執筆、投稿です。


 現地更新は『いちにちひとつぶ2』、『さつこい! 神威編』に続いて三度目です。


 この後書きを執筆中、隣に座るカップルの女性がアニメ『AMNESIA』の話をしていましたw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ