高梨ここあエルフの里へ向かいます
「お疲れ様でした、ここあ様」
先日軍事顧問の依頼を達成して依頼、宿でずっとごろごろしている
「いや~世界は平和ですね~」
「世界は平和か知らんが我は暇じゃぞ!」
ペスコが我が儘を言い出した
無理もない、帝国に来てから2週間ずっと宿で缶詰状態だ
「しかしですよ、依頼もありませんし何もする事ありませんよ」
そう、2級冒険者ともなるとドラゴン退治や
巨大モンスター討伐の様な高難易度の依頼しか無い
しかし、兵士や村人を操った魔族の動向も気になるし
情報収集がてら何か依頼を受けたい所だ
「分かりました、久しぶりにギルドに行きましょう」
ギルドへ到着すると掲示板で依頼を確認する
「ん~良い依頼はありませんね~」
「ここあ様これ何てどうでせしょう」
町外れに巨大なジャイアントスパイダーが出現
迅速な退治願えます
「虫は嫌いなので却下です!」
「それならこれはどうじゃ?」
坑道に巨大名アルティメットスネークが出現
迅速に退治されたし
「爬虫類は嫌ですよ!ていうか何ですか究極の蛇ってネーミングセンス無さ過ぎですよ」
「アルティメットスネークは魔族ですら手を焼く厄介な魔物じゃ
故に究極とされておるのぉ」
手強い蛇とか絶対ご免です、ロクな依頼がありません・・・
「おお、これにしましょうこれ!」
私は興奮しながら一枚の依頼書を指差した
エルフの里まで護衛して下さいbyジャスミン
「エルフの里・・・何てファンタジーな響きでしょう
こちらに来てから汗臭いオークだのゴブリンだの汚い魔物ばかりです」
「ここあ様、依頼人の名前に聞き覚えが・・・」
すると後ろから後ろから声をかけられる
「ここあさん、お願いできませんか?」
「ギルドマスターさん!?ってこの依頼主って・・・」
「はい、私ジャスミンの依頼です」
そう言うとジャスミンさんは毛糸を防止を脱いだ
そこには立派なエルフ耳がある
「エルフだー!」
私は嬉しさのあまりジャスミンさんに飛びついた
ミニタリーマニアの私ですがファンタジーも大好きなのです
「ちょ、ここあさん!?何処を触って」
私はジャスミンさんの巨乳の胸に埋もれている
勢いよく抱きついたので顔が胸に埋もれて息ができない
「ぷはぁっ何ですかこの殺人胸は!」
「さ・・・殺人胸!?酷い・・・」
方を下ろすジャスミンさん
「ところでジャスミンさん、エルフの里に里帰りですか?」
「はい毎年この時期に帰っているのですが、今年は魔物が多いですので依頼をと思いまして」
「私達でも依頼は受けられるのですか?2級冒険者は3級用の依頼までしか受けられないと聞いてますが」
「はい、それに関しては本部からお達しがありまして
ここあさんはどうも暇そうなので例外にしていいぞっというお達しがありまして」
何ていい加減な組織!?それに暇じゃありませんよ英気を養っているだけです
「ここあは暇ではないぞ!昨日も我と一日遊んでくれたのだ!」
そういうとペスコは一台の携帯ゲーム機を取り出した
「何ですかこれは?」
ジャスミンさんが興味深そうに聞いている
「これはここあのスキルで召喚した携帯ゲーム機?と呼ばれる玩具じゃ!
色々なゲームが楽しめるぞ!」
「つまり遊び呆けていると・・・」
ジャスミンさんが呆れ顔だ!?
「ここあ様に何て失礼な!ここあ様は毎日読書に勤しんでおられるのだ」
そう言うとラプターは一冊の本を取り出した、そう私がスキルで呼び出した漫画本だ
「これは何ですか?」
ジャスミンさんが尋ねる
「うむ、これはここあ様のスキルで召喚した漫画本と呼ばれる本で
一日中読んでいられるほど楽しい物だ」
ジャスミンさんが興味深そうに漫画本を眺める
「なるほど、しかし随分と楽しそうな本ですね
こんな物が沢山あると、それはそれは冒険に行く気もなくなりますね」
ジャスミンさんが私を睨んだ、え!?私何か悪いことした!?
「すみません、冒険者らしく依頼をもっと受けます・・・」
「それでは、ここあさん私の依頼を受けてもらえますか?」
エルフの里は一度行ってみたいと思っていた所だ
「はい、是非お願いします、ですがギルドマスターが離れても大丈夫なのですか?」
そう言うとジャスミンさんが受付を指差す
「何も問題はありません、優秀な職員が揃っていますからね」
ジャスミンさんが指を指したら職員さんがこちらに気づいたのか手を振っている
「早速ですが、今から護衛お願いしても良いですか?」
早速出発するみたいだ
「分かりました、道案内お願いしますね」
聞くとエルフの里と言うのは帝国と隣接しているエルフが立ち上げたという
ブリアント国にあるらしい
馬車で行くと2日ほどかかるそうだ
私達は街外れに向かうと高機動車を出現させる
「こ、これは何ですか?」
ジャスミンさんが不安そうに指差す」
「これは、車と言って馬車のようなものです」
「これが報告にあった・・・」
「中は快適ですよ、さぁ乗って下さい」
私は助手席のドアを開けるとそちらへ案内する
「ここあ、我はそこが良いのじゃ!」
道案内が必要な為、ジャスミンさんには助手席に座って貰ったほうが分かりやすい
「ごめんなさい、ペスコ帰りは助手席に座っていいですからね?」
私はポケットからキャンディーを取り出しペスコに与える、買収作戦だ
「むぅ・・・仕方ないキャンディーに免じて我は我慢するのじゃ」
うん、可愛いペスコ可愛い
「ここあ様、私も後ろで我慢致します」
ラプターが眼を輝かせながらこちらを見ている
どうやら、私からキャンディーが貰いたいようだ
このポンコツメイドはどうやら私から甘えたがる気概がある
「はーい、皆さん出発しますよー」
私は無視して車に乗り込んだ
「そんな、ここあ様~~~~~~」
さぁエルフの里へと出発です
どんな所なのか楽しみです