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第12話

ごめんなさい。今回多分少し難しい話があります。

頭悩ませながら書きました。


一応最後に補足?入れときます。


奏side




賑やかな広間を、歩いて回る。


あちらこちらから笑い声や談笑が聞こえる中で、

何やら魔法の話が聞こえてくる。


「……だから、魔力の効率を上げるためにはこの紋様が必要なの。それに……」


「なるほど……」


魔法に対するパチュリーの熱弁に、小悪魔は相槌をうつ。その話につい、足を止めてしまった。


「おかわり、どう?」


声を掛けながら、空いたグラスに酒を注ぐ。

小悪魔は慌てた様子でグラスを差し出した。


「あ、ありがとうございます、奏さん!」


「ありがとう、奏」


パチュリーと小悪魔は、グラスを受け取る。

そして1口。


「……あぁ、そうだ」


「パチュリー様、さっきまでずっと結界の再構築を……」


「ちょっと、こあ」


パチュリーは軽く牽制してから、こちらを見る。

もう一度お酒を飲み、パチュリーは頬を緩ませた。


「……まぁ、いまならいいわ」


「?」


「貴方が咲夜を治したくれたみたいね。それに、フランの事も。……ありがとう」


「あぁ、そのこと?全然いいさ」

「それに聞いたよ。咲夜の事も建物の事も。」


「……恥ずかしいわね。」


僕が戦っている間、咲夜に瓦礫避け用の結界を張り、

紅魔館全体の魔力の乱れを調整してたと聞いた。


「まぁ、私もここに住んでいるもの。……本が傷ついたら大変だし」


パチュリーはグラスを回しながら言う。

その様子を見て、小悪魔はそっと僕に耳打ちする。


「とか言ってますけど、本当はすごくレミリア様の事も心配してました。」


「ちょっと、こあ!余計な事を……」

「はぁ……まぁ、いいわ。」


「それにしても貴方……」


パチュリーはこちらを見据えながら、目を細める。


「魔力の流れがとても綺麗ね。……とても安定してる」


「そうか?……」


首を傾げると、パチュリーは不満そうに唇を尖らせた。


「無自覚なのが、1番質が悪いわ」

「……調律された魔力。複数の性質が合わさってる。」


「複数……?」


その時だった。


「あ、いたいた、かーなた!」


聞きなれた声が、背後から聞こえてくる。


振り返ると、酒瓶を手に持ったハウラがこちらに歩いてきていた。

頬が少し火照り、宴会をしっかり楽しんでる様子だ。


「ここに居たんだ。」

「さっきから見つからなくて」


「ごめんごめん、パチュリー達と魔法の話をね」


「ふーーん」


そう言いながら、ハウラは僕の隣に寄り添う形で自然に座る。

その瞬間、パチュリーの視線が、ハウラへとはっきりと移った。


「……あなた」


「?」


「あなたからも、似た匂いがするわ」

「奏と同じ性質……でも少し違う」


ハウラは一瞬だけ驚いた顔をして、すぐさま楽しそうに笑った。


「さすが魔女さん」

「私も魔法を使うよ」


「……やっぱり」


パチュリーは、嬉しそうに息を吐いた。


「えっ、えっ!」

「じゃ、じゃあどんな魔法なんですか!?」


「……拘束とかかな。境界の管理とかもで出来るね」



「……境界の管理?拘束?」


ハウラの言葉に、パチュリーの目が完全に据わった。


「……それは術式魔法?」

「……それとも概念干渉型?」


「両方かな」

「普段は状況に合わせて、使い分けてるよ」


「……は?」


パチュリーはハウラの言葉を聞き、グラスを机に置く。

……否、置くというより

忘れているかのように手放した。


「………待って」


空気が一瞬、締まった気がした。


「両方使えるって、どういう意味?」


ハウラは特に気にする様子もなく、肩をすくめる。


「そのままだよ?」

「普段は術式魔法だけど、必要なら概念も触るよ」


「術式と概念干渉を同時に成立させたら、

魔力循環が衝突するはずよ。

紋様は?緩衝構築は?位相のズレはどう処理しているの?」



「パ、パチュリー様……」


思わず小悪魔は目を丸くする。


「静かに、こあ」


視線は、完全にハウラだけを見つめてる。


「概念に触れるなんて事もありえない事だけど、まず先に魔力の流し方が真逆なの。それを同時に成立させる事は''不可能''なのよ。」


一息に、矢継ぎ早。

小悪魔も、目を更に丸くした。



「魔力密度、供給。全てがおかしい。」

「貴方、呼吸してる?それとも常時循環型?」


「んー、呼吸かな?」


「''かな''!?」

「曖昧に答えないで!」


珍しく、声が荒れる。

ハウラは少し考えた後に、素直に答えた。


「難しい事は分からないけど、意識はしてない。」

「流すところに、流してるだけ。」


パチュリーの空いた口が塞がらなかった。


「それは……制御じゃないわ。」

「''共存''よ」



「そうかな?」

「楽だけど」



その瞬間、

パチュリーは、はっと息を呑んだ。


「あなた……」

「魔法を''使って''ないわね。」


ハウラは首を傾げる。


「使うっていうか……」

「一緒にいる、かな」


沈黙


周囲の喧騒が、遠くなる。


「はぁ……」


パチュリーは深くため息をつき、額を押さえた。


「まるで研究者殺しね……」

「理論も式も、全部無意味よ」


「……ごめん?」



「謝らないで」

「むしろ……」


ゆっくりと顔を上げる。

目には、完全に火が灯っていた。


「……最っ高よ」

「生きているうちに、こんな例外に会えるなんて」


小悪魔は小さく呟いた。


「あっ……これ、徹夜コースですね」


「間違いない……」


僕はそう呟きつつ、

ハウラのグラスに、酒を注いだ。


「ほどほどにな……」


「えー?」


ハウラは楽しそうに笑っている。

パチュリーは、もう止まらなかった。


「次の質問だけど」

「ハウラは、魔力の''終端''をどこに置いてるの?」


宴会の片隅で、

2人の大魔法使いが、魔法談義に熱を灯したのだった。




魔力の流し方が真逆についてです。


術式魔法→ 理論、計算、再現性

「魔力を放って、現象を作る。」


流れは魔力→術式→現象


魔力→火球とか。



概念干渉型→感覚、直感、認識力

「現象が成立する前提をいじる」


大前提として、概念が見える観測できるが必須です。

そこから概念→現象→結果となります。


「壊れる」などの前提を、情報として認識する。

普通はありえないこと。


ハウラの戦闘シーンはまた別の機会に作ります。








パチュリーは完全に術式魔法側

→理論があり、計算し、術式を用いて再現する。


ハウラは術式魔法も使用可能。だけど、概念干渉型寄り




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