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第3話 メイドさん


霊夢side




中へ入って出迎えてくれたのは螺旋状の階段と、1人のメイドであった。


スラッとし女性が持つ緩やかな曲線美。

私から見てもわかる。バチバチにスタイルが良い……。


「ーーー待っていましたよ。博麗の巫女。私は十六夜咲夜。ここ紅魔館でメイドを務めております。」


先手を打ったのはメイドであった。


「ご丁寧にどーも。私って意外と有名人なのね。……てかこの雲はあんたのお陰ね。」


「貧乏で有名なんだぜ」


魔理沙を1度叩いた。


「感謝しているのであれば、こちらとしても幸いですよ」


「んなわけないでしょアンポンタン!日光でなきゃ洗濯物が乾かないのよ。色々困ってるのよ、こっちも」


「ふふ……。それはさておきです。ここに来たということは我が主を止めに来たのですね。」


我が主って事は主犯はこのメイドじゃない……。

何となく推察できるけど、主犯は日光を遮っているって事は種族は吸血鬼……?かなと思ってる。


吸血鬼に人間が使える物なのか。


「そうね。出来るなら実力行使なんて面倒い事はしたくないのよ。……だからさっさと階段を登らせていただいた方が楽なのだけど。」


咲夜は身構える。


「そんな様子じゃないわよね。」


「霊夢がやるのか?なら私は先行ってるぜ?」


魔理沙は案外自由人。放っておいても主犯のところまで辿り着いてくれるでしょ。


さて……。


「ーーー始めるわよ。」


その合図への返答は弾幕で帰ってきた。

咲夜はどこからか取り出したナイフを、こちらへ向かって躊躇なく投げ付ける。


ただ真っ直ぐに私の頭を狙って飛んでくるナイフを、私はその場から動かず、祓串で叩き落とした。


「雑な歓迎ね。こっちは客人よ?」


「お嬢様からは、客人は持て成せと言われているのですよッ!」


咲夜は、身を翻しながら縦横無尽に駆け回る。

その指先から放たれるナイフが、放射的に空間に突き刺さっていく。


ただの投擲じゃない。

私が逃げる場所、その次の逃げる場所。

角度、距離、全てを計算して放たれるナイフーーー。

まるでそこへ来ることが約束された弾幕。


「性格が弾幕に出てるわよッ!!」


祓串で弾き落としながら、そろそろこちらも反撃を初めて行く。


懐から札を出し、それをバラバラに投げつける。


紙吹雪のように舞う札弾は、無秩序に。

けれど確実に咲夜へと迫って行く。


その札弾は駆け回る咲夜を捉える。

だが、咲夜はスルリと軽く避けて行く。


「奇術『ミスディレクション』!」


(きたっ!スペルカード!!)

私は結界を展開する。


スペルカードと共に、一気に放たれるナイフたち。

数は数百を超えるだろう。ナイフが空間を埋め尽くさんばかりに飛び交い、私の逃げ場を無くす。


そしてそれを待たず、また別角度からの無数の投擲。

咲夜は瞬間的に移動し、霊夢を倒しにかかる。


(今……一瞬で移動したわよね……。)


そんな情報は頭の片隅へ移動させ、避けることに専念する。

ただ避けるのは愚策。だが私は結界を展開している。

ナイフが結界に当たる瞬間、僅かだかナイフの軌道がズレる。


ーーーその隙を私は見逃さない。


体を滑り込ませるように、弾幕の隙間へ。

紙一重、ギリギリそんな言葉が良く似合う。


こちらもスペルカードを出して反撃をーーーー


「避けるのは得意なのね。」


「ッ!?」


今……耳元でッ!!!!


その瞬間世界が一瞬止まったような気がした。

だが何事もなく世界は回る……。


ひとつ違うとなれば。


先程まで何も無かった空間全てにーーーナイフが用意されていた事だろう。


「あぶッッ!!」


知覚と同時にその無数のナイフは私に襲いかかる。

結界を展開しつつ弾き、避け、いなし、身を翻し、何とか窮地を脱した。


「驚きました……今のを避けますか。」


「ははッ。本気じゃなかったでしょう?」


「えぇ、少し手加減が過ぎました。……次は全力ですよ。」


私は結界を再び展開。……だが今度はもうひとつ結界をその場へ気づかれないよう展開する。


「幻世『ザ・ワールド』」


「ッ!!」


(またこの感覚ッ!!)


また世界が止まったような感覚に陥る。

だがその0.001秒後には元通り。

ーーーーそして私の全方位を取り囲むように設置されたナイフ。


慣性を取り戻したように、進み始める全てのナイフ。

そのナイフは先程までとは違う、次の次の行動まで補足した、未来の行動すらも拒む軌道。


その正確無比なる凶刃が今度こそ、私を穿いた。

1つは額へ。そのほかも腕、足、腹、胸、へと襲いかかる。



「……結局この程度ね……。」


咲夜はそう吐き捨て目を逸らそうとしたが、その横目で捉える。


ーーーー血が一切出ていない博麗霊夢の様子を。


「なッ………。」


咲夜が瞬きする間に、博麗霊夢だったものは無数の御札へと変化して言った。また、その札弾が咲夜を襲う。


「くッ!!!!」


焦りで咲夜は世界を……「時」を止める。

妖怪ではなく、対人という実戦経験不足が裏目に出る。


当たる直前を間一髪で飛び退き回避する。

だが咲夜が着地した場所が途端に輝きだす。


光出したその地面から札が、足に巻き付きその場で咲夜を固定する。




「ここだったらあんたみたいに、能力を持っている奴は少なくないのよ。………そうね言ったら「時を止める程度の能力」……かしらね。」


「………。」



「………その反応はあたりね。スペルカード打ってる時に瞬間移動してたでしょう。バレバレよ」


「くッ!!まだっ!!」


咲夜はナイフを取り出し反撃を試みるが、私はそれを許さない。


「悪いけどまだやる事あるのよ!だから寝ててよねッ!!」


私はお腹へ手を当て、煌めく弾幕を発射させる。

その弾幕が咲夜の鳩尾へと入り、咲夜は倒れた。



「こんなもんね……。さて、さっさとボスを倒してゲームセットと行くわよ。」



倒れている咲夜を置いて私は、駆け出すのであった。







ちょっと弾幕戦?長すぎたかもしれないです……

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