高梨ここあ取り調べを受けます。
馬車で揺られること一時間、王都らしき大都市が見えてきました
ファンタジー世界特有の中世って感じですね
あふ~~っとあくびをしていると向かいに乗っているウェーバー司令官が話しかけてきました
「さて、そろそろ目的地だがお前には聞きたい事が山ほどあるから取調室に連れて行くが構わないか?」
「どうせ、私に拒否権無いんでしょ?良いですよイザとなれば暴れてでも脱出しますから」
そう言うと司令官は苦笑いをしつつ話を続ける
「心配はいらん、手荒な事はせんお前みたいな化け物相手に武力で抑え様なんて愚は犯さん」
皆して私の事化け物化け物と失礼です
そうこうしていると馬車は正門を潜って直ぐの所で馬車を降りるように促される
「さて、到着だ降りろ付いて来い」
司令官に促され馬車を降りると正門近くにある小さな建物に通され
私の両脇には司令官の部下らしき人物が二人私を警戒しつつ付いてくる
「さて、この部屋だ、疲れてるところ悪いが色々聞かせてもらおうか」
ちょっと頑丈の扉を潜った先にはテーブルと小さな椅子、そしてテーブルの中央に大きな透明の玉が置かれていた
私は司令官の向かいに座ることにする
「先に説明をしておくが、この中央に置かれた玉は人間の嘘を感知して反応する真実の宝玉と呼ばれる魔道具だ
お前の身の安全の為に正直に喋ることをお勧めすると」
「はいはい、分かりましたこれが終わったら開放してくれますね?
私は少し怒りを込めた笑顔で司令官を睨みます
「心配するな、盗賊に教われてたお前に罪はない、ただ聞きたい事と言うのはお前の使用してる魔法具の事だ」
魔法具?私の知らない固有名詞がでてきた!
「魔法具?とは銃の事ですか?これは魔法ではなく・・・そうですね分かりやすく言うと私のスキルみたいな物です」
ウェーバー司令官は首を傾げながら答える
「馬鹿なそんなスキル聞いた事が・・・いや宝玉に反応は無い、まぁいいお前一人でキングベアーはお前が倒したのか?」
「うん、そうだよ何か問題あるの?」
「いや問題は無いが・・・お前のような子供が倒せる存在では無いのでな
それでお前の持ってるそれだが
割り込むように答える
「それって銃の事?これはm-16アサルトライフルですよ
5.56mm重量3500g有効射程距離500mアメリカ陸軍が誇る名銃です!」
ドヤ顔でフンっと鼻を鳴らす
「まてまて、何言ってるかさっぱり分からんが、その銃?というのが強力な事は分かった
単刀直入に言う、お前軍に入らないか」
「お前お前って私にはここあっていう名前があるんです!
軍って戦うところですよね、そんな所に興味は無いのでお断りします
ムスっと答える
「そうか残念だ、おま・・・ここあ王都アルカンディアは初めてか?」
どうやらこの街はアルカンディアと言うみたいです
「はい、私は旅人なのでこちらへ来るのは初めてです
「差し支え無ければ何処から来たか教えてもらえるか?
答える前に宝玉を見る、大丈夫だよね?嘘にはならないよね?
「私は日本と言う国から来ました、とっても遠くなので知らないと思いますが」
宝玉に変化は無い、大丈夫のようだ
「日本?何処かで聞いた事が・・・いやまさかな・・・まぁいい手間を取らせたな
もう十分だ部下に宿まで送らせよう」
「有難う御座います」
私は素直にお願いする事にする
初めての異世界の街、王都アルカンティア
そこは私が想像したよりも大きく街を発展していて活気があり建築物も綺麗です
そして
「臭い・・・」
何この臭い!街を歩くとそこ等じゅうに馬糞が落ちてます!ここはグンマーか何かですか!
「ここあさんって仰いましたか?司令官が失礼をしました、見た目に似合わずとても強い冒険者なのですね」
宿を案内してくれる司令官の若い部下さんが私の事を冒険者と勘違いしているようです
訂正するのもめんどうなので、笑顔で答える事にする
「いえいえ、私も街まで送って頂き助かりました。宿までの案内も有難う御座います」
私の笑顔を受け、部下さんが赤い顔をして目を逸らせる
「い、いえ自分は・・・さて付きましたこちらです」
到着した場所は木造2階建ての小綺麗な宿でした
「案内、有難う御座います」
「い、いえ自分は任務ですから・・・ごゆっくり寛いで下さい」
顔を真っ赤にした若い部下さんは早足で帰っていく、変な人ですね
「さてと」
宿のドアに手をかけると、ふと頭に過る事がある
「あれこの世界日本円って使えるのかな・・・使える訳ないよね・・・」
高梨ここあ17歳、現在無職無一文の根無し草 異世界ホームレス生活始まります?