サンデイと砂の城
太陽がジリジリと一面に広がる砂漠を照りつけています。
そんな中を数頭のラクダとそれにまたがっている同じ数の商人がを歩いています。
その一行の最後尾にはヒモで結びつけられた一人の少年がいました。
彼の名はサンディ。
サンディは体中から汗がダラダラと流れ、ヒモに引っ張られるように歩いています。
すると、進行方向から突然大きな竜巻がやってきました。
商人の一行は竜巻に飲み込まれないようにラクダの手綱を引っ張りました。そして、間一髪のところで逃げ切ることができました。
しかし、サンディは逃げ切ることができず、サンディの手を結んでいたヒモは引きちぎられて、サンディは竜巻に飲み込まれ、竜巻と共にはるかかなたに消えてしまいました。
スナネコのニナとスウが砂漠の真ん中で立ち止まって、何かを見ています。
先程、竜巻に飲み込まれて飛ばされたサンディがうつ伏せになって倒れているのでした。
ニナ「これは何の動物かな?」
スウ「たぶん、人間ってやつだな」
ニナ「死んでるのかな?」
スウ「息はしているみたいだな。とりあえず、家に連れて行こう」
スウは人間を背中に乗せると、2匹は地中へと潜っていきました。