第12話 『正義も清楚も、数字(本音)の前では全裸や。追放された奴の価値は泥水以下』
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視聴者数:25,311
コメント欄:阿鼻叫喚
魔王城前。
王国の兵士たちが続々到着。
その中心には、王都の重役──「数字広報局」。
重役
「クレイ卿、お前……終わりだ」
目の前の巨大スクリーンには、
さっき流れた密談切り抜きが延々再生中。
クレイ(青ざめ)
「ち、違う!あれは偽造だ!」
コメント
> 《声も顔も体型も同じやけど?》
> 《証拠全部揃っとるで》
> 《正義マンの本音バラされて草》
リュミエール(震え声)
「私は……案件を成功させたかっただけで……!」
黒猫(前に出て)
「お前らなぁ──
数字を舐めとったんや。
数字は本音や。
視聴者は全部、見とるねん」
《黒猫名言キタ》
《課金猫、神回》
《姫の盟友すぎる》
重役
「クレイ。王国の威信を傷つけた罪、
公衆の面前で償え」
王都の広場へ引きずられるクレイとリュミエ。
クレイ
「や、やめろ……みんな見ている……!」
重役
「分かっておる。だからや」
クレイの正義のマントは剥がされ、
白百合の髪飾りは鷲づかみにされて地面へ落ちる。
【称号:正義マン】 → 【不正義マン】に強制変更
コメント
> 《ダサっww》
> 《称号の暴力》
> 《社会的死やん》
重役
「では宣言する」
マイクを持つ。
「クレイ卿、およびリュミエール嬢、
王国より追放処分とする!!」
広場に轟く歓声と笑い声。
《ざまぁああああ》
《数字0の王子様w》
《白百合の女は草むしりでもしとけ》
リュミエール(へたり込み)
「嘘……わたしの数字……全部……」
黒猫(冷たく)
「嘘やない。数字は正直者や」
クレイの視線がマサトを刺す。
クレイ
「貴様……!!貴様のせいだ!!」
マサト
「ちゃうな。
お前の正義のせいや」
マサト、札束を一枚だけ投げた。
それは、クレイの足元で静かに燃える。
マサト
「数字の使い方、ワイに習っとけ。
まずは信用を買うんや」
黒猫(小声)
「お前に言われたないわ」
コメント
> 《姫に謝れやクレイ》
> 《まず土下座やろ》
> 《配信者が正義で笑う日が来るとは》
重役
「ここまで乱した責任、
二人揃って公開土下座してもらう」
クレイ&リュミエール
「「…………っ」」
震える膝。折れる誇り。
全世界に配信される地獄。
広場中が指を差しながら笑っていた。
黒猫
(そして、ここから数字は──
姫に流れ込む)
暗転。
《感情爆発まで:残り1話》
——次回、「姫、逆転。ざまぁ大爆発」




