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閑話我輩は最強最悪の木王である!!
ツリーフォークは、今まで他の魔物から愚弄されてきた。
幻術を掛けて人間を混乱させ、喰らうツリーフォークの狩りをあろうことか魔物達は嘲笑したのだ!!
『どんくさい魔物にお似合いの食事方法だな?』
『狩りに自信無い貴様らにはお似合いよ』
ぐぬう!!好き勝手ほざきおってからに!!
だからこそ、我輩は数多のツリーフォークの無念や屈辱の中、ツリーフォークが進化して産まれたのだ!!
幻術だけではなく、物理にも魔法にも特化した史上最強の木王としてな!!
手始めに馬鹿にした魔物共を喰らってから、我輩は他のツリーフォークを率いて人間の町を目指す!!
人間の町を滅ぼして阿鼻叫喚の地獄を見せてくれるわ!!
今からでも、餌が恐怖に怯える様子を想像して涎が出てくると言うもの!!
恐怖や絶望は、餌を極上の餌に進化させる甘美なるスパイス!!
ふはははははははは!!
泣け!!喚け!!苦しめ!!
我輩を楽しませるのじゃ!!
進撃を繰り広げる我輩の前に、エルフ、シスター、何故か赤ん坊が立ちはだかった。
ふん、軽く喰らってやるわ!!
我輩は万能感を感じていた!!