悩み
34歳・・・
これを逃したら結婚出来ないかも・・・
でも彼と暮らしたら・・・
疲れる・・・
どうしよう・・・
私は自分と向き合う為に、
久し振りに1人で山に絵を描きに行くことにした。
彼に言うと、
「一緒に行くよ」と言われそうだったので、
「地元の友達に誘われた」と言って、
1人で山に向かった。
私はいつも同じ山に行く、
車で1時間の場所で、
人が少なく、景色が良くて最高の場所だ!
私にはもう一つお気に入りの場所があった、
でも今はもう行っていない。
なぜか?
それが私の秘密と関係している。
そのことは私の心の奥に封印してあるので、
簡単には話せない。
早朝に家を出て、
空いてる高速道路を走り目的地に向かった。
森の中にある公園に到着。
いつものことだけど人がいない。
駐車場に車を止めて、
絵を描く道具を持って、
薄暗い遊歩道を少し歩くと、
木が少なく明るくなっている場所がある。
そこが私のお気に入りの場所。近くに川が流れていて、
川の音と鳥のさえずりと風の音だけが聞こえる。
遠くでは川で遊んでいる子供の声もする。
私はレジャーシートをひいて、
丁寧に準備を始めた。
山の香りを感じながら、
私は絵を描き始めた。
私は本当に彼が好きなのか?
彼と一緒に暮らせるのか?
私は自分に問いかける。
答えは簡単には出ない。
私は自分の心の小さな声に耳を傾けていた。
そして、
その時の私はこんな山奥で誰かに見られているなんて、
少しも考えていなかった。
つづく