第1話 青年
もしかしたら、納得いかないところとかあるかもしれません。
文章も変かもしれませんが許してください!!!
青年side
「いらっしゃいませ〜」
扉を開けると、カランカランとドアベルの音と青年の声がした。音が店の中の静寂を割いていく。
濃い茶色の木目調で落ち着いた雰囲気に溶け込むようにカウンターの目の前にはスラリとした男性が一人。
黒い絹のように滑らかな髪。切れ長い目ではありながら、優しさに満ちた焦げ茶色の瞳が俺を見ていた。
ここは100年は続く老舗の喫茶店。
人里ではここの出すコーヒーが美味いと有名で、俺のおばあちゃんもここの喫茶店に通っていた。
「ブレンドをテイクアウトで。」
「はい。ではお掛けになってお待ちください。」
ブレンド……というのはそのまんまの意味。
2種類以上の豆を厳選して使用し、作るコーヒーのこと。
お店のブレンドはそのお店を表していると言っても過言では無い。
そして案の定ここのブレンドは美味しい。
人里にコーヒーが飲めるところがここしかないこともあるが、群を抜いて美味い。
まぁ………コーヒーのことは良いとして、この店主の事だ。
ここの店主ここ100年顔ぶれが変わらないと言う噂があった。おばあちゃんもここの店主が、カッコイイ人でスラリってしててねえ。と子供の頃話していたのを思い出す。
この世界には妖怪がいるとも言われている。
100年も顔が変わらない……というか歳を取らないのであれば、もしかしたら妖怪………。
「お待たせしました。当店のブレンドです。」
だが、ニコッと微笑見ながらコーヒーを渡してくる店主を見て、「そんな事ないか」と考えていたことを一蹴した。
「ありがとうございました〜」
青年の声を後ろに、俺は店を後にした。
店主side
「ふぅーー。」
僕は深く息をつきながら椅子へ腰掛ける。
店はもう閉店し、片付けも終わったところ。
時刻は夜8時過ぎ。
窓から見える提灯等の街灯が夜道を照らしている。
自己紹介が遅れたが、俺は白銀 奏 。
ここの「ルート」という自宅兼喫茶店を営んでいる者だ。
売り上げはそこそこだ。
あと少しすればハウラが帰ってくる。
それまでは一旦仮眠するとするか。
翌日
「お邪魔するわよ。」
お客さんが落ち着いた頃のお昼過ぎ、唐突に声が響いた。
カウンターに座っていた俺はそのまま上を見上げる。
そこには紫色の''スキマ''から上半身を出している
幻想郷の管理者 八雲紫の姿があった。
「紫ちゃんか。久しいね、どうかしたの?」
「20年ぶりくらいよね。あと数日で、あるところで異変を起こすらしいのよ。」
「そういうのってわかるもんなの……」
「私は幻想郷の管理者なのよ!」
ふんすとドヤ顔をしながら胸を張る紫。
「……それで?要件はその異変を解決して欲しいとかかな?」
「いいえ、違うわ。奏に知らせたら本当に一瞬で終わるじゃない。」
「それでいいんじゃないの?」
「ダメよ。今回は博麗の巫女に解決してもらうわ。」
「ああ、霊夢が?」
博麗の巫女 博麗霊夢。
人里近くの山の上の博麗神社に住んでいる巫女さんだ。
「今回は奏に一応知らせておこうと思って。私の勘なんだけどなーんか嫌な予感がしてるのよね。」
紫の嫌な予感はよく当たる。
お出かけの日に雨が降るとか小さな事から、月面戦争とかの大きな事まで幅広く。
「…まぁわかったよ。とりあえずハウラにも言っておくよ。」
「ありがとう奏!…ところでハウラは?」
「今は裏で仕込みをしてくれてるよ。ハウラー?」
僕が暖簾越しのキッチンに向かってハウラを呼ぶと、「はーい!」と柔らかく、可愛らしい声で返事が帰ってきた。
数秒後、暖簾をくぐって出てきたのは背が低い少女のような姿をした子。
薄い銀色とクリーム色の2色に別れた、長いシルクのような艶髪に、白を基調としたドレスのような服。
装飾として着いた茶色のモコモコとした袖が、より柔らかな雰囲気を醸し出している。
ちなみに僕のお嫁さんです。
「あれ?紫もいるの!」
「久しぶりね!ハウラー!」
かわいいお嫁さんがキャッキャしてるのを横目に、僕は異変に着いて考えておくことにした。




