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さつこい! 麗編  作者: おじぃ
修学旅行編
36/69

ねぶそくあわ~

 朝7時50分、私たちは横浜駅の東海道線下りホームに居ます。これから湘南観光です。


 本来ならば桜木町駅から根岸線で大船おおふなへ向かうのが近道ですが、神威くんが首都圏のラッシュアワーを見学したいというので、付き合う形になりました。


 向かい側の上りホームでは引っ切り無しに列車が入ってきて、同一方向へ向かう列車を2本停められる横浜駅では、前の列車がドアを閉めて走り出す頃に次の列車が入ってきます。朝の上り普通列車は全てが定員約2200名の4ドア15両編成です。列車も止め処なく入ってくるけれど、階段から上がってくる人の流れも止め処ない。


「うおお、人が乗り切れてねぇな。2階建てグリーン車も立ってる人が結構いるぜ」


 係員が人を押し込み、電車の出入口にある聴覚障がい者用の赤いランプを何度も点滅させながら、ドアはぎこちなく閉まってゆく。特にグリーン車と隣り合う3号車と6号車の混雑が激しい。列車は多くの人をホームに残したまま去って行く。


「あれじゃ痴漢騒ぎになってもおかしくないわね」


「女は被害受けたら嫌だろうし、男は冤罪被ったらたまらんな」


「なんだぁ勇、痴漢しようとしてんのかぁ?」


「大丈夫だ。間違えても静香に手は出さない」


 長万部くん、それは岩見沢さんに失礼だよ!


「なんだとコラ! F〇ck F〇ーck!!」


 岩見沢さんも公衆の面前でそのような発言は控えたほうが…。


 それにしても二人とも元気だなぁ。私は上幌さんのストーカー対策案を練っていたら3時間しか眠れず、少しフラついている。結局思い付いた現実的な案は、気絶させてヒグマさんに与えるくらいだった。


「まもなく6番線に〜、普通列車、伊東いとう行きが2つドア、短い12両編成で到着いたしま〜す。軒下のきした『踊り子号』乗車口、4番から15番でお待ち下さ〜い」


 私たちが乗る普通列車は先日乗車した特急『踊り子』と同タイプの車両を使用している。特急型車両でありながら普通列車でも運用可能な設計となっており、デッキ部分が広い。


 立ったままウトウトしながら電車に揺られること約20分。大船駅で江ノ島方面へ向かうモノレールに乗り換える。


 大船駅は『ecuteエキュート大船』という名称のステーションルネッサンスが施されており、書店やスイーツ、無印良品、系列の異なる2件の立ち食い蕎麦屋さんなどが立ち並ぶ。この駅で売っているスイートポテトがホクホクしていて美味しいらしい。


 JRの改札を出て階段を下り、駅ビルの『ルミネウィング』に沿って歩くとモノレールの乗り場がある。切符を買って改札内に入ると、目の前のホームにすぐ列車が入ってきた。


 同時に、メンバーの一人が何故か蒼褪め始めた。どうしたんだろう?


 ご覧いただき本当にありがとうございます!


 これから麗たちが向かう江ノ島はただいま大荒れと思わます。今日は江ノ島で『TARI TARI』というアニメのイベントが行われる日ですが、どうなったのやら。

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