表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さつこい! 麗編  作者: おじぃ
修学旅行編
31/69

どうしよどおし

 どうしようどうしようどうしよどうしよどうしどうしよどうしよどおしよどおし夜通しセック…。


 って、なんなの私の思考回路!? これじゃまるでおバカな中学生じゃない!!


 いやいや本題はそれじゃない。私の武術習得が広まらないかどうか。


 広めないためには上幌さん、不入斗さん、長万部くんの口を縫う、横浜はベイサイドだから海に沈める、諭吉さんを渡す…。


 って、お友達にそんな事しようとか一瞬でも考えるなんてどうかしてる!!


 ◇◇◇


 私たちは元町、中華街の側にある小高い丘の上に来ています。この丘には外人墓地やベイブリッジが見え、デートスポットとして有名な『港の見える丘公園』などがあります。周辺はキリシタンな雰囲気が漂う建物が多く、まるで異国に居るかのよう。


 周辺散策をして、数ある無料開放の建物に入りました。十字架の模様のステンドグラス、長さ2メートルくらいの鎖にぶら下がる丸いシャンデリア、白い壁と焦げ茶色の柱。お洒落だなぁ。


「ねっぷってキリスト教信者だったの?」


 上幌さんが尋ねた。神威くんは先程から手の平を合わせてお祈りをしている。何かお願い事かな。でも、キリスト教は両手を組んでお祈りするんじゃなかったっけ…。


「なんで?」


「十字架の絵に向かって合掌してたから」


「別にキリスト教信者って訳じゃねぇけど、ここらで懺悔でもしとこうと思ってな」


 懺悔? スカートめくりとかかなぁ。そういえば最近やらなくなったみたいだけど、どうしたんだろう。


 まさかイン…。


 ああもう! だからなんでそういう発想になるの!? なんなの私!?


「じゃあ十字架に張り付けようか」


 出た、上幌さんの過激な発言。たまに思うのだけど、こういうコミュニケーションもアリなのかな。


「それならアタシも協力するぜ!」


「俺も微力ながら親友の懺悔を手伝おう」


「キリストを現代に再現させるんですね!」


 みんなノリノリだなぁ。でも杭を刺して火焙りにするのは可哀相だから、代わりにロープで縛って溶かした蝋燭ろうそくを垂らしてあげると、神威くんの性癖によっては喜ばれるかもしれないよ。


「ヘッヘッヘッ! やれるもんならやってみやがれ! でもな、神たる俺にそんな事したら罰当たるぜ!」


 ところで、さっきから周囲の冷たい視線が気になるのですが…。ここは騒ぐ場所じゃないし…。


「あ、うん、そうだね」


 上幌さんも察したようで、神威くんも言ってる途中で周囲の中年女性から向けられる侮蔑の視線を感じて気まずくなったようで、表情が引き攣り気味だった。


 私たちはすぐに退去した方が良いと判断し、建物の外へ出た。

 ご覧いただき本当にありがとうございます!


 今回は短いお話となり失礼致しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ