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さつこい! 麗編  作者: おじぃ
北海道での日常編2
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親友一人…

「万希葉!! 大丈夫か!?

 おい!! 誰だテメェ!!」


 アタシは自室にあるビクターのスピーカーで大音量でホルモンを聴いてたら、万希葉からのSOSサインがあったから、場所を確認して3分で急行した薄暗い路地裏の袋小路には、全身をガタガタさせてケツと両手を地に着けてけ反る万希葉を、黒装束の男が見下ろしていた。地面には萌香とねっぷが気絶して倒れ込んでいる。


「助けて静香! ねっぷとルッツーが!」


「言われなくても!

 おいテメェ、さっきからダンマリこいてねぇでなんか言ってみぃやコラ!!」


 タッタッタッタッタッタッ!


 アタシが威嚇していると、背後から誰かが駆け寄る足音が、聞こえてきた。


「上幌さん!!」


新史あらしさん!!」


「ようセンパイ。助かるぜ」


「岩見沢さんも大丈夫かい?」


 息を切らして来た足音の主は新史さん。正直強者とは思えねぇが、サシでやるよか心強い。


「あぁ、アタシは大丈夫だ。それより万希葉だ」


 制服姿の万希葉は、ワイシャツのボタンを外されていた。


「それにこの黒装束、さっきからダンマリこいて何も話しやしねぇ」


 ドンッ!


「うあっ!」


 ドスッ!


 腹に膝蹴りを食らった新史さんは、登場早々あっさり気絶させられちまった。


 ってゆーかなんだコイツのスピード。半端な速さじゃねぇぞ。これに対抗できるヤツなんて麗くらいしか居ねぇんじゃねぇか? アタシもいつまで持つかわかんねぇ。


 くそっ、一か八か…。


「ぅおらああああああっ!!」


 アタシはトレーニング用に鉛を装着したスニーカーを黒装束に至近距離から投げ付けた。


 サッ!


 くそっ! やっぱ避けられちまったか。


 ドンッ!


「ぐあっ!?」


「静香あ!!」


 突如、後頭部に物凄い衝撃を感じた。万希葉の悲鳴が聞こえた。


 あぁ、アタシ、やられちまった。万希葉、ゴメンな。アタシ、親友一人守れなかった。

 ご覧いただき本当にありがとうございます!


 今回は予定を変更して即席で話を作りました。本来予定していたお話は次回お送りします。


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